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貸借対照表について①

皆さんこんにちは!
いよいよエントリーを開始する企業が出てきましたね~
これから数か月間自分の納得のいく進路を見つけられるように
頑張っていきましょう!

 さて、今回は貸借対照表についてです。この言葉にあまりなじみがない方もいらっしゃると思います。これは会社の状態を客観的に把握することが
出来る資料のひとつです。左右に分かれた表になっていることが多いため
バランスシート」「B/S」と呼ばれています。

まず形式についてです!

 B/Sには勘定式と報告式の2つの形式があります。
勘定式はB/Sと呼ばれる由来となった通りに1事業年度分の資産・負債・
純資産が左右に分かれた表になっています。
報告式は、事業年度ごとに縦一列に資産・負債・純資産が書かれた表に
なっています。

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 ここで資産とは、過去の取引や事象の結果として報告主体が支配が
支配している経済的支援をいいます。
 そして、資産の金額の付け方について説明していきます。これも2つに
分かれており、資産の取得時に支払った金額で評価する「取得原価」と
決算日時点での資産の評価額(市場価格など)で評価する「時価」が
あります。2つともそれぞれメリットがあり、取得原価は客観的で信頼性の高い数値であること、時価は最新の価格動向が反映されていることが
挙げられます。

次に項目の並べ方です。

 流動資産か固定資産のどちらかから並べていきます。
通常はキャッシュに変えやすい項目から並べていく「流動性配列」という
並べ方をしています。ここで注意なのですが、電力・ガス会社は
固定性配列」を取り入れています。
 流動資産と固定資産の違いは何なのかという説明ですが、流動資産に
なるものを説明していきます。これも2つの基準があります。
まず1つ目は「ワンイヤー・ルール」です。これは1年以内にキャッシュに
変わるものをは流動資産とします。2つ目は「正常営業循環基準」です。
通常のビジネスの流れ(仕入→製造→販売)で発生する商品や製品、売掛金なども流動資産になります。
 流動資産についてさらに詳しく見ていきたいと思います。主に5つのものがあり、1つ目は現金・預金(現金同等物)と呼ばれるもの。
2つ目は短期貸付金などの債権。3つ目は売掛金・受取手形などの売上債権
です。これは回収できない可能性もあるため貸倒引当金を設定します。
4つ目は短期間で換金できる有価証券です。これは売買目的の時価の
有価証券と1年以内に満期を迎える原価の債権があります。5つ目は棚卸資産です。商品・製品の在庫や原材料、半製品、仕掛品などがあります。
 次は固定資産にはどのようなものがあるか見ていきます。これは大きく
分けて3つあります。1つ目は土地、建物、機械、車両、備品などの
有形固定資産です。これはリース資産も含みます。2つ目は、無形固定資産です。ソフトウェアや特許権、商標権、企業を買収する際に発生するのれんもここに含みます。3つ目は投資その他の資産である時価の投資有価証券や子会社株などの原価の関係会社の株式、長期の貸付金などです。
 自動車や機械などの形のある固定資産は使用すれば古くなり、
ソフトウェアも新たなソフトが開発されると価値を失っていきます。
そのため、固定資産は時間の経過とともに資産の価値を減らしていく必要があります。これを「減価償却」といいます。

ところで!

持たざる経営」という言葉を聞いたことがありますか?コロナ禍で
注目されている見解です。これは、商品在庫が多すぎるのは非効率だし、
多額の固定資産を保有するのは減損のリスクが大きい…企業が保有する資産は大きいほど良いのか?という考えから生まれた資産総額を抑制することが望ましいという見解です。この機会に企業を違う見方で見てみるのも良いかもしれませんね!

長くなりそうなので今回はここで止めておきます!次回も貸借対照表の続きの投稿になると思います!

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