見出し画像

2020/06/20 書斎のことなど語る者あり

あまりにも頭の中がからっぽなので、今夜はとりたててなんという話もしようとは思わない。それでもとりあえず最近更新してなかったなという意味だけで更新しているのでべつにだからといって義務感なんてものはさらさら感じていないし、読む側はいっそう義務感なんかとは無縁でいてほしいと思う。値段をだして読むものならまだしも、無料で公開されているネットの記事を義務感で読むなんてこんなバカバカしいことはない。とっとと読みやめるのがよろしい。
さてさてあまりに書くことがないので書斎のことでも書いてみよう。
書斎の手前から順に紹介しよう。まずLENOVOのデスクトップPC。種類は忘れた。ヤマダ電機の店員に勧められたそこそこいいやつのはずだし、そこそこ悪いならばそれは私の責任ではなく、恐らくはヤマダ電機の責任になるはずだ。
その右隣にあるのは「ただの炭酸水」。コープが出しているやつだ。ただというわりにこいつは無料ではない。毎週段ボール二箱ずつ届くから、俺がある朝死んだらたぶん未使用の「ただの炭酸水」が二箱残るだろう。まあ葬儀で適当に振る舞ってくれればそれでいい。
左隣には珈琲カップ。珈琲を入れてなくても珈琲カップと言われるこいつの可哀想さのために、今のところ珈琲を入れてやるようにしている。インスタントだが我慢しな。作家なのにインスタント? イメージが崩れるという人は、豆腐なみに脆いイメージを持っているご自身をメンテナンスでもしていてくれ。ハイスピードで文字を紡ぐのにいちいち珈琲を淹れてる余裕などない。だいたい、注いだら十分で飲んでしまうのだ。ええええ? 作家なのに珈琲を十分で飲むの? イメージが崩れる、という人、数行前の文章をもう一度読み直して適当に過ごしてくれ。
さて、次に何を説明しようか。もうとくに説明するべきこともないな。あ、ひとつあった。「カレーせん」こいつはケンウッドのスピーカーの目の前にある。亀田製菓の大傑作だ。亀田のカレーせん。こいつのお陰で、2020年は最高にクールに過ごせる。間違いない。もしあなたのご家庭に亀田のカレーせんがないなら、すぐにでも買いに行ったほうがいい。カレーせんはあなたの未来をカレー色に変える。それだけの代物だ。
そして、じつのところ現在珈琲カップは空だ。ここで「え、珈琲カップがそらなの? どういうこと?」と思った人はもう一度宇宙へ飛び立とう。ここでそんなこと言うわけないじゃないか。もちろんさっきの「空」は「から」と読むんだよ、フライハイ。君のことをフライハイと呼んでいいかな?
さて、それじゃあなぜ珈琲カップが空なのか。「え、どうしてそらなの?」と思った人、数行前を読み直そうぜフライハイ。
珈琲カップが空なのは、その手前にグラスがあるからだ。で、そこには「インドの青鬼」という名前のIPAビールが注がれている。ごめん、嘘をついた。さっきまでは注がれていた。ところが今はからっぽだ。なぜか? そいつはいまや我が胃袋に移った。つまみは亀田のカレーせんだ。つまり、我が未来は立派にカレー色に染め抜かれたってわけだ。おっと、ここで疑問に思うかもしれない。PCの右横にある「ただの炭酸」はいつ使うんだ? って。そいつはね、数日前に飲み干したものを片付けもせずに放置しているのさ。なぜかっていうと、それは無精者だからだ。写真立てや珈琲のインスタントの粉の壜やなぜか一度も使ったことのない香水とか、そういったものの間にその炭酸水は訳知り顔で収まっているが、じつはたった数日前に現れた新参者だ。
さて、ここで皆さんは思う。ここまで読んだ以上、この文章には何か意味があるはずだ。まさかこんな夜中にわざわざここまで文章を読まされて何も物語が発展しないはずがない。物語でなくとも何か深淵なテーマに基づくエッセイが展開されるはずだ。なるほど、すばらしい、その期待にこたえたい。だが、私は生憎「インドの青鬼」に満たされており、腹は「カレーせん」に満たされていてその未来はカレー色に染め抜かれた。いまはユーミンを聞いてもはっぴいえんどを聞いても、恐らくカレー色の音楽に聞こえることだろう。つまり、だ。私はただこの時間のたった数十分の余白を埋めるためにのみこの文章を書いているのであり、もしもあなたがここまで文章を読んでしまったとしたら、それもまたあなたの数分の余白を埋めるためでしかないはずなのだ。互いに必要な余白を埋め合う。私は書くことで埋め、あなたは読むことで埋める。フィフティフィフティだ。この文章に意味はない。1ミリも意味はない。あなたが知り得たのはせいぜい私がカレーせんを最近好んでいることくらいだ。それでもまだあなたはこの文章を読んでいる。私には自信がある。なぜなら、読んでいる人しかこの文章は読まないからだ。
とにかく、寝ようじゃないか。なぜかといえば、寝ないことにはカレーせんは減る一方だし、「インドの青鬼」はもうない。あとはウイスキーに頼るしかない。それに書斎のことはもう書ききってしまった。ほかにも書斎を構成する要素はあるが、明日には大片付けが待っている。要するにいま語ったことは明日にはだいたい嘘になってしまうのだ。私は嘘つき呼ばわりされるのは好きじゃない。いや、好きじゃないこともない。どっちでもいい。どっちでもいいので語ってもいいのだが、まあ書斎をぐるっと見回したら思いのほか語るべき要素が多かったので、明日の大片付けを理由に何も語らないで済まそうかななんて思っている。そんなわけでおやすみなさい。寝ましょう。良い夢を。私はいまから寝ると嘘をついて映画を観ます。ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?