2013病院にて_1_無題補正_再クロップ

星野王子様



「星野王子様~、ホシノオオジ・ユキマロ様~、診察室へお入りくだ…」


”おい、いるぞ… 星野王子様だ…!”
”星野王子… 王子様だ!!”

わーっしょい! わーっしょい!!
「くっ 何でっ… …  やめろ… 胴上げはやめてくれ!!」


星野王子 幸麿は、病院に来ている。
テグジュペリに執筆される病に侵されていた。

名門、星野王子リゾートの御曹司も、病気と胴上げには勝てない。

「ふぅ…」

「いらっしゃいませハイ喜んでーっ!
 …ところでどうですか、テグジュペリの方は?」

「先生…」

この医者は、免許は無いが、信頼できる。
これまで数々のTSB、”テグジュペリに執筆される病” 患者を、
その苦しみから解放してきた実績が、何より星野王子を安心させてくれる。

「また… 書かれました…」

「なるほど。 …それではまた、薬出しときますから。あと脚気…」

「脚気は結構です。カックンは無し、薬は有りでお願いします。」

「ちぇっ…」


なぜ毎回、脚気チェックをしたがる?

あと「ちぇっ」はやめろ。

まあいいや。


願うのはただ1つ、テグジュペリがこれ以上、物語を紡ぎませんように…



#小説 #ショートショート #物語 #お伽話 #二次創作 #妄想 #テグジュペリ #TSB

ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ