ばらの花。

くるりは、「 ばらの花 」で
『 雨降りの朝で今日も会えないや 』
と歌った。

雨降りの朝で今日も会えないや
何となく
でも少しほっとして
飲み干したジンジャーエール
気が抜けて

私は、この台詞が好きで…
そして 土砂降りの雨に、土砂降りの雨を、
これまでずっと 言い訳にしてきた。

思い返せば、いつも雨降りだったな。

愛のばら掲げて
遠回りしてまた転んで

きっと…沢山の躓つまずきをして、沢山 遠回りをしてきたね。

相づち打つよ君の弱さを探す為に
（ 中略 ）
僕らお互い弱虫すぎて
踏み込めないまま朝を迎える

だけど その間も、ポジティブなふりをしている「 君 」（ 私 ）に対して、「 僕 」（ あなた ）は いつだって、肯定こうていの相づち（ 頷うなずき ）をし続けてくれた。

沸き上がる感情を否定せずに、「 僕 」（ あなた ）が認めてくれることで、「 君 」（ 私 ）本来の感情を引き出そうとしてくれた。

最終バス乗り過ごして
もう君に会えない
あんなに近づいたのに
遠くなってゆく
だけどこんなに胸が痛むのは
何の花に例えられましょう

ばらは、結婚を申し込むプロポーズの際の定番の品であり、愛の象徴だという。
美しい花で 人を魅了みりょうするが、安易あんいに手を出せば棘とげにも触ふれてしまう。

おそらく、この胸の痛みは、ばらの花の棘の痛みと似ている。

痛み（ 傷いたみ ）が怖くて、触れることを恐れてた。
でもあなたは 何度も、棘の痛みにも恐れず、棘の痛みに耐えながら、手を伸ばして（ 手を差し伸べて ）くれていたんだね。

傷ばかりが増えちゃったね…
痛かったね。
ごめんね。

今度は、私も 同じ痛み（ 傷み ）を負おうよ。
最終バスに 乗り遅れないように…