見出し画像

グレーゾーン娘と母の日常、時々父登場②

男子からのいじめ

コロナ禍での学校生活は、マスクをして机が離されグループ活動も減り友達を作りづらい環境でした。
それでも持ち前の社交性で声をかけていました。
まだ、2年生。
仲間に入れてもらえないこともありましたが、クラスに馴染んでいきました。
秋ぐらいでしょうか。
隣の席の男子A君と仲良くなりました。
A君はモテ男で、クラス内でもA君を好きな女子が何人かいました。
なので、話しているだけで睨まれたりすることもあったようですが、この女子の嫉妬みたいなものはあまり気にしていませんでした。
ただ、女子の中でも気の強い子にきつい口調で言われて泣くことは多々ありました。
先生に助けを求めるも、「泣かないで話して」「気にしない」「そういう子なんだよ」と解決には至りませんでした。
そのあとも、オンラインゲームを一緒にしたクラスメイトから心ないメッセージが送られてくることもありましたが、先生に何を言ってもダメだと思っている娘は先生に相談することを望みませんでした。
先生への信頼が薄れていく中、娘の学校からの忘れ物が目立ち始めました。
消しゴムだけ、持ち帰ることがなくなり買い足すことが増えました。
娘も自分でなくした自覚がなく、いつの間にか無くしちゃったのかもしれないと話すので、そういうところもあるしなと買い足していました。
通級の送迎で毎週学校に行っていた私は、移動教室で人のいない教室で消しゴムを探しました。
机の中、お道具袋、落とし物箱、ロッカー、毎週探しても名前が書いてある消しゴムは見つかりませんでした。
(やっぱり、だらしないからなぁ…)
整理整頓を教えなきゃと思っていた矢先、家で娘の行動が乱暴になりました。
保護猫を迎えて数ヶ月経っていて、席替えもあり環境は変わっていました。
ある日、保護猫への接し方が乱暴で注意をしました。すると、泣きながら学校でのことを話し始めました。
「学校でこんなに我慢してて、どうしたらいいかわからないんだもん」
言い訳に聞こえるようでしたが、全て話を聞いていたら仲良くなったA君と友達のB君に消しゴムを取られたり、プリント取られたりしていると泣いて伝えてくれました。
このとき私は、男子の好きな女子にいじわるをするよくあることだと思い、深く考えませんでした。なので、先生には伝えなかったんです。
この後にあるいじめで、私はこのときのことを深く後悔することになります。
なんで、あのとき言わなかったんだって。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?