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Newコタまり第21号「火山灰」

(以前書き溜めたコタまりを再構成して、お送りしています)

以前、霧島温泉でスタンプラリーが始まったのを聞きつけて、一度鹿児島の温泉にはまっていた時期がありました。
それで、霧島のいろいろな温泉を巡っていると、やたら目につくポスターがあったんです。

全く誰か分からなかったんですけど、ネットってすごいですよ。すぐ調べられる(笑)そしたら、柏木由紀という子なんですね。AKBなのか…。全然知らなかった。

2012年だったみたいです

まぁ、ここで「ふ~ん」で多分終わっていたんですが、暇だったのでダラダラいろいろ調べていると、なんとこの子、ソロでコンサートやってるんですね。
この記事をなぜ掘り出したかというと、AKBを卒業するというニュースを耳にしたからです。そういえば昔に書いた覚えがあるな…。って。

ピンポイントで知りたい言葉で検索できるのはネットの利点として当然なんですが、ネットのスゴイところは、いろいろ関連したことがらが次から次へと調べていけるところにあると思うんです。
なんて言ったらいいかなぁ。ウインドーショッピングをしている感じ。本屋で特に買いたい本はないんだけど、ブラブラしていたらなんか気になる本があって、買っちゃった…。という使い方がネットで知らぬ間にできるようになりましたよね。
インターネットは使い方によっては本当に自分の世界を広げてくれるツールだな…。とつくづく思います。

その中の1曲なんでしょう。「火山灰」という曲が目にとまりました。

悲しいことに出会う度に
思い出すの
故郷の青い空と
母の微笑み
こっそり受けたオーディションに合格して
「東京へ行きたいって」
あの日夢を話した

真っ暗な部屋へ一人帰り
冷蔵庫のドア開けながら
駄目な自分嫌になって
何度泣いたかな

頑張らなきゃ
私が好きで選んだ未来
家族の皆や友達に
心配かけて
自分勝手な願いを
許してくれた街と約束したんだ
降り積もる思いは
火山灰

火山灰

こういうストーリーに弱いんですよ。
田舎から一旗上げようと上京し、いろいろな苦労をしながら、自分の立ち位置を確立していく…。というサクセスストーリー。
まぁ、ベタな話ではあるんですが、田舎から出てきた者の一人として、どうしてもこういうストーリーにはグッとくるものがあります。
実際、真っ暗な部屋に一人で帰って、冷蔵庫を開けると切ない気持ちになります。これは経験者にしか分かりません…。
思いの蓄積を「火山灰」に例えるとこなんか、無意味に泣けてきます(笑)

そうすると不思議なんですよね。急に親近感が沸いてくる。
かつて、娘。ヲタだったころは、そういうストーリーがあったなぁ…。ふと、思い出しました。時代は移り変わり、もう自分はそんな世界とは縁遠くなってしまっていると思っていたのに、やっぱヲタは一生ヲタだな(笑)
だからって今さら推そうとは思いませんけどね…。

そこにストーリーがあり、しかもそのストーリーに共感できるかどうか?
そういう商法だと言われれば、それまでかもしれませんが、なんかそれだけなんだけど、ちょっと元気になれるんですよ。
ちょっとだけだけど、また明日からがんばってみようかと思えれば、それだけでいいんじゃないかなぁ?

何かやっぱ動かないと、変わんないですよね。
中途半端に歳を取ってしまい、動きの悪くなった、重い腰を上げないと。

次の一歩を踏み出す、柏木由紀さんに幸あれ!


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