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香港生まれリー・キット(LEE Kit)の個展

ShugoArtsにて



見てきた(2021/01/12)



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わたし結構いろいろ見に出かけるんだけど、ここ最近で見たものの中で一番好きだった。色合いといい世界観といい



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Eyes in the mirror と Idiot が一番好きだった




ある日、何かが起こった。君は肉体的にも精神的にも引き裂かれそうだった。その苦痛から逃れようともがいた。最悪なことは、かつて全てを意味した美しい世界と向かい合いながら、一人になってしまったことだ。心傷つき、無感覚になり、妄想に取り憑かれ、動揺し、無為に過ごし、昼夜を問わず頭に鳴り響き喉を締めつける自らの声で目を覚ます。それは悪夢などではない。それが新しい行動規範だ。その状態に慣れるまでに随分時間がかかった。そして何かが失われてきたのだった。君はポケットに手を突っ込んで、震える手を気づかれないようにすることしか出来なかった。ポケットの中に掴むものは何もない。それはわかっていた。指を握って、頭を垂れ、歩き続けた。必要ならどこか別の場所へ行こうとしただろう。がらんとした港の周りをぶらついても慰めにはならなかった。君はただ、どうしてそれが起こったのかがわからなかった。恐れ、不安になり、そして口をつぐんだ。目を開けている時には音一つ聞こえない。目を閉じると、避けようとしてきたあらゆる雑音で息が詰まった。ある晴れた日の日差しが、君を焼き尽くし、ぞっとさせた。君ではない誰かが港から逃げ去って行く。逃避した人々もどこかで孤独に苛まれるのだ。彼らは惜しまれ、君も君自身を惜しむだろう。非難され、糾弾されるべき人々は無傷のままだ。罪悪感が、スクリーンショットされる。

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