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普通ではない結婚だった


先日、同棲している彼と入籍しました。
付き合ってから2年8ヶ月、無職になったり別れ話して婚約破棄になりかけたりとあれこれありましたが、
無事にわたしたちは夫婦になりました。

noteでは彼のことを、
同居人や婚約者と書いてきましたが
そんなわけでこれからは夫と書いていきます。




夫は、誰よりも一番自分をさらけ出せる人。
喧嘩もたくさんするけど、なんだかんだでいつも絶対的に味方でいてくれる人。

今後もこの人がとなりにいるんだなあと思うと、うれしくて暖かい気持ちになるし、とにかく心強いです。
出会えてよかったな。
この人と結婚できてよかったな、と本当に思います。


だけど、わたしたちの結婚は多分普通ではない結婚だった。

多様性を尊重するこの時代に
「普通の結婚」ってなんだろうとは思うけど
わたしが思う「普通の結婚」はいわゆるこういうイベントがあること。
プロポーズ、指輪、引っ越し、両家顔合わせ、
入籍、結婚式や新婚旅行などの結婚イベント、
妊娠、子育て→子どものイベントあれこれ




プロポーズしてもらったところまでは
わたしの中ではこの流れに沿って「普通の結婚」をするつもりだった。



だけどわたしが親と不仲なことにより
親と連絡が取れなくなってしまい
やむを得ず両家顔合わせはキャンセル。



そんな事情により、
親族だけで行う予定でいた結婚式も
新婦側の家族が来ないこと、
新郎側の家族も、高齢の親族がいて出歩けなかったり、遠方に住んでいたりして
蓋を開けてみると結局そこまで呼べる人がいないことにより、
それならもうやらなくていいんじゃない?なんて話がでてきている。

やるとしても二人だけで結婚式を挙げるか、
フォトウェディングのような写真だけになりそうだ。



そしてわたしたちは子どもも持たない予定でいる。

これは結婚前の同棲中に二人で話し合って決めたこと。
最初は彼が子なし希望、わたしは産みたいと思っていたので「子どもは欲しくない」と言われたときはショックだった。

※そのときのことは以下の記事に記載。


でもだんだん時間が経つにつれ、
「子どもを産みたい」以上に
わたしはまだまだ仕事もしたいし、挑戦してみたいこともあるし、行きたい旅先もたくさんあるし、自分の時間も欲しい…
と思ってることに気づいてきた。


それに彼と二人の生活は楽しくて穏やかで、
充分満たされていて。
このままでも充分幸せだなあ、
二人でもこの先充分楽しいのかも、と思ってきて
最近はわたしの考えも「産まない」という方向にかなり傾いてきている。



そんな事情があれこれあり
両家顔合わせなし
結婚式なし(やるとしても二人か写真のみ)
この先の子ども関連のイベントなし
と、なしの選択ばかりのわたしたちの結婚。
人によっては信じられない!と思う人もいると思う。


こんなにもなしだとかなり訳ありっぽいが
不倫や駆け落ちしたわけではもちろんなく、
どこにでもいる初婚のアラサー男女だ。

わたし自身、正直こうなるとは思ってなかった。
プロポーズしてもらった時点では
両家顔合わせも結婚式もするつもりでいたし、
子どもも持つと思ってた。
こんな風に結婚することになるとは想像もしなかったなあ、というのが正直なところ。


だけど、じゃあ後悔してるのか?
というと、強がりではなくまったくそんなことはなくて。
彼と結婚できて心から幸せだし、自分たちの選択に後悔はなく、納得もできている。



ひとつ心残りがあるのは
こちら側の都合で両家顔合わせや結婚式がなくなることだけど、
夫と夫のご両親は「いろんな家庭があるよね」と、そういった事情を理解してくれ、
「顔合わせはなしでいいし、何も気にしないでね」と言ってくれた。
そして「顔合わせに緊張してたから、ないならないで緊張がほぐれたよ」とも。
多分わたしの気が楽になるように言ってくれたのだと思うけど、優しさに胸が詰まった。


両家顔合わせがなしなんて、こんな失礼な話はないし、破談にすらなり得る出来事なのに
暖かく迎え入れてもらい
感謝してもしきれない。

そして申し訳ない気持ちがやっぱりあるので
無理にでも親を呼んで、顔合わせや結婚式をした方がいいのではと思い悩んだこともあった。


だけど親には絶縁すると言われたわけだし、
修復不可能なわたしの家族に時間を使うよりは、
こんなわたしを受け入れ、迎え入れてくれた夫と夫の家族を幸せにしていくために時間を使っていこうと思うようになった。

「お前は結婚できない、結婚してもうまくいかない」と散々自分の親に言われてきたわたしを
夫と夫の家族は受け入れてくれた。
後悔したり申し訳なく思うのではなく
これからの人生かけて、たくさんのありがとうを伝えていきたいし、何が何でも幸せにしていくぞ!と思ってる。
そういう気持ちで接していけたら、いつか血の繋がりを越えた家族になれるのかなあと思ってる。




そんなわけで、わたしたちはなしばかりの選択だったけど
それでも結婚することができた。

結婚って本当に、
婚姻届一枚だせばできてしまうので
(※今年の3月から戸籍謄本の提出すらも不要になった)
そこになにをプラスするかなんて個人の自由。


紙一枚だして終わりの人もいれば、
何百万かけて結婚式を挙げる人もいる。
一緒に住む人もいれば住まない人もいる。
結婚指輪をする人もしない人もいる。



わかってはいたけど、
二人が幸せになるための結婚に
「こうあるべき」なんて何もないんだなあと
つくづく感じたし、
「結婚とはこうあるべき」を決めるのって人の価値観でしかないんだな〜と改めて思った。






夫との結婚によって、わたしはどんな結婚がしたかったのか、幸せがなんなのか、
ようやくわかりはじめた気がしてる。


わたしにとっての幸せな結婚は
親に認めてもらうことでも、結婚式を挙げることでも、子どもを持つことでもなかった。
もちろんそれらを望んだこともあったけど、
時間が経って、いろんなことがあって、
なくてもいいなあ、と思えるようになった。


わたしはただただ、愛する夫が死ぬまでとなりにいて、楽しく穏やかな毎日が過ごせたらそれでいい。



朝起きたら夫がいて、一緒にごはんを食べたり
スーパーに行ったり、珈琲を飲んだり、
夫がいると何でもないことが幸せで
そんな毎日がずっと続くといいなあと思ってる。
明日も明後日も、死ぬまでずっと。


わたしたちは多分、
普通ではない結婚だったけど
わたしにとって夫と結婚できたことは
人生で何よりもうれしい幸せなプレゼントだった。


わたしが思い描いた幸せな結婚は
ゼクシィを読んで探さなくても、
ずっと目の前にあったみたい。


これからもわたしたちらしく、夫婦ふたり、
ずっと仲良くいられますように。




noteでも引き続き、夫との何気ない日々を綴っていきます。
結婚したわたしたちを、これからもよろしくお願いします!




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