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【こども・いのち】跳ね返る力「レジリエンス」

少しご無沙汰しております。久しぶりにnote更新します。

先日、人前で発表する機会があり、子どもたちの「レジリエンス」についてお話しました。

「レジリエンス」という言葉、子どもの発達の分野だけではなく、大人にも、そして社会でもその言葉少しずつ聞かれるように感じています。

今日は、noteを読んでくださる皆様に、「レジリエンスって何?」をということを紹介します。


「レジリエンス」とは?

レジリエンス=「Resilience」はもともと物理学の用語で、

「弾力性」という意味を持つ言葉です。

ボールが地に落ちたときに、地面についたら跳ね返りますよね?

その跳ね返る力です。

私たち人間の心も、その跳ね返る力がある、ということが「レジリエンス」の概念です。

心理学・生物学の分野では、

もとの状態から素早く立ち直る力 (Rutter, 1978)  
人が、トラウマ、ストレス、脅威、逆境 に直面したときに、それにうまく適応するプロセス。(American Psychological Association, 2008)

であるといわれていて、

人はだれでもこの「レジリエンス」を持っているということです。

どうして注目されるの?

「七転び八起」

「災い転じて福となす」

「雨降って地固まる」

「ピンチはチャンス」

のように、困難や逆境に向き合ったときに、その状況を前向きに捉えて、よりよい結果を手にする、というようなことわざや慣用句があります。

それは古人の教えや言い伝えではなく、科学的に本当だということが

この「レジリエンス」から言えるのです。

人が困難に向き合ったとき、
そのときに発揮される「レジリエンス」で、
跳ね返ることができるのです。

コロナ禍で、世界中が経験したことのない恐怖と不安、無力感ともどかしさ、葛藤の中で生きている今の私たちの社会に、

「壁にぶち当たったときこそ起き上がることができるんだよ」と教えてくれているような気がしています。

私たちの毎日をちょっぴり豊かにしてくれるかも?

コロナ禍で、

テレビではいつもだれかがだれかを責め立てるような報道ばかり。

外で食事をすることがなくなった。

友人になかなか会えなくなった。

家族で旅行やお出かけに行けなくなった。

帰省できなくなった。

学校や会社に行きづらくなった。


そんなネガティブでストレスがたくさんたまるような今の状況。

今地面に突き付けられている私たちだからこそ、あとは上に跳ね上がるのみ。自分自身のレジリエンスを信じて、上を向いていきませんか?


ちなみに私が関わる子どもたちの中には、自分の力で跳ね上がることさえもできないような大きな壁、絶望や苦しさの中で生きている子たちがいます。

そんな彼らに向き合う中で、
家族や関わる様々な大人が

「その子が跳ね返る力を信じること」

一人一人に合わせて
「寄り添うこと、ときにはそっと手を差し伸べること」

で大人が想像している以上の「レジリエンス」を発揮して、成長し、乗り越える姿を何度も何度も見てきました。


私たち人間ってすごく強い。

子どもたちは逞しい。


苦しいとき、辛い時こそ、
びよーんと跳ね返ることが出来る力を
信じてみるのもいいかもしれないですね。

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読んでくださった皆様の心にパワーが溢れますように。

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