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大分市 王子温泉

ここは以前から非常に行きたかった温泉なんですが、この営業時間。扱いが銭湯なので、夕方からしか開いていません。
大分に住んでいなければ時間的に泊まるしか方法がない。かなりハードルが高くて、なかなか訪問ができなかったのですが、やっとチャンスがあり、来訪できました。

駐車場はあとで温泉内の掲示であることを知るのですが、こういう街中の銭湯は大体駐車場はないことがほとんどなので、近くにあるフレスポというショッピングモールにちょっと車を置かせてもらいました。(もちろん買い物はしましたよ)

路線バスも通るちょっと細いですが、バンバン車の通る道路を渡ったところすぐに温泉がもう見えています。

中に入ると番台にはまさにお母さんのような方が座っていました。男湯は無人。女湯にお客さんが1人いるようで、そのお客さんと話をしていました。
お金を払い、スタンプをもらうと「どこから来られたんですか?」と言われたので、「長崎からです」と答えると、「そんな遠くからお越しいただいてありがとうございます。古いだけですけどゆっくりしていってくださいね」と丁寧に言ってくださいました。
※行った当時は、九州温泉道に加入していて、スタンプをもらったのですが、現在は加入していませんのでご注意ください。

脱衣場 時が止まっています。
脱衣場 脱衣箱がいい味出してます

脱衣場はまさに「昭和の銭湯」時間が止まったままです。
番号の書いてある脱衣箱、昔ながらの体重計、茶色いマッサージ器、木の床…。小浜の脇浜共同浴場はりの鄙び感です。着替えているときにうっかり小銭を床に落としてしまいました。番台のお母さんは「大丈夫ですか?床がこんなんだから見にくいでしょ。探せましたか?」と親切に声をかけていただきました。

浴槽

さて、早速中に入ります。まさに銭湯!ですが浴槽に注がれているのはまさに温泉です。大分ではスタンダードな茶色のモール系の温泉です。独特の香りが広がります。
カランは昔ながらのレバー式。押すとお湯が出てくるやつです。洗面器もケロリン。カランのお湯も温泉を使っています。なんて贅沢なんだろうか…。体を洗って、浴槽に体を沈めます。浴槽が2つに分かれていて、手前に温泉が注がれています。奥がぬる湯の設定なんだろうと思いますが、あまり温度の差は感じませんでした。

湯口

モール泉は香りもさることながら、手触りがさっぱりしていて、肌がつるつるになる実感がします。

いつまでもゆっくりと浸かっていたかったのですが、次の予定もあり、上がることにしました。
脱衣場に戻ってくると、さりげなく扇風機のスイッチが入ります。番台のお母さんがつけてくれたのです。なんという心遣い。せっかくなので扇風機で涼ませていただきました。

町のど真ん中にまだこういう温泉って残ってるんですね。温泉というのは出会いだとつくづく思うのですが、こういう温泉こそ大切にしていかねば。と思います。番台のお母さんが「またいらしてくださいね」と声をかけてくださいました。

からだも心もあったまり、温泉を後にしました。
また行きたいなぁ。

所在地 大分県大分市王子中町8-27
料金 大人380円 小学生150円 幼児70円
駐車場 有(無料)2台
営業時間 16:00~21:30
定休日 土曜・盆・正月
泉質 炭酸水素塩泉


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至福の温泉

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