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『脱 ICT教育』を掲げるApple認定校

この度、近畿大学附属小学校の公開授業を見る機会をいただいた。

我が校の校長に「ICTの活用をいち早く手掛けた学校の1つだから勉強になることも多いはず」と言われて、とてもワクワクしながら当日を迎えた。

オープニングで外山宏行先生が、学校のこれまでとこれからについてお話をしてくださった。その中に『脱 ICT教育』という言葉があった。驚いて聞いてみると、「これからの時代、どの授業でもICTを使うべきであって、『ICT教育』という括りを設けて、行う時代はもう終わった」とのことだった。期待は高まるばかりだ。

実際に授業を拝見させていただいたが、どの学年のどの授業でも必ずiPadが使われていた。各学年4学級30人近く、どの教室のどの子どもを見ても必ずiPadを使っている光景。さすが「脱ICT教育」というだけある。余裕を感じられる。感心させられるばかりだった。

掛け算の規則を使った授業がとても面白そうだった。

ただ、正直な話、やっている活動自体は私の学校だって負けてはいないはずだ。じゃあ、何が違うのか。私たちはどう売り出していくべきなのだろう。

①ICTを使っていることのアピール
おそらくまずはここだろう。私の学校も最近になって発信を始めた。自分も発信できればいいのだが、なかなか出来ていない。これをしなければ、どれだけ内輪でやったところで評価もされない。

②ICTをもっともっと積極的に使う
おそらく、自分の学校では大抵の先生がICTをあくまで「1つの道具」としてしか見ていない。使う時もあれば使わない時だってある。かく言う自分もそうだ。むしろ使わないことの方が多い先生だっているかもしれない。つまり、使う頻度がやはり少ないのかもしれない。
今回の近畿大学附属小学校さんのように、Apple Distinguished Schoolの認定を得るためには以下の条件を満たす必要があるようだ。

・1人1台のプログラムを確立していること
・Appleの製品、サービスを革新的に活用していること
・教職員がiPadまたはMacに習熟していること
・成果を記録していること
『Apple Distinguished School -小中高等学校の教育』

使わないと革新的な活用も習熟も難しい。やはりそこの意識も変えていく必要があるのだろうか。

しかし、ここで1つ自分に釘をさしておきたいのは「あくまで授業の主役は子どもたちである」ということだ。目先の肩書きにとらわれて、目的を誤ってはならない。「ICTを使ってより良い授業を作ろう」とした結果、認められたのであれば、それは何よりのことだ。しかし、ICTを使うことが先行して、その結果、子どもたちの心をつかむ授業ができないのであれば、それはもちろん本末転倒である。
おそらくそのあたりが、近畿大学附属小学校然り、Apple Distinguished Schoolなる学校はうまいことできているのだと思う。羨ましい限りだ。しかし、焦る必要はない。地道にコツコツと成果を重ねていこうと思える良いきっかけになった。

最後になりましたが、今回のオープンデーを企画・運営してくださった近畿大学附属小学校の先生方、大変ありがとうございました。

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!

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