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シリーズAで約11億円調達。カミナシが資金調達PRでやったこと

こんにちは。カミナシで広報PRを担当するミヤチです。
カミナシに入社して早5ヶ月が経とうとしています。
スタートアップならではのスピード感に時折振り落とされそうになりながらも、この環境を楽しんでいます。

さて、そんなカミナシですが、先日シリーズAの資金調達を発表しました。

個人的には資金調達発表は前職含めて3回ほど経験しているものの、今回はこれまでで一番、戦略的に“チーム”として動けたような気がします。
まだまだ反省すべき点も多いのですが、今後シリーズB以降の調達で、より上手な立ち回りができるように、未来の自分たちに向けてやったことと反省をまとめることにしました。
これから資金調達の発表を予定しているスタートアップの方の参考にもなれば幸いです。(長いのでご注意を)

資金調達が決まるまでの経緯

当初、資金調達の時期は4月〜6月頃を想定していました。
2020年8月のオフサイトMTG時には「来年4月〜6月くらいに、シリーズAで10億の調達を目指そう」とCEOの諸岡から号令があったくらいです。
それが、2020年12月のIVSでの優勝したことをきっかけに急に前倒しすることが決まり、2月末〜3月頭での発表が決まりました。

IVSの翌週となる12/24のクリスマスイブには、経営陣との最初のPR MTGを開始。そこから実質2ヶ月間が準備期間となりました。

どこにニュース性があるか?誰に何を伝えるか?

最初に確認・議論したことはこの3つ。
どこにニュース性があるのかや、主軸となるメッセージをまとめます。

①資金調達の概要を確認
調達発表で実現したいこと、伝えたい相手とメッセージ
③調達発表と同時に発表できるネタはあるか

①資金調達の概要を確認
調達金額や投資家、資金の使用用途、着金予定日などを確認します。
カミナシは、「ピボットから約1年で調達実施」「シリーズAで約11億円の調達」というインパクトやストーリーがありそうなことがわかりました。

②調達発表で実現したいこと、伝えたい相手とメッセージ
カミナシでは今回の発表で「採用を加速させること」に全振りすることに。
発表を通じて採用候補者となる方々に気付いてもらい、興味を持ってもらいたい…!
そして、伝えるメッセージは「カミナシが位置するノンデスクワーカー市場は大きくて可能性があること」に設定しました。

③調達発表と同時に発表できるネタはあるか
昨今、スタートアップの資金調達は当たり前のようになっているため、調達発表だけではニュースバリューとしては低いとされています。
調達金額が大きければそれだけでニュースになる可能性はあるものの、そうでない場合、調達した資金で何をするのかが重要だったり、事業提携や新サービスなどの同時発表できるニュースを用意してニュースバリューを高める必要があります。

カミナシもその検討はしていて、信頼関係のある記者さんにも企画の段階で意見を求めたりしました。結果的に発表する3月にはその実現は難しいこと、そして「早く採用に注力したい」という思いもあり、今回は調達発表のみでいくことになりました。

カミナシがやった施策8つ

カミナシが調達発表でやった施策は以下の通りです。
それぞれの施策をファネルに落とし込んでみるとこんな感じになりました。
ポイントは、認知獲得だけではなく受け皿となるような施策も実施したことでしょうか。

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それぞれの施策の内容を紹介していきます。

①プレスリリース

まずは代表にヒアリングをしながらQ&Aを作成して情報を整理します。
Q&Aは、どの取材を受けても答えがブレないようするための認識合わせの資料です。
その情報をもとに、テキストのみのプレスリリースのドラフト版をつくり、経営陣にフィードバックや手直しをしてもらいながらブラッシュアップを進めました。

②メディアへの仕込み

発表当日にメディアにも紹介してもらえるよう、2月上旬からメディアアプローチを開始して代表インタビューを仕込んでいきました。
ただし、事前に情報提供したからといって紹介してくれる確約はありません。どの広報さんも同じだと思いますが、発表当日はドキドキしながらひたすらTwitterをチェックしまくっていました(汗)

※事前の情報提供を推奨するものではありません。また、情報解禁日のお願いができない場合もあります。

③キービジュアル制作

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デザイナーの2人(ななみちショウ)がメインとなり、アイディアからアートワークまで対応してくれました。

もともと、ALL STAR SAAS FUNDの前田ヒロさんがシンガポール在住で日本に戻るのが難しい状況だったため、全員揃った集合写真の撮影は不可能。でもヒロさん一人だけ合成にはしたくない……。
投資家や経営陣の5人が自然におさまり、かつ「カミナシらしさ」が表現できるビジュアルをということで、デザイナー2人が一生懸命アイディアを出してくれたのが、このビジュアルです。

前田ヒロさんには、シンガポール現地のスタジオとカメラマンを手配して、私たちもリモートで参加しながら撮影していただきました。
別の日には東京のスタジオで、ヒロさん以外の投資家&経営陣を撮影。
デザイナーのショウと私とで、何十回も紙を撒いては拾うという、とても思い出深いビジュアルとなりました。

(以下は、いつの間にか撮影されていたメイキングです笑)


実は、当初はビジュアルに凝る予定はまったくありませんでした。
デザイナーからこのアイディアを聞いたときも、メディアにこの画像を使ってもらえるのか不安しかなかったです(苦笑)
結果的にインパクトのあるビジュアルとなり、話題づくりにもつながりました。デザイナーの2人には本当に感謝です!

密かにプレスリリースにはサービス利用イメージも挿入して、メディアがどちらを採用しても良いように対応していましたが、ほとんどのメディアにはこのビジュアルを採用していただくことができました。

④メンバーや投資家を巻き込んだSNS拡散

発表の当日は「PR DAY」と称してメンバーや投資家の方々にも協力いただき、SNSでの拡散に励みました。
メンバーのほとんどがカミナシの社名を名乗り、実名でSNSをやっている&発信に積極的というありがたい文化。拡散にもみんな積極的に協力してくれました。(注:強制はしていません)

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一般的にはPRTIMESのページを拡散することが多いのですが、今回はコーポレートサイトに掲載したプレスリリースページを拡散。
これには、コーポレートサイトを11月に新しく作ったばかりで、ドメイン評価を上げるためにもアクセスを増やしたいという狙いがありました。

⑤NewsPicksへの広告出稿

調達発表時にはまだまだカミナシは無名の存在。
今回の発表で少しでも注目されるチャンスを生かして、まずはカミナシよりも上段の「デスクレスSaaS」という領域を認識してもらい、その領域の可能性や潮流を伝えて興味を持ってもらおうと考え、経営陣と一緒に企画しました。

⑥noteでのVC×CEO対談

今回のシリーズAでは、既存投資家であるALL STAR SAAS FUNDとCoralCapitalからの追加投資となっています。
この2社は諸岡が起業した当初から応援してくださっていること、そして諸岡ともとてもフラットで良い関係です。

プレスリリースでも引受先からのコメントはいただくものの、200文字程度では関係性の良さや背景までは伝わらないことがもったいないと思い、note上で対談記事を掲載することにしました。
これは、PLAIDさんが上場した際に行われていたVCと代表との対談記事を参考にさせていただきながら企画しました。
noteを通じて、「投資家に評価されているスタートアップ」「ネクストユニコーン(未来の可能性を秘めている)感」を伝えられるような内容にしています。

⑦採用イベント企画

今回の発表は「採用を加速させること」を目的としています。
興味から検討してもらうための受け皿として、採用イベントを企画。
アイディアから企画まで、採用責任者でもあるCOO河内がすべて対応してくれました。

これもマーケを兼任する河内ならではの発想で、潜在的な採用候補者が徐々に興味を持ってもらえるように、VCにも協力してもらいイベントを3段階にわけて設計しています。

1. カミナシへの興味はまだ薄いが、デスクレスSaaSのことを知りたい層向け

2. デスクレスSaaSへの興味があり、該当企業の話を聞いてみたい層向け

3. カミナシに興味がある・検討したい層向け

プレスリリースには掲載できませんでしたが、エンジニアサイドも他社との共同企画として同時期にイベントを実施してくれることになりました。

⑧採用資料

採用イベント同様、調達発表で認知して興味を持ってくれた際に見てもらえるようにと、デザイナーのななみちが制作してくれたものです。
公開直前まで細かい手直しを何回もしてくれたり、みんなで資料のタイトルを考えたり……とみんなの思いが詰まった資料となりました。

現時点の成果は……?

メディア露出については、残念ながら100%ではなかったものの、結果的にはスタートアップ・IT系のメディアを中心に8つのメディアでご紹介いただくことができ、当日の注目度を高めることはできたように思います。
応援してくださったメディアの皆様には心から感謝です……!

まだ発表から1週間しか経っていないので、「採用を加速させること」の目的が達成できたかどうかは正直わかりません。
ただ、先述の採用イベントには共同企画を含めて、すでに200名以上の申し込みをいただいていること、そして応募者が確実に増えているということなので、滑り出しとしては上々ではないかと思います。

反省点

①スケジュールはもっと余裕を持ってやるべきだった
クリエイティブにも手間をかけ、さまざまな施策をやったことで2ヶ月の準備期間はあっという間に過ぎました。

今回、一番工数を使ったのがビジュアル面。
投資家や役員のスケジュール調整やカメラマン&スタジオ、小道具の手配、写真の選別、ビジュアル制作などなど……。
同時並行でやることがたくさんあり、最終的にビジュアルが完成したのは発表前日。前日にサイトやPRTIMESの設定をまとめてやったためドタバタしてしまい、メディアへの連絡が遅れるなどご迷惑をおかけしてしまいました。

次回も同様の施策をやるのであれば、余裕持ったスケジュールで対応しようと強く思った次第です。

②シェアするものの優先順位をしっかり決めておけばよかった
プレスリリースやnote、採用資料、掲載メディアなど、コンテンツが多かったこともあって、発表当日にメンバーから「どれをシェアしたら良いの?」と質問を受けました。
一応、当日の発表モノ一覧は作っておいたものの、シェアする側からするとしつこいくらいの量です。

必須でシェアしてもらいたいもの、各自の判断でお願いするものなど優先順位をつけたうえで事前にアナウンスをしておけば、社内も混乱させずに済んだと思います。

さいごに

今回は私がまとめて書いていますが、資金調達PRは私一人ですべてやったわけではありません。カミナシメンバーが一丸となってやったことです。

経営陣のCEO 諸岡&COO 河内はもちろん、投資家の方々、キービジュアルなどのクリエイティブ面を担ってくれたデザイナーのななみち&ショウ、調達業務をオンスケジュールで完了させるべく奮闘してくれたバックオフィスの野崎(みくぱ)など、カミナシメンバーみんなが関わってくれたからこそ、できたことだと思います。

広報PRとしては、ここでつくれた波を一過性で終わらせないように、カミナシのミッションである「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」の実現に向けてこれからも邁進していきたいと思っています。
これからもぜひカミナシに注目していただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


追伸:カミナシに興味を持ってくださった方、ぜひお気軽にご連絡ください☻


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\ありがとうございます/
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現場改善プラットフォームを提供するカミナシの広報PR担当。 ペットをこよなく愛し、人間①犬①猫⑤と日々賑やかな生活を送っています。 いつか地元の横須賀に戻って穏やかな生活を送るのが密かな夢。