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映画「追憶」 The Way We Were この映画ほど、好きな恋愛映画はないかも。

「追憶」。あのときの私たち。
というか、The Way とは、わたしたちのやり方というか、あり方という意味ですよね。あのときは、こういうような生き方を選択したよという意味かなと思います。その意味で「追憶」というのはちょっと違うと思うけど、それはそれで仕方がないのかなと思います。

愛し合っていても、主義が違うとどうしても別れないといけない。
これは重いテーマなんだけれど、稀代の大スター ロバート・レッドフォードと才能豊かなユダヤ人のスター バーバラ・ストライサンドの共演が素晴らしく大ヒットしました。といっても75ミリオンくらいなのですが、昔にしては大ヒットです。

子供心にバーバラ・ストライサンドの魅力はまったくわかりませんでした。


このひと、大スターでしたね。「スター誕生」も大ヒットでした。
そして、ロビン・ギブとの共演も大ヒット。なにをやっても大成功のひとでした。

愛しているのに、別れるというのが、子供の頃は理解できませんでした。
どう考えてもブスで自分の主義を曲げないバーバラ ストライサンド演じるケイティに嫌気をさして、別れちゃうのね。と思いました。
このケイティが、そうだな、、もう少し美人だったら話は違うかも。
たとえば、シガーニー・ウィーバーくらいだとなんとなく、同情的な見方はしないのかな。と思いつつ、今、見るとストライサンドはいい女なんですね。エイジレス。そして、アメリカ人は彼女が大好きなんです。

あらすじ

1937年。政治運動に没頭する大学生・ケイティーと、ハンサムなエリート学生・ハベルは、互いに気になる存在だった。大学卒業後、2人はそれぞれの道に進み、第2次世界大戦中のニューヨークで再会。愛し合い、結婚するが、幸せは長く続くことはなかった。

©Filmmarks

WASPという言葉がぴったりのレッドフォード演じるノンポリのハンサム学生のハベル。ユダヤ人で勝ち気な政治運動ばかりやっている女子大学生ケイティがストライサンド。大学の頃はまったく、交わりがなかったのに、第2次世界対戦のさなか、NYC で再会し、ふたりは恋に堕ちる。このとき、ケイティが一生懸命ハベルにアタックする姿が健気でした。家でご飯を食べようといって、ステーキなら簡単で早いわといって、家で食事をするシーンを子ども心に覚えています。ステーキだと早いのかと思った。ともかく、NYCでピロシキみたいな揚げパンをレッドフォードが美味しそうに食べながら歩くシーンも、歩き食いなんてとんでもないと育ったわたしからは衝撃。でも、かっこいいと思ったことを覚えております。映画は文化なり。

戦争が終わり、彼は小説家から脚本家になってハリウッドへ。ふたりでLA海岸の家に住む。このシーンがめちゃくちゃ、素敵でいつもわたしは、このような海岸の家に住みたいと思うようになりました。

ハベルは、脚本家として成功するものの、やがて、マッカーシズムが吹き荒れ二人は公聴会によばれ、政治的な心情なども対立するようになっていきます。

ケイティは事なかれが許せないので何度もハベルを窮地に追い込んでしまいます。
そんななかでハベルはなんと、浮気。それも、大学時代のブルジョアの彼女、ロイス・チャイルズ(ボンド ガール)。これは、、もうだめでしょという感じになってしまいます。
そして、ケイティは妊娠がわかるけど、、、ふたりは別れる決心をします。

最後にNYCで再会して、抱きあったあと、ストライサンドがロバート・レッドフォードの前髪をかきわけるシーンは、名シーンだと思う。