見出し画像

ピアノの先生に言ってほしい魔法の言葉。

これはわたしが単純だからなのかもしれないけど、
わたしが今のピアノ教室で習い始めたころ、
レッスン中に先生に言われて、強烈に心にささった言葉があります。

その言葉をかけられたときに、わたしは何をしていたのか、
なんの曲のどこを弾いていたのか、すっかり忘れてしまったのですが、
言われた言葉だけは、いつまでもしっかり覚えているんですね。

なんて言われたのかと言うと、
『あなたは上手くなるわよ。難しいのができるから。』なんです。

この言葉は見方によっては生徒にプレッシャーをかけているようにも思えます。「難しいのができるようになりなさい、そうすれば上手くなるのよ。」と。

あるいは、「あなたが素晴らしい才能を秘めていること、私は確信しているわ。難曲を弾くあなたは、聴衆の心に感動と興奮をもたらすことでしょう。さあ、夢を追いかけ、輝かしい未来へと進みましょう。」と思っていたかもしれません。

もしかしたら、こう言っておけば、単純な生徒はがむしゃらに練習するだろうという作意もあったかもしれませんが、真意は分かりません。

わたしは、自分にいいように解釈して、
先生に言われた言葉を胸に、必死に練習したのでした。

今までこの言葉のおかげで練習を頑張ってこれました。
ブルクミュラー25の練習曲も卒業できたし、
ツェルニー30番に進むこともできました。

ところが最近、
ツェルニー30番がすすまないぞ、
バッハのインヴェンションもモーツァルトのピアノ・ソナタも、
難しいからまだはやいと言うようなことを言われたぞ、
と言うようなことがあって、
わたしの中の自信めいたものがぐらついています。


先生にもう一度、言ってほしいなあ。

『あなたは上手くなるわよ。難しいのができるから。』と。

(最近のわたし、ちっともできてないですやん?)小さな心の声。


でもきっと、
今じっくりと練習をみていただける機会に恵まれているのだから、
ここで基礎力をしっかりつけていれば、
もし10年後に先生が引退なさっても、
わたしは次の先生の前でもそれなりに弾けるようになっているはずですし、
別な先生のご指導をいただかないにしても、独学でそれなりに弾けるようになっていそうな気もします。

だって、子どものころにピアノを習っていた人たちをみると、
大人になってから独学でもしっかり音楽活動をしている人たちがいるんだから。

だから、わたしは基礎力を今の先生から教えてもらえるだけ、
たくさん吸収していこうと思っているんです。

だから、何度でも、先生にはこう言ってほしいです。
『あなたは上手くなるわよ。難しいのができるから。』と。

そう言われたら、
わたしは難しいところの練習を頑張れそうな気がすんですよね。

🎹
それでは、よいピアノ・ライフを送りましょう。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。 これからもよろしくお願いいたします。