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半年間、ライティング業を続けて得た文章を書き続けるコツ -前編-

ライティング・編集サポートを本格的にお仕事として請けはじめて、約半年が経った。

もともと文章を読むことは大好きだったので、「執筆も編集もそこまでしんどくはないだろう」と思っていた。

けれども6ヶ月間ほぼ毎日書き続けてみてわかったのは、「読む」と「書く」はまったく別物だということ。PCの前で「書けない……! 進まない……!」と、何度突っ伏したことか。

誰かのコンテンツを見たり聞いたり、生活の中であらゆる事象に触れて感じたり、お題をいただいて調べたり、動画を記事にしたり。その過程で思考したことを言葉にして、文章として構造化する。

この行為は予想以上に難しい。何より、書き"続ける"ことが一番難しい

一方で私のようなド素人でも、やり続ければ見えてくるものがある。

今回から数回に分けて、私なりの原稿の書き方、編集方法をざっとメモがわりに残しておこうと思う(言語化しないと私も忘れてしまう……)。

自分の文章に自信のない方、自信はあるんだけど進みが悪い方、ブログやnoteが続かない方、編集に興味がある方のお役に立てれば嬉しい。

1. 文章の型をストックする

まず初心者が知るべきは、どんな文章でも型はあるということ。短いエッセイでもニュース記事でもセールスページでも小説でも、場面の切り替わりがあれば、そこには型がある。

たくさん文章を読んで、この型をつかめるようにする。なんとなくではなく、明確に、自分の知っている型のバリエーションを増やすのだ。

型をつかむには、「今、場面が変わったな」という文章の切れ目を意識するといい。そうすると文全体がどういう構造になっているのかが見えてくる。

その型を覚えて、自分の引き出しに貯めておこう。ストックから書きたい文章テーマに沿って最適な型を選び出せるようになると、書く行為はとても楽になる。

2. いきなり書きはじめない

下書きもなく書きはじめて、起承転結をつけつつスムーズな論理展開を繰り広げ、納得のいく気持ちいい結論で終わる文章を書ける人がいるとしたら、その人は天才。このnoteを読む意味はないと思う。早く出版したほうがいい。

そんな天才に生まれなかった私たちは、地道にいこう。まず書き始める前にメモや箇条書きでいいので、話の流れをまとめるのがおすすめだ。

ここで前述の型ストックが役に立つ。たとえばnoteなどの日常エッセイであれば、もっとも伝えたいこと=結論、考えたきっかけ=導入、思考の材料になる具体的な体験=本論、の順で私は骨子を考える。

全体をざっくりでもいいから組み立てて書き始めると、執筆途中で迷子になる確率は減り、結果、執筆時間は短くなる。書くことを嫌いにならないですむ。

3. 原稿が仕上がるまでは、毎日書く

原稿執筆の理想は集中して一気に書き切ってから、数時間を置いたり、日付を跨いだりして推敲する流れだが、最初からスムーズにいく人はいない。慣れた人でも書くテーマによっては、筆が止まることもあるだろう。

そんなときは時間が許す限り、潔く翌日に持ち越そう。その代わり、毎日必ず原稿を開いて触ること。

いったん、原稿から離れてしまうとその文章のモードに入ることはかなり難しい。スイッチングコスト、つまり頭の切り替えにも時間と労力がかかる。日にちが開けば開くほど、書くのが億劫になる

特に個人noteやブログは、締め切りがない分、下書きが溜まりがちだと思う(私もそう)。なので、ひとつの記事を書き切るまで毎日同じ原稿に向き合おう。そうするとだんだん書くこと自体に慣れていき、世に出せる原稿の数は増えるはずだ。

では今回はここまで、続きは次回のnoteに。

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