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夢をおおいに語ろう、その前に改革だ
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経費削減ばかりを目標として掲げ、邁進してきた日本の社会は、野望を抱くことを忘れてしまった。きらびやかな器を目指すのではなく、100均のバリだらけのすぐに壊れる器で満足している。安いものがはびこり、安さこそがこの世でもっとも尊いものだと調教された結果、プチプラで喜ぶ安い日本人ができあがった。
「少年よ、大志を抱け!」はクラーク博士の有名な言葉であるが、今のわたしたちにこそ必要な言葉なのかもしれない。
小さくまとまり、仕方ないと諦める。
その繰り返し。
どこかで「なんとかしなければ」、「変わらなければ」、と危機意識を持ったことはあるだろうか?
それとも誰かが何とかしてくれる、そう思ってのんべんだらりだろうか?
自分の人生、誰もなんともしてくれない。
関わることはできても、最終的になんとかしなければならないのは自分。
わたしはまだ、自分の可能性の芽を開かせていない。
その存在にすら気づいていないかもしれない。
大人であれば、もちろん大人の対応が求められる。でも、理知的な大人であろうとするあまり、子供心を忘れてしまってはいないだろうか。
いつ、心から笑った?
後先考えず、何かに夢中になったことは?
遊び心をなくしてしまうのは、社会の空気も影響しているかもしれない。物価高に、日本人・日本の文化を尊重せず、神聖な祈りの場でぶしつけにカメラを回し、こともあろうに拝殿でちゅぱちゅぱあっはーんを楽しむ礼を欠いた外国人たち。地球のためという号令の元はじまったレジ袋有料化も地球上からレジ袋をなくすのではなく、商品にして販売するというおためごかし。日本の原風景である里山を壊してソーラーパネルを設置しながら、森林保護を目的とした森林環境税を課するという矛盾。
社会に目を向ければ、イライラすることしかない。
根腐れし、腐敗臭がぷんぷん漂う現状を変えるには、日本人一人ひとりが真っ当に怒らなければならない。暴力や破壊行為に訴えない静かな怒りこそが改革のエネルギーとなる。
わたしは奥ゆかしく控えめで、現状を理解し憂えながらも行動には至らないことが多いかもしれない。
でもそれでは、くすんだ今日と同じ未来が待っているだけ。
今のわたしに出来ることがある。
今のわたしにしか出来ないことがある。
そうして色々なことにチャレンジしていく内に、わたしにもささやかな野望が芽生えてくる。
それこそが、わたしが心から望んでいること。
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