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【恋話】好きだった人が次の恋へ行くのを受けての心情

私は1年8ヶ月お付き合いした彼氏がいた。出会ったのは2年前、2021年の6月だった。マッチングアプリ Pairsで何人かとやりとりする中で一人だけ波長が合う、やり取りしててとても楽しい、癒される男性が彼だった。メッセージでやり取りし始めて10日後に、初めて会った。

最初は緊張してほとんど自然な会話を楽しめていなかった私だった(喋るのが極端に苦手な性質なのは自己紹介の記事で触れてます)が、何度か会うたびに、やっとペラペラと楽しく喋って本音で話せる相手となった。
彼は、様々な辛い出来事を経て精神疾患を抱えており、その当時家庭環境や仕事の悩みなど、沢山赤裸々に話してくれて、いつの間にかお互いが「辛いときに本音を打ち明けられる、大切な存在」になっていた。

私はずっと彼は一緒に居て楽しいし、癒されるし、人としてすごく好きだからずっと(末永い意味で)仲良くしていたいと思っていた。しかし、金銭感覚や価値観などが垣間見られたときに、失礼ではあるが、「彼とは恋愛関係にはならないだろうな」と思っていた。

だから割と早い段階で、彼がマッチングアプリを真剣な恋愛目的でしているのを聞いていたから「私は今後も、友達として仲良くしていきたいと思っている」ことを彼に告げた。

しかし『男女の友情』とは、本当に成立するのであろうか?という謎は私たちの間でたびたび話題になった。
彼は今までそんな関係を築いたことなど無かった(それは結局恋愛に発展するというのが彼の考え方)し、私も男性とここまで深い「友情」を持ったことがなかったから分からないけれど、でも「仲良くしていきたい」という気持ちはお互い一緒だったので、関係性としては「友達」でいこう、という結果に落ち着いた。

彼とのLINEはいつも楽しく話題が途切れない感じで毎日の日課のようになった。その頃私は仕事で今までで一番辛いことがあってとても精神が辛かったが、合間に彼とLINEでメッセージを交わすたびに、なぜか癒され、救いになっていた。彼もそれは同じだったらしい。「いつも沢山サンドバックにして悩みをぶつけてゴメンね?ストレスになってない?」と言われた時は、「全然そんなこと全く思ってないよ、むしろ話してくれて嬉しいし、支えになりたいからどんどん話してね。」と答えた。
なんだかんだで週一で会ってご飯や映画やカラオケに行ったりして1ヶ月と少しが経ち、私はネットカフェで彼が同じ部屋で少し横になって寝ている顔を見たときに、

ふいに、「あ。私はこの人のことが好きなんだ」とハッキリと思った。。
絶対に好きにはならないと思ってたのに、すごく大切な存在になると共に、恋心がいつしか芽生えていたのだった。自分でそれまで気付かなかったので、すごくビックリしたし「でもコレがなんだろうなぁ」というのは自分の中で分かった。
自分から先に「友達で」と要望を伝えていたのについには好きになってしまったなぁと、何とも言えないが嬉しいトキメキを感じた。
彼からのLINEや言葉から、薄々と恋心的な好意を持ってくれていることは、感じていた。だから次の日にまた会って、自分の気持ちを伝えた。
キレイな告白ではなく、「私はもしかしたら○○君のことが… スキかもしれない。…○○君は、私のことどう思ってる??」という内容を時間をかけて伝えた。彼は(多分)嬉しそうな顔で、「俺も好きだよ。」と言ってくれた。何となくは彼の気持ちは分かっていたが、言われたときはすごく嬉しかった。すごくときめいた。

そんなこんなで、私達は付き合うことになり、私は当時27歳だったが今までに「お付き合い」をした事がなく、初めて彼氏が出来ました。

実は、「付き合ってしまうと”別れる”という概念が発生するから、付き合わずに、ずっと(友情として)仲良くするのはどうか?」
とも考えて、付き合うことにするかどうかはすごく悩んだ。
きっと他の人には理解されないことかもしれないと思うが、「付き合うのならある程度 ”結婚” という将来のことも考えて付き合える相手のほうがお互いの為に良いと思う」という考え方があったので、もしかしたらいつか別れる日がくるかもしれないと思うと、別れることによって彼との繋がり自体が切れてしまうかもしれないという恐怖があり、それがとても嫌だったのだ。
しかも、初めての彼氏である。ちょっと吟味してしまう気持ちもあった。

でもこの出会いを自分の恋愛体験として繋げていくのに充分なほど、彼のことが好きになっていた。

そうして付き合い、私は本当にめちゃくちゃ彼から恋愛の楽しさを教えてもらうことができた。「友達だった時とは何が変わるのだろうか?」なんて初々しく思っていたあの頃だったが、やはり心の繋がりが強いと言っても「友達」と「恋人」とでは出来ることも言えることも、全然違った。彼からの愛情表現はとても嬉しく、友達では絶対に味わえない幸せをすごく教えてもらった。彼は何人も付き合ったことがあるが私は初心者なので、ペースを合わせてくれていたようだ。
そして付き合って2年ほど経っても「マンネリ化」することもホントになくて楽しかった。付き合ってからもこんな風に仲良く、お互いを大事にし合える関係性を続けられて、本当に相性の良い相手なんだろうなぁと思っていた。

長々とこれまでのことを語ってしまいましたが、今日書きたいことはここからです。

しかし、今年2023年の6月、私たちは別れた。
そんな事になるなんて思ってもみなかった、普通に映画の「名探偵コナン」を観に行った日の、帰り際にした会話がきっかけであった。
詳細はここでは割愛するが、彼が私に嘘をついてしまったことが原因であった。私が聞いたことに対して、彼は本当のことを言わず誤魔化してうそをついていた。浮気とか私を裏切るようなことではないが、本当のことを言うと私に怒られたりしそうな事で、咄嗟につい嘘を言ってその場をすり抜けようとしたかったそうだ。私は何だか違和感を感じてその時の言葉を疑っていたけれど、彼が「それは違うよ」と説得してきたので、それなら本当にそうなんだね、と言葉を信じた。
でもあとで本当はウソをついてしまっていたこと、そして謝罪の言葉を言われたが、私は”あの時の彼の言葉が嘘だったことに、信じられない。と思いショックを受けたし、「本当か嘘か分からなかった」ことで信用が大きく損なわれてしまった。
苦渋の決断だけど、好きだけど、その気持ちには変わりないけど「もう付き合っていくことはできない」と感じざるを得なかった。
そして恋人関係は、とても悲しかったけど終わってしまった。
こんなに泣くのは初めてかもしれないほど、3日間くらい泣いていた。
「別れる」と決めてから話し合った結果、彼とは友達に戻る関係となった。
こんなこと他の人には理解されないつるみ方だと思われるのは承知なのだが、人としては好きで、大切な存在でまだ関わっていたい。でも「結婚」という重大な関係性に発展していく未来が、見えなくなってしまったから、お互いに辛い時に支えられる存在として、また一緒にいて楽しい存在として、できるか分からないけれど「男友達・女友達」というのに戻ろう。ってことになった。

それから今月で半年が経った。

今日一番言いたいことはこれから。

この半年、私達はお互いに恋心が冷めることなど実際には無かった。
彼から何度も「ヨリを戻したい。もう嘘なんて絶対につかないから、もう一度だけチャンスをください。」と言われた。でも、それとこれとは別という気持ちが拭えず、どうしてももう戻ることはできなかった。矛盾しているが頭では「付き合ったとしてもその先が考えられない」と考えて、心では「好き」だった。距離を置いて離れれば良いのだろうと理屈では分かっているが、こんなに気が合う、楽しいすごく大切になっている存在
(男女でなければ良かった。同性ならこれからも仲良くできたのに、「これが男女の友情は成立するか?問題である」という感じだ。)
と、もう今後一切関わらないなんて、無理すぎる。辛すぎる。と思えてならなかった。彼も同じ意見であった。

実際にはまだ互いに好きであったが、頑なに私が「(恋愛として)付き合うことはできない」というのを変えなかったし、変えることはないため、彼は新しい出会いを探していた。
いつかはきっと会えなくなる日は来るかもしれない。どちらかにパートナーができれば、いつかは「男女の友情」で関わるなんてことできないであろう。ましてや元恋人なんて。。そういう辛い別れが、「いつかは来る」とお互い暗黙の了解で分かっていた。「好きだけど、付き合えない。」そんなのなんで?と傍から見たら理解不能であるはずだが、”恋愛”と”結婚”は別のものなので、(だと思うので、)私は彼との仲良く会える日を、期限付きかもしれない(ほとんどの高確率でそう。)が、楽しんで過ごそうと思ってこの半年間過ごしていたところがある。


今日、noteでこの記事を書こうと思ったのは、気持ちを吐き出したかったからだ。
彼と昨日会う約束をしていて、「大事な話がある」と言われていた。本人は言いにくそうにしていたが、気になってしまい話のジャンルを聞いたら「恋愛系」とのことで、少し察しがついていた。。自分で選んだことなのだから、彼に新しい相手ができるのは、それは、そうなるのは当たり前で、自分で選んだことである。
昨日、会って話したら、「気になる人ができた。」そして脈がありそうで「明日告白するんだ。」と打ち明けられた。
頭で考えた私は、「良かったね」と微笑ましい気持ちだ。何と言うか難しいが、彼には「幸せになってほしい」。好きだと思える人が見つかったことは、少し嬉しい気持ちもある。自分では将来を見据えたお付き合いができないと告げて傷つけてしまった心苦しさもあるから、他の人と新しく良い関係になれそうなら、良かったと思う気持ち。
心では率直にすごくショックを受けた。正直に言うと。単純に元彼に相手ができそうで悲しい、というのも本音で少しあるが、

もしかしたら、もう近い将来、彼とは2度と会えなくなる日が来る、かもしれない。その寂しさ。本当の別れがもう来るかもしれない。というか、
多分高確率でそうなる可能性が 高い。

人それぞれの価値観によることだと思うけど、恋愛、そして結婚をするパートナーが「一番」の存在なのだから、パートナーが嫌な思いをするなら異性の友達とは仲良くできないかもしれない、多分できないのが高確率だと思ってる。さらに元恋人なのだから。

そんな悲しい思いを抱えているが、彼が気になっている人に告白する、それは「今日」である。
だから付き合うことになったかどうかまだ聞いていない、今のうちにnoteに今の自分の気持ち、そしてこれまでの思い出、記録、書き留めておきたかった。

私は多分ショックを受ける結果になると思う。すごく彼には感謝している。今まで沢山の新しい経験と、恋愛の醍醐味や色んな気持ちを教えてもらった。

恋愛ってすごく単純にいくものではなくて、別れも出会いもあるんですね。でも楽しかったことに間違いはない。彼と出会えたことに本当に感謝して、幸せになってほしいし、私も自分の幸せのきっかけを得る行動を、していきます。

複雑な気持ちを書き起こすのは難しかったけど、直接人に話してもあまり理解されにくいエピソードの数々だと思うので、noteがあって良かった。ポエムみたいな文章になったところもあるけど、正直に書けて良かったです。恋愛の確実に大きな1ページになりました。読了して下さった方、少し元気出ます。ありがとうございます🌕✨


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