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教室を除霊しよう【教員】

スピリチュアルな話に聞こえるかもしれませんが、教室に「悪い気」が溜まると生徒同士のトラブルは生まれやすくなります。

「悪い気が流れている教室」とは、モアっとした空気が溜まっていて、入った瞬間に匂う教室のこと。昨日のイライラやモヤモヤは、日をまたいでも教室に残るのです。

教室に足を入れた瞬間に”悪い気”は匂ってきます。その瞬間「今日、生徒同士のトラブルが起きるな」と、根拠はないですが 第六感がはたらきます。

教員の間で「紙きれやごみなどが当たり前のように落ちているクラスはトラブルが多くなる」とよく言われますが、それと似た現象です。


「生徒」は生徒であるまえに、人間という生き物です。

「教室がモアっとしてる。なんか匂う。」

生ぬるい空気を感じると 本能的に気分が下がります。過敏な生徒はストレスを感じるでしょう。気持ちよく呼吸ができない環境は、生物学的に居心地の悪い空間です。


毎日30分歩いて登校する生徒がいます。

リュックも重たいので、ふつうに大変です。最終ゴール地点の教室は、過ごしやすい快適な場所にしたいものです。

僕は、毎朝教室を開けるのですが、夏場のある日、クーラーをつけ忘れたことがありました。僕が教室に上がるなり、「先生、クーラーつけてくださいよ~」と汗だくの生徒に言われました。

暑い中登校し、やっと涼しい教室に着いたと思ったら、涼しくなかったという訳です。生徒は、過ごしやすい教室を望んでいます。

■だから僕は除霊する

毎朝 7:00 に学校に着きます。その後すぐに 教室の鍵を持って、学年フロアに上がり全クラス開錠します。

walkmanで好きな音楽を聴きながら、だれもいない廊下を歩くのです。最近は BASI の「これだけで十分なのに」を聴くのがマイブーム。

教室の鍵を開けたら、教室と廊下のすべての窓を開けて、空気を入れかえ、夏場はクーラーを、冬場は暖房をONにします。

トイレの換気も行います。トイレは一番悪い気が溜まりやすい場所ですね。

今朝の新しい風を教室に流し込み、昨日のモヤモヤの空気とおさらばです。この一連の動作を除霊と呼んでいます。

勤務開始時刻(8:00)になって窓を開けるのは遅い と 僕は考えます。”一番はじめに来た生徒が教室に足を踏み入れる前に 新しい風で満たされた教室にしておきたい"という、こだわりです。

「やっと学校着いた」と、生徒が一息つける教室にしたいのです。窓が閉めっぱなしで、昨日のままの空気が溜まっているのは なんかイヤ。

「なんかイヤ」という あやふやで説明しにくい感情は、本能的な感情なのかもしれません。


僕は、する必要のない無駄な生徒指導が嫌いです。問題が発生してからの”消極的な生徒指導” は ないにこしたことはありません。

毎朝、悪い気を退散させ、新しい風を取り込みながら トラブルの種を摘んだ (生徒指導の未然防止をした)という自己満足にひたります。

僕は除霊を好きでやっています。換気の重要性が提唱されるコロナ前からやっていましたね。なぜ除霊が好きか。除霊は”積極的な生徒指導”だからです。



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