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職業観とは

先日のご相談は「職業観って、改めてなんですかね」というもの。

まず「興味」と「価値観」の違いから。
興味とは、好きなこと。やりたい、欲しい、楽しい、面白い、探求したいなど瞬間的に心が惹き付けられるもの
価値観とは、何に価値をおいているか、どうあるべきと考えるか、人の考え方・捉え方

その価値観の中に、人生観・職業観・恋愛観・結婚観、、があってそれぞれ
人生とはどうあるべきかが人生観、仕事に何を求めるか・仕事とはどうあるべきと考えるかが職業観、、、。

具体的に紐解いてみます。
ご自身の仕事にも色んなタスクがあると思いますが、中でも何が楽しいか?
(働いていない方や転職したい方なら、どんな仕事に興味がある?でOK)
「事務作業」よりも「人と話す商談」というならば、それが仕事の興味。
人と話すことに興味がある、商談が好き。
(他には?と広げますが、割愛して)

中でも、どんな商談が好きか?と絞っていきます。
たとえば「信頼してもらって、気付きを提供できた商談」とか。
どうしてそれが特に好きなのか?と深掘っていきます。
「自分の介在価値を感じられ、人の役に立っている感覚があるから。それがやりがい。自分の提案でクライアントが前向きに行動変容されることを目標にしている」と出てきたとしましょう。
それが仕事に求める価値観=職業観。

この方は、「信頼、自分の介在価値(気付きの提供)、貢献感」がある仕事に価値を置いている=職業観。
商談とは「相手の行動変容につながる、または成果の向上につながるもの」と捉えている。
だからそういう商談が好き

つまり「仕事の興味」の詳細定義づけ、理由・根拠、考え方・捉え方が「職業観の1つ」になるんですね。
これだけだと、まだ興味の延長にしか過ぎないような理解がされがちですが、独立して考えると良い理由をもう少し詳しく解説します。

たとえばAさんも商談が好き。商談とは、「決められた型がなく自由に実践でき、多くの人と触れ合えて、自分の知見や世界観が広がるもの」と考えているとしましょう。
職業観(仕事の価値)は、「自由・多くの人の触れ合い・知見が広がる」ですね。

Bさんも商談が好き。中でも「交渉力が必要で、ストレスフルな相手であればあるだけ盛り上がり、高額で商談成立したときの達成感はハンパない!仕事してるって感じですよね」と言う。
「達成感・冒険性・難易度」ある仕事に価値を置いている=職業観。

同じ営業職(商談の多い仕事)でも、どんな営業職が良いかは異なり、
同じ求人でもその魅力は、「この仕事をどう捉えて、仕事に何を求めているか=職業観」で全く異なることが分かりますよね。

知識・情報量の差であれば、正しく事実を訴求しますが、捉え方・価値観に正しいとか間違っているはありません。事実訴求と価値訴求です。

Will軸の大きな構成要素はこの「興味」と「職業観」です。
求人をご紹介する際には、必ずここを意識してマッチングし、類似求人の中でもその方に合わせた差別化のポイントを訴求すると良いと思います。

転職者さんは、そういう観点で求人比較してみると良いと思います。

ご参考になれば幸いです。

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