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閉業温泉の記憶 別府 第一富士見温泉

富士見通り沿いには、いくつもの共同温泉が点在していました。
道路をはさんで第一富士見温泉、第二富士見温泉がかつてはありましたが、現在は第二富士見温泉が残っています。

私が最後に入ったのは2014年の温泉祭りの時でした。
無料開放温泉のパンフレットを見て、はじめてその存在を知りました。
メイン道路からはすぐのところで、実は大通りから見えているんですが、本当に細い入り口から入らないといけなくて、最初はなかなか見つけられませんでした。
右手が番台。左手にベンチとお薬師様。
シンプルですが、別府の共同浴場のセットはばっちりそろっています。

無料開放の日だから、すごくお客さんがいるんじゃなかろうか…。
とおそるおそる入ってみたのですが、予想に反して、誰もいない(笑)
そこには小さな浴槽と、透き通ったお湯が待っていました。

浴槽

先客があがってから、ずいぶん経つようです。床のタイルが完全に乾いています。

脱衣場からダイレクト浴場タイプ

2~3人も入ればいっぱいになってしまうほどの浴槽です。
まわりはすべてすりガラスなので、思ったよりは明るい造りになっています。

さて。ありがたくお風呂をいただくことにします。
入った感じは、本当に風呂です。クセは非常に少なく、温泉と考えると少し物足りないかもしれません。
でも、毎日入る風呂だとすると、このくらいの方が入りやすいのかもしれません。

心得は第二富士見温泉と同じ?

でも、温泉をなめてました。
上がってからが、全然違いますね。
肌はしっとりすべすべだし、何よりも湯冷めをしません。
やはり温泉の実力はスゴイですね。

こちらの方が建物が古かったから、先になくなってしまったのでしょうか。
なくなってしまってもう5年あまり。
新たな歴史につながる温泉もあれば、ここのように歴史が途切れてしまう温泉もあるのが非常に複雑です。

現在は、第二富士見温泉が、富士見温泉となり、現在も運営を続けています。

■第一富士見温泉
2018年4月にて閉業


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