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人工失楽園BARからこんばんは。

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人工楽園が失われた2020年の日本にオープンした思考酩酊空間。
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2020年6月の記事一覧

2020/06/23 『ミッドサマー』を観た話

2020/06/23 『ミッドサマー』を観た話

昨夜、『ミッドサマー』を観た。本当は映画館で観たかったのだが、その頃は入校だなんだとバタバタしていたような気がする。ポスターが非常に美しかったのと、予告編がよかったので観てみたかったのだ。

余談だが、予告編のつまらない映画は、まず100%間違いなくつまらない。かつて北野武だったか誰かが、映画は任意に選びだした絵が絵ハガキになるほど「絵になる」ことが望ましいみたいなことを言っていたが、「絵になる」

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断篇小説「はじめてのかいもの」

断篇小説「はじめてのかいもの」

 少女はわずかに喉を鳴らしながら、海岸に立っている。
 弟が駄菓子屋で無事に買い物を終えて出てくるのを待っているのだ。弟にとってこれが初めての買い物になる。弟は六歳で、来年には小学一年だから、買い物くらい一人でできなきゃダメよと言った。そして少女は自分の小遣いから百円玉を与え、これで好きなものを買っておいで、と告げた。

 スカートのポケットで電話が鳴った。繁からだった。よりを戻したいという内容で

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2020/06/21 父の日とかいうもの

2020/06/21 父の日とかいうもの

こんばんは。どうもどうも。
明日、というかもう今日か。6月21日は父の日らしい。何とも妙なものだが、父の日になるとだいたい母から催促の電話やらメールやらがくる。一応、こっちは父への贈り物を用意してはいるのだが、いかんせん無精者なので出すのが遅れたりしていてその日に着かないことが多いのだが、母はそういうのがいやでいちいち連絡をくれる。
まあ気持ちはわかるのだが、じつは父も気にしない体質なのだ。となる

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2020/06/20 書斎のことなど語る者あり

2020/06/20 書斎のことなど語る者あり

あまりにも頭の中がからっぽなので、今夜はとりたててなんという話もしようとは思わない。それでもとりあえず最近更新してなかったなという意味だけで更新しているのでべつにだからといって義務感なんてものはさらさら感じていないし、読む側はいっそう義務感なんかとは無縁でいてほしいと思う。値段をだして読むものならまだしも、無料で公開されているネットの記事を義務感で読むなんてこんなバカバカしいことはない。とっとと読

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