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システムエンジニアは誰でもはなれない

最近システムエンジニアになろう!みたいな記事や広告をよく見かけるのですが、少し疑問に思うところがあります。。。
私はなってみたけどやめた人間です。もともとそんなにPCに興味がない、一般人がSEになるとどうなるのかを書いてみたいと思います。

しょぼいプログラマーは余っている現実

昨今の「君もプログラマーになれる!」「未経験でもエンジニアに!」みたいな広告のせいなのか、にわかプログラマーがすごく増えているように思います。

正直、しょぼい末端プログラマーであればセンスがなくてもある一定以上の地頭の良さがあればなれます。
SEが詳細設計まで書いてくれて、それをコーディングするだけの人。それだったら文系出身でPCに全然興味なかったけど、ノリでどうにかなる!みたいな人でもなれます。

そう、誰でもなれるんです。

これが肝で、なんでもそうですが、誰でもできる仕事というのは非常に単価が安いですよね。需要と供給なので。
そして現実問題、そんなPGは実はゴロゴロいるのです。
そんな人は買いたたかれます。
えっ。。。IT業界って人手不足なんじゃないの?!って思う方もいるかもしれませんが、それはできる人が不足しているという意味です。

エンジニアは非常に給料が高いというイメージを持っている方が多いと思いますが、それは希少なスキルを持っている人に対してのみです。

技術の変化についていけない

もともと、そんなにPCに興味がある訳でもなく、ソフトウェア工学を真剣に学んだわけでもなく、ノリでプログラムの書き方だけ学んで、コーディングはできます。って人はたくさんいます。

そういう人に立ちはだかる壁が昨今の技術変化の早さです。

実は一流と呼ばれる高給取りの技術者でも、2年、いや1年でもダメかもしれないです。勉強をさぼると技術の進化に遅れをとり、一流から二流へ転落します。

そんな最先端は走らないよ!って人でも、今学んだ技術は10年後には間違いなく時代遅れの技術になります。

40才、50才になったとき、あなたは興味を持って新しい技術を勉強し続けることができますか?

私はコレが無理でした。どうしても新しい技術に興味が持てなかったです。
元々そんなに興味がないので当たり前ですが、、、

職人のような仕事でもあるので、技術力を常に磨ける人。そしてそのためにはそういうテクノロジーに興味がある人でないとずっと続けていくのは難しい仕事だと思います。

それでも重宝されることもある

ただ、PCオタク出身でないものが、技術力以外で圧倒的に重宝される分野があります!

それはコミュニケーション能力です!

想像に難くないかもしれませんが、技術オタクの人はクセのある人がめちゃくちゃ多いです。
でもそういう人は技術力があるので、重宝されてて高給取りだったりするのですが、でも結局仕事は人とするので誰かがコミュニケーションを取らねばなりません。

なので、そこまで技術力はなくともクライアントとのやり取りがうまい。プロジェクト管理に長けている。クセのある人の扱いがうまい。そういった人はPMという分野で成功できる可能性があります。

つまり、管理職を目指すような人は少しPGをかじって管理に回るというのはありかもしれません。
ただこういう人はIT業界に限らずどこにいっても成功できると思いますが。。。

私の場合

私の経験も少しご紹介します。
私はまったくPCに興味がありませんでしたが、もともと理系だったことと、誘われたのもあって、若さと勢いでIT業界へ入りました。

最初はVB6という言語でwindows用の業務アプリから始めました。もともと理系だったからか、PGのコーディングはそんなに抵抗なく、比較的すんなりスタートできたほうだと思います。

そのうちVB6は古くなり(当たり前ですが)、vb.netを経てc#.netがメインになりました。

ここでも理系パワーなのか、オブジェクト指向も問題なく、むしろなんて合理的なんだ!と感動しながら(笑)新しいことにも問題なく馴染んでいきました。たぶん若さもあります。20代前半でしたので。

周りの人にも恵まれて、いろんな経験をさせてもらい、ハンディターミナルの中身の開発もやらせてもらいましたし、javaのシステムも少しやりました。

asp.netでwebアプリの開発もやりました。
もともとホームページを自分で作ったりしていたので、web系のコーディングもほとんど抵抗なくできました。

しかし複数スレッドからのリクエストに耐えられる設計をしなければならない。OAuth認証など、特にweb系の専門的な要求が高度になってくると(私がそう感じるだけで当たり前の世界なのかもしれませんが)、とたんについていくのがしんどくなってきました。。。

色々やっているように見えますが、私ができたのはあくまで外部設計、詳細設計、コーディングです。
簡単なオンプレの難易度の高くない、事務で使うような簡単なアプリであれば要件定義以降のフェーズをSEとしてやり切ったことは何度かありますが、そこまでです。

ネットワークの知識やサーバーの知識は0ですので、こんだけコーディングをしていてもIPアドレスって何かいまいちわかんない(´・ω・`)???ポート?なにそれおいしいの(´・ω・`)?って感じでした(笑)

なのでインフラはおんぶにだっこで準備してもらわないとシステムの構築はできませんでした(^^;;

たぶんほとんどの人がこんな感じになるんじゃないかなと思います。

まとめ

技術者が不足しているというのは紛れもない事実ですが、それは高度な知識と技術を持った技術者が不足している。というところをお伝えしたかったです

あとPGは天職になる人とそうでない人の差がすごくはっきりしているというところもぜひ念頭に置いてみていただければなと思います

IT業界って人手不足っていうし、javaの研修を受けて私もPGになっちゃおう~って考えている人は、ぜひ一度立ち止まって考えてみてほしいです

前述した私くらいのレベルまでのPGだと、管理職になれなかった場合、たぶん40歳以降は大変厳しい状況になるし、仕事をしていても楽しくないと思います

確かにPGは在宅でもできる仕事なので、お子さんがいる女性にも向いている仕事だと思いますし、個人事業主として高単価で仕事をとれる可能性がある夢のある職業だと思います

PGに興味がある方は、まず最初に基本情報技術者試験の参考書を読んでみることをオススメします。
参考書に書いてあることを、覚えれるかではなく興味が持てるか。この分野でプロフェッショナルを自分は目指せるのか。という視点で一度見てみられてはいかがでしょうか

ちなみに私は↑のシリーズで勉強して合格しましたが、やっぱりもともと興味がないので、ほとんど身についていません(>_<)

ただ、IT業界でエンジニアとして働いた経験は他の業種に転職するときに、めちゃくちゃ強い武器になりました!

向いている人にはすごくいい仕事だと思いますので、ネガティブなことばかり書きましたが、一歩立ち止まってじっくり考えるきっかけになればと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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