okamura miiko

ミーハーのミイコ。

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なんでもない日

本日2023年3月21日(火)は、一粒万倍日+天赦日+虎の日+春分の日という今年最強の超開運日らしい。 それほど縁起が良い日だという実感は全くと言っていいほど伴わないが、とにかく私はこういう記念日らしきものにめっぽう弱い。もうこの日を逃してしまったら自分の人生は好転しないのかもと恐ろしくなり一応のこと悪あがきしてみるものの、結局は何ひとつ達成できずに終わる。 今日だって申し訳程度に(この日にしたら良いとされている)掃除と片付けと密かに書き溜めていた理想のパートナーのリスト

    • レモネードにしてあげるよ

      米津玄師の「Lemon」を聴いていると、吉本ばななの小説「ムーンライト・シャドウ」を思い出す。 MVの女性ダンサーと同じハイヒールを履く米津玄師と、小説に登場する恋人の形見のセーラー服を着た高校生の男の子の姿が自然とオーバーラップして、ハッとする。 * 別にその人のファンというわけでも、恋をしていたというわけでもなかったけれど、2003年版「白い巨塔」に出演していた上川隆也演じる関口弁護士は、当時10代の少女だった私にとって「どこか憂いを帯びた、いかにもカッコいい大人の

      • 月曜の憂鬱は日曜から始まる

        早く起きて、今度こそ先延ばしにしていたことを全て片付けよう!と意気込んでいた日曜の朝。まだアラームが鳴る前の目覚まし時計を確認ながら「うん、あと少し...」と目を瞑ったが最後。 いつの間にか、私は女優の新垣結衣と行動を共にしていた。 ご存知の通り、ガッキーはアーティストの星野源と昨年結婚し、今頃は順調に新婚生活を営んでいるはずである。 「でも、実はまだ今まで住んでいた部屋を解約できていなくて...」何処か困った表情を浮かべながら、ガッキーは私に、独身時代に住み今も新居と

        • 祝福

          毎日、同じようなことばかり考えている。高すぎる理想と、そこには永遠に届きそうもない自分のこと。 果てることない、嘆き、悲しみ、不平不満ー。 気晴らしに今の自分とは大きくかけ離れた世界、例えば、アカデミー賞主演女優賞を受賞している自分を想像してみる。最高だ、と思う。 でも、当たり前だが、それは選ばれたごく一部の人間のものであって、多くの人間が手にできるものじゃない。 だからこそ価値があると言える。 では、選ばれなかった人間はどうすればいいのか。 色々語弊があると思う

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        • essay
          7本

        記事

          チカちゃん

          最近、noteでバズっているというエッセイを読んだ。男性が書いた、一見女性の気持ちに寄り添ってくれるような内容のエッセイだった。 前評判は「すごくいい」と聞いていたので、筆者は男性でありながら女性に対してさぞかし理解がある人、あるいはそうしたジェンダーにとらわれず人として接することが出来る人なんだろうな…などと、ほんのり期待しつつ読み始めた。 だが、結果的に言うと全く違った。むろん、前評判を聞いて安易に期待してしまった自分も悪かったと思う。この筆者やエッセイの内容がどうの

          チカちゃん

          いつか、最後の恋を。-episodeII-

          どうして、人は自分の運命の相手ではない人に恋をしたり、一時でも心を惑わされてしまうんだろう?と思う。それが例えば、テレビの向こう側の芸能人だとしても、この世界に存在しない二次元のキャラクターだとしてもー。 どうして、運命の相手以外に易々と心を奪われてしまうんだろう?と思う。 そんな深い疑問を抱きつつ、自分の運命の相手では到底ない人に恋をして涙した、幼い日々のことが忘れられない。 別に、彼と付き合いたいとか結婚したいとか、そんな夢は見ていたわけではなかったのに。今ならば、

          いつか、最後の恋を。-episodeII-

          いつか、最後の恋を。-episodeⅠ-

          特に何があったというわけじゃないけれど、思い通りに生きれない、悪夢のような散々な日々だった。人生における数少ない美しい思い出は、若さによるまやかしか、あるいは独りよがりの妄想の中にしかなかった。 初恋の人はテレビの向こう側のスターで、いい年した大人になってもずっと彼のことが忘れられなかった。将来彼と結婚するんだ、なんて子供らしい夢は見なかったが、彼に恋する前の自分にはどうしても戻れなくて、それ以降、私はこの恋を抜きに本当の自分を語る術を失った。 それは、他の誰に恋をしても

          いつか、最後の恋を。-episodeⅠ-