Podcastは採用に効く?カミナシSaaS FMのウラ側
カミナシ広報PRのミヤチです。
カミナシではPodcast「カミナシSaaS FM」を2021年5月から開始し、現在までに40本近くのエピソードを公開しています。おかげさまで、最近まわりの方から「カミナシSaaS FM聴いています!」という嬉しいお言葉と共に、「Podcastって採用に効くんですか?」と聞かれることが増えてきました。
これまで広報PRとして運営してきたPodcastですが、10月からPodcastのオーナー&運営をHRに移管したこともあり、自身の振り返りを含めて、「カミナシSaaS FM」制作の裏側や採用活動にどのくらい寄与できているのかなどをまとめてみようと思います。
これからPodcastを始めてみようかな、という方への参考になれば幸いです!
▼カミナシSaaS FM
カミナシSaaS FMが始まったきっかけ
「カミナシSaaS FM」は、CEO諸岡とCOO河内がメインパーソナリティとなって運営しています。
立ち上げにはHRの井上(@INOUERAY)が入り、この3名が発起人となって開始されました。もともと3名とも個人的にさまざまなPodcastを聴いていて、Podcastの有用性を肌で感じていたようです。
Podcastで発信する大きなメリットは以下の2つです。
スキマ時間で聴いてもらえる
Youtubeやnoteはどうしても目を奪われて、視聴する・読むのに時間を要します。その点、Podcastでは「ながら聴き」ができるのが最大のメリット。
移動やランチ、朝の散歩中に、育児や家事の間に聴いてもらえそうだと考えました。
テキストだけでは伝わらない空気感や雰囲気が伝えられる
noteでも会社のカルチャーや執筆している人の雰囲気を伝えているものの、やはり動画や肉声に勝るものはありません。CEOやCOOが自ら発信をすることで、その会社の雰囲気がより伝わりやすくなります。
番組テーマを「SaaS」にした理由
「カミナシSaaS FM」は「SaaS」をテーマにした番組です。
CEO諸岡曰く、当時SaaSをテーマにしたPodcastはALL STAR SAAS FUNDの前田ヒロさんの番組のみだったそう。前田ヒロさんはVCの投資家としての視点で語られていたので、起業家やSaaS経営者側の発信があっても面白そうだな、と感じたことが発端となっています。
カミナシにジョインする人の中にはSaaS事業の経験がある方ばかりではありません。
そんな人たちにも「SaaSって面白い」「SaaSに興味がわいた」と言ってもらえるように、SaaS業界のゲストを招いたり、関連するテーマでトークを展開することにしました。
番組テーマの候補としては、カミナシの社内カルチャーをメインで発信する案もありました。
しかし、当時はカミナシに興味がないとそもそも視聴してもらえなさそうということ、そもそも「SaaS」「デスクレスSaaS」に興味を持ってもらいたいという想いから、前者のテーマを選択した経緯があります。
カミナシのPodcast制作のながれ
カミナシSaaSFMのエピソードが1本できるまで、企画から編集を含めておおよそ2週間程度の時間を要しています。
①企画:パーソナリティが自ら企画・オファー
企画とゲストへの交渉は、基本的にパーソナリティの2人が対応しています。
(実は広報は各テーマの企画に深く関わっていません😅)
・どんなテーマで話すか
・トークスクリプト(アジェンダ)
これらをGoogleドキュメントやNotionに企画書としてまとめています。
noteで話題になっている方や調達発表をされたSaaS起業家の方など、タイムリーな話題も狙っていたので、急遽企画が決まることもあります。
「カミナシSaaS FM」がここまで続いているのは、パーソナリティである2名が自ら「この人に話を聞きたい!」という熱意を持って楽しんで取り組んでいるところなのかもしれません。
②収録:使い慣れたZoomで収録
収録は基本的にZoomを使っています。
過去にはCleanfeedを使っていたこともあります。たしかに音質は綺麗だったのですが、時折ハウリングしてしまい都度設定を変更する必要があり、結局Zoomが一番使い慣れていてカンタン、ということに落ち着きました。
収録するツールは、使い慣れているものや音質にこだわれるものなどさまざまあるので、試してみると良いかもしれません。
収録はパーソナリティとゲストのみで収録する場合もあれば、両者の広報担当者がオーディエンスとして参加することもあります。
③編集:ココナラで音質編集を依頼
音源編集はココナラでPodcast編集が得意な方に依頼しています。
音源の長さにもよりますが、1音源につき、だいたい1万円〜2万円程度で編集していただいています。
またこの時点で削除したい箇所は指定して削除してもらったり、納品後に自ら削除することもあります。その時は、Audacityというツールで削除しています。
1本あたりだいたい30分を目安にしていますが、内容によっては40分を超えるものもあります。それ以上長いときは、前編・後編にわけて編集することもあります。
その場合は、前編・後編のつなぎ(各回のオープニングトーク)をパーソナリティにあとから作ってもらうことも。
④ゲストへの確認依頼:Notionを活用
編集した音源やディスクリプションなどの情報をまとめて確認依頼をします。カミナシではNotionを活用して、掲載する情報をまとめて記載し共有しています。
音源に削除指示があった場合は、③で紹介したAudacityで自ら削除します。
⑤配信:Anchorで主要プラットフォームへ配信
配信はAnchorを使って行なっています。
無料なうえに、自動的にSpotifyやApple Podcasts、Google Podcasts、AmazonMusicなど主要なプラットフォームに配信してくれるありがたいツールです。
ちなみに、「カミナシSaaS FM」はAnchorから配信しているからなのか、一番聴いていただいているのはSpotifyでした。
本当に採用に効いているのか?
「カミナシSaaS FM」を開始して1年半近く経ちました。
現時点で見えていることは以下の通りです。
・各エピソードの再生数はだいたい600-1,000回程度
・面談・面接時に多くの採用候補者が「カミナシSaaS FMを聴いてきた」と話してくれる
・「カミナシSaaS FM」をきっかけに、エンジニアが入社してくれた
ケースとしては多くはありませんが、採用には着実に効いています。
番組自体が「SaaS」をテーマにしたものなので、視聴者の多くはSaaSやスタートアップにいる方々です。そのため、エピソードによってはSNSで拡散いただくこともあり、カミナシのことを知らない・興味がない方でも聴いてくださる機会が増え、徐々に認知にも寄与してくれるようになっています。
オウンドメディアで大切なのは続けること
カミナシは採用広報を目的としたオウンドメディアとして、noteとPodcastで発信を続けてきました。
どちらもやっていて感じるのは、すぐに効果や成果は見えないということ。
ただ、成果が出ないからと2、3ヶ月でやめてしまうのではなく、少なくとも半年は続けることが大切だと感じています。
カミナシのnoteもPodcastもそのようにして続けてきたところ、定性的ではありますが「Podcastを聴いた」という採用候補者が現れたり、SNSでもツイートいただくなどの変化が見え始めました。
「KPIはどう設定しているか」もよく聞かれるのですが、立ち上げ当初はアクション指標(月に2本以上公開)のみで、KPIに再生数等は置いていませんでした。
定期的に再生数を振り返ってはいますが、あまりそこにこだわりすぎると番組の雰囲気が変わってしまうなどの影響もありそうで、KPIについてはカミナシとしても今後の課題と言えそうです。
なお、10月にPitPaさんにオウンドポッドキャストインタビューとして、COO河内にインタビューいただいた記事があります。
こちらでもカミナシSaaSFMを立ち上げたきっかけなどをお話ししていますので、よければご覧ください。
さいごに宣伝です。
カミナシでは、一緒にカミナシのストーリーを伝えてくれる2人目広報を募集しています!
興味を持ってくださった方、ぜひご連絡ください!
よろしくお願いします😄
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