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別府八湯温泉道 第73番 いちのいで会館

ここは結構有名な温泉ではないか?と思います。
仕出し屋が持っている温泉で、食事と入浴がセットというちょっと変わった温泉になります。
※現在は、食事の提供を休止しているとのことです。入浴のみをできるようにしているようです。

食事を提供していた、以前の様子をレポートします。

住宅地の一番奥まった細い道から、さらにかなり急な坂をかけ上がります。車で行かないとかなり厳しいですが、かなり道が細いので、運転に不慣れな人はやめた方がいいと思います。前から車が来たらかなり面倒くさいことになります。実際何度かそういう場面に遭遇しました。
平日のお昼すぎがおすすめです。入浴→食事の順序なので、13時を過ぎると温泉に入っている人の数がグッと減ります。
まず2階に上がって、受付を済ませます。店員さんがいればそのまま申し出ればいいのですが、そうでない場合はインターホンで呼びます。

ここは元々仕出し弁当屋さんのようで、温泉は「おまけ」です。
先に入浴をしてこいと言われるので、裏口からさらに山を登り、温泉へと向かいます。

ここには温泉が2つあります。「景観の湯」と「金鉱の湯」で男女入れ替わりになっています。圧倒的に人気があるのは「景観の湯」です。景観の湯は偶数日が男性、奇数日が女性となっています。

金鉱の湯

まずは、金鉱の湯から。
さきほどの分かれ道から左に行くと、金鉱の湯です。
金鉱を掘った跡地ということです。現在は休止しているようです。
たしか、右側の建物が蒸し湯で、左側の建物が脱衣場だったと思います。

遠景

日によって、色はかなり変化するようです。
いくつかの浴槽に分かれているので、浴槽ごとにも若干温度や色が異なります。管理大変だろうなぁ…。
よく、コバルトブルーの色と言われますが、この日はほぼ透明でした。でも別の浴槽を見ると、若干色がついているように見えるんですよね…。
温泉というのは、ほんとうに不思議です。

この日は透明
と思いきや別の浴槽は白っぽい

景観の湯

入り口
脱衣場

入ると簡単な脱衣所の小屋があります。カゴだけで、ロッカー等はなく、外からは中の様子も分かりにくいので、貴重品は持っていかないのが無難です。あとはすべて露天湯。
3つの浴槽(1つは浴槽と言えるかどうか微妙ですが…)があります。

全景(すべて入らない…)
一番上の浴槽

このプールのような温泉がとにかくスゴイ。青っぽい湯の色とあいまって、別府でもなかなかない風景です。

とにかく巨大
ぐるっと回ってみた(笑)

ぬる目ですが、過去に一度だけ「熱すぎるので入らないでください」と言われたことはあります。温度調整用なのだろうか…?
ただ、日よけも何もないので、真夏とかはキツそうです。あと、虫もかなり出そう。苦手な人は苦手かも。まぁ、それも露天風呂の醍醐味なんですけどね。

下の露天

下の小さな露天2つには、比較的熱めの湯が注がれていました。湯もいい質ですが、ここはなんといっても風景です。

温泉からの眺め

この風景が最高!天気がいいと、かなり遠くまで見えそうです。実は屋根の上をみてください。サルがいるんですよ(笑)山奥を実感させます。
あと、足湯があります。果たして使う人がどれほどいるのだろうか…?

足湯
使っている気配なし

食事

お風呂から上がったら食事です。
ザ・宴会場(笑)みたいなところで食べます。

典型的な宴会場
松花堂弁当

夏期は「松花堂弁当」
いわゆる幕の内弁当?法事で出てきそうな弁当です。

団子汁定食

冬期は「団子汁定食」が出てきます。
私はこちらの方が好きですね。
意外だったのが、団子汁にかぼすが添えられていること。
大分人の嫁に聞くと、みそ汁に絞って入れたり、何でもかぼすをかけるそうで、だから添えられているんですね。
たしかに絞って食べると、さわやかな感じが広がっていいです。

建物のすぐ横に、源泉が出ているようです

源泉やぐら
勢いよく蒸気が出ています

この貴重な湯に入れるだけでもありがたいです。たまに繰り返し行きたくなる温泉の1つです。
しかし、別府というのは、どこにでも温泉があります。
どこまでも、奥が深いです。

■第73番 いちのいで会館
住所 別府市上原町14-2
TEL 0977-21-4728
入湯料金 食事をした方のみ(1600円)
※現在食事提供休止中
※期間限定入浴のみ
大人700円 小人(小学生以下)300円 幼児(3歳未満)無料
利用時間 平日:11:00〜17:00(最終受付16:00)
     土・日・祝日10:00~17:00(最終受付16:00)※要問合せ
定休日ほか 不定12/30,31
泉質 塩化物泉


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至福の温泉

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