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レストランレポート「2H(ドュ・アッシュ)」

大阪・堀江にあるフレンチレストラン「2H(ドュ・アッシュ)」に行ってきました。

荘厳な木の扉を開き中に入ると、まるでヨーロッパのに来たかのような石畳みが現れ、光が差し込む明るい吹き抜けの空間。

奥には季節に応じた豪華な花が飾られ、異国を感じる雰囲気にすでに魅了されました。

本日のコース:【Avantargeux】

前菜、Wメイン、デザートツリーなど全8品+記念日プレート

休日ランチといえばやはりシャンパーニュがつきものですよね。

【食前酒 -アペリティフ-】

Champagne Lettere a Terre 1er Cru / Christian Bourmault(クリスチャン・ブルモー

シャルドネ100%のブランドブランで、すっきりシャープな酸が週末ランチにピッタリの爽やかさでした。
「Lettere a Terre」は”大地からの手紙”という意味。
同席した方のお誕生日祝いも兼ねていたため、引き寄せを感じ、感慨深いものがありました。

(▼同じ商品がなかったため、同生産者・同じ1er cruでブランドブランのシャンパーニュをご参考まで)

【前菜1 -オードブル-】

冷菜でいただいたのは、ホタテを使った一品。
程よく肉付きの良いホタテの身の下には、インゲン豆のトマト煮込み。
くたくたになったインゲン豆がトマトの旨味をたっぷり吸いこんでいました。

カリっと火を通したケッパーが添えられ、食感の良いアクセントになっています。

それだけでも十分ですが、上にかかっている白いパウダーは、ニンニクを凝縮したパウダー
こちらで全体のお味がより引き締まる印象で、シャンパーニュとの相性も最高でした。

合間にいただくパンも、ブリオッシュ・ごまパン・ミルクパン・カンパーニュ……とラインナップも豊かで飽きることがありませんでした。

【前菜2 -オードブル-】

パフェのように見えるこちらは、すべて「泉州たまねぎ」で作られた一品。シェフのすばらしいアイディアと力量が詰まった傑作に感じました。

上から順に泉州たまねぎの「レース仕立て」、「アイス」、「ムース」、「フライド」「ジュレ」

ムースにのみ、ほかの層とは差別化した燻製やペッパーを感じる味付けが施されており、単体で食べても、それぞれを組み合わても非常に楽しく、泉州たまねぎの甘さをこれでもかと味わえる、感動の一皿でした。

<泉州たまねぎ>
大阪府南部の泉州エリアで栽培されている玉ねぎで、泉州は日本の玉ねぎ栽培発祥の地と言われています。昔に比べると栽培の規模としては小さくなってしまいましたが、その味は一級品。今ではブランド玉ねぎとして全国に知られおり、そのお味は水分が多くてみずみずしく甘みとコクがあることが特徴です。

射手矢農園(泉州たまねぎ) | 安心堂 食のSELECTネットショップ (anshindo-d.com)

【魚料理 -ポワソン-】

平目のベルガモ風ソース 
美しく柔らかく仕上げられたヒラメの下にはベルガモ風ソース、その上にイタリアンパセリのソースがドレッシングされ、見た目にも美しい初夏を感じる一品

一番上に添えられたおこげの食感が楽しく、やわらかく煮込まれた蕪とプチトマトにも優しい味付けが施されていて、口の中いっぱいに野菜の甘さが広がりました。

おすすめでお願いしたグラスの白ワインがこちら。
Chant Des Vignes Jurancon Sec / Domaine Cauhape(ドメーヌ・コアペ)

グロ・マンサン60% カメラレ40%
カメラレというジュランソン固有品種のぶどうは初めて。
程よく熟した清涼感あるシトラスの香りが特徴的、余韻に少しホワイトペーパーを感じます。
辛口だけれどもアロマティックなワインで、お魚との相性も抜群でした。

【お口直し -グラニテ-】

ライムのグラニテ
すっきりとしたライムで目が覚めるようなお味。初夏の今の季節にぴったりのグラニテです。

【肉料理 -ヴィアンド-】

お肉料理は数種類ある中から選ぶことができました。
せっかくなので、異なる2品を選択。

鶏肉のバロティーヌ、甘夏のソース

柔らかく仕上げられたバロティーヌは、フォークがすっと入り、口の中でとろけます。
よくあるオレンジソースとはまた異なる、甘夏のソースのほろ苦さや少し煮詰めてトロっとしたソースが絶妙なマリアージュでした。

<バロティーヌ>
開いた鶏肉、鳩や鴨などに詰め物を敷き筒状に巻き込んだフランス料理です。低温調理され、アスピックという肉や魚のを煮たゼリー状のもので覆い、いただくレシピ

フランス料理の「バロティーヌ」って何?ガランティーヌとの違いも解説 - macaroni (macaro-ni.jp)


ヤマトポーク、マスタードソース

バラ色が美しいヤマトポーク。
上品な脂身が甘く、少しピリッとしたマスタードソースとの相性が素晴らしかったです。

<ヤマトポーク>
奈良県産の大和牛で、父豚に肉質の優れた「デュロック種」、母豚に繁殖能力に優れた強健な「ヨークシャー種」と「ランドレース種」の交配種を用いた三元交雑種。臭みの原因となる動物性原料を使用せず育てられる。
きめ細やかで色の濃い赤身、脂肪の霜降りが特徴。

奈良県ヤマトポーク流通推進協議会公式サイト・奈良の安全でおいしい豚肉はヤマトポーク (yamatopork.com)

おすすめでお願いしたグラスの赤ワインがこちら。
Spatburgunder Friedrich 1849 / Von Winning(フォン・ウィニング)

ちょうどピノ・ノワールが飲みたいと思っていたわたしの気持ちが伝わったかのようなソムリエのセレクトに感動。

甘夏の甘苦いソースにはフランスのエレガントなピノ・ノワールよりも、果実感が豊かでチャーミングさを持ち備えたドイツのシュペートブルグンダーが最高のマリアージュでした。素晴らしいペアリングのご提案に感謝です。

【シェフの気まぐれ】

〆のお料理は、その日のシェフのオリジナルだそう。この日、提供されたのはまさかの「うどん」。

フレンチでうどん、という発想はなかったので驚きの一言。
しっかりとボリュームあるお料理の後で、日本人にはやはりほっとする味わい。
カリカリの揚げ玉が口の中で楽しく、おそらく稲庭うどんであろう豊かな喉越しの一品でした。

【デザート -デセール-】

こちらのレストランの名物でもあるデザートツリー

レストラン中央のお花がたくさん飾られたツリーから、好きなものを好きなだけ選ぶことができ、美しく盛り付けてくださいます。
この日のデザートのラインナップは・・・

・名物の特製プリン
・ジェラート2種(ミルク、いちご)
・パンナコッタ(パッションフルーツソース)
・とろけるレアチーズケーキ
・ピスタチオのタルト
・濃厚抹茶と黒豆のムース
・ガトーショコラ

お誕生日のお祝いも喜んでいただけました。

【食後の飲み物/小皿デザート -カフェ/プティフール-】

食後の飲み物は、コーヒー・紅茶・ハーブティ(この日は、カモミールバニラ、エルダーフラワー)から選ぶことができました。
添えられた小皿のデザートはアマンドショコラとキャラメルクッキー。

お誕生日のお祝いで利用させていただいたので、お店からのプレゼントもいただきました。感謝です♡

お料理はもちろん、こちらのレストランはソムリエ資格を有するマネージャーが人気なことでも有名で、お料理の説明やワインについても詳しく教えてくださいます。
親しみやすいお人柄で、この方に会いたくてリピートされる方も多いのだとか。

まとめ


素晴らしい空間で、日常の喧騒から離れ、休日時間を過ごすのにふさわしいレストランでした。2階には貸し切り用のお部屋もあるそうなので、パーティ利用にもぴったりですね。
ぜひ休日のランチに、大切な記念日のディナーに、美しい空間での優雅なひとときをお楽しみください。

【レストラン情報】
ドゥ アッシュ
ジャンル:フレンチ、洋食、レストラン
住所:大阪府大阪市中央区東心斎橋1-7-18
予約・お問い合わせ:050-5595-8110
交通手段:地下鉄御堂筋線心斎橋駅 5・6番出口 徒歩5分、長堀橋駅から255m
営業時間:火・水・木・金・土・日
11:30 - 14:30 L.O. 13:30
17:30 - 22:00 L.O. 20:00
定休日:月、第3月曜~水曜日の3日間
HP:http://www.french-2h.jp/index.html

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