あさりミルク

頭の整理を兼ねた散文や詩を殴り書きしています。 何卒よろしくお願い申し上げます。

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マガジン

  • 遺骸片

    頭が良いフリをしたくなる程度の知能があるせいで、生きづらくなってしまい、頭の中がぐちゃぐちゃになる。それをくみ取ったもの。抒情詩。

  • C18H14CLFN2O3

    服薬時、あるいは服薬前、あるいは発作後、あるいは発作前に書きなぐった文章。

  • パチンコ雑記

    パチンコの事をまとめたものです。

最近の記事

170_バイトでもパートでもない

これからの夢を見るためにバイト 大事な誰かを支えるためのパート 僕はどちらでもない 憧れがあるんだとキラキラした目 仕方ないよねだとキラキラした目 僕の目はボロボロだ 正社員から好かれる バイトから好かれる パートから好かれる 僕はみんなから好かれている 好かれる理由なんてもう知ってるけど 好かれていない事ももう知ってるけど 考えだしたら壊れそうだから 知らないふりを今日も続ける 僕は今日だけを生きるために 体が覚えてる動作を繰り返す その間に僕はきっといない 僕では

    • 165_地球という国境

      僕らは国境というもので分けられている この国で生まれてから この国の国籍をもらい この国の人間になった 僕の国で起きていることは当たり前のことで 他の国で起きていることは当たり前じゃない だからぎこちないものがズレが生まれてる これが一部で蜜となるらしい 僕の国で何かしら大きな失敗があった 批判されるべき人間が形だけの頭を下げた ぽっと誰かが呟く言葉 あの国さえいなかったら 僕らの視線や思考はそっちを向いて 何も知らないあの国が傷ついていく 批判されるべき人間はもう雲隠

      • 155_物語を思い浮かべてみるといい

        自分がどこにいるか分からなくなった時 物語を思い浮かべてみるといい 考えるのが難しいなら簡単なテーマでいい ありきたりな「おつかい」とかどうだろう いつものスーパーやコンビニへ行くんだ その道中で 轢かれて転生したり人外に出会ったら ファンタジーに浸ればいい 何年かぶりに会う友人を見つけたら 友情や恋愛に浸ればいい いつもの風景しか思い浮かばないなら このまま日常に浸ればいい 浮かんだものが今欲しいもの 心の声が目に見えるよう 今いる場所がきっと見えてくる これか

        • 135_後の祭り

          祭りだイベントだ祝いだなんだって どんちゃん騒ぎの後の街の光景を 僕らは日常に戻している 祭りの間はずっと待機 楽しむ余裕なんてない 楽しむ様を見てるだけ みんなが落とした祭りの後を 楽しかったであろう欠片を 細かく見て僕らが集めてる 集めてる間に遠くから楽しい声 成功だ俺らのおかげだなんだと たぶん運営をしてた人たちかな きっと彼らが街の主役なんだろう きっと彼らが表彰されるのだろう 僕らは仕事だから何も言われない たまに僕らの真似をする人がいる 写真やら拡散やら

        170_バイトでもパートでもない

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        • 遺骸片
          44本
        • C18H14CLFN2O3
          21本
        • パチンコ雑記
          13本

        記事

          095_綺麗に咲く花

          生まれたばかりの私に名前を付けてくれた 手入れも丁寧にしてくれた 私はその見返りに綺麗な花を咲かせた しばらくすると場所を移された 新しい誰かを入れるために見栄えが悪くなるのだと 生まれたしばらく経つと名前を呼ばれなくなった 手入れもそのうちされなくなった 私は助けを求めて綺麗な花を咲かせた もう誰も見てくれない もう誰も知らない そして枯れて そして捨てられる

          095_綺麗に咲く花

          085_満場一致

          良い事ががあった 自分に問いかける 「ああしよう」 「こうしよう」 「いやこれだ」 いつもバラバラ 抑えられない時もある 嫌な事があった 自分に問いかける 「あれがダメ」 「これがダメ」 「いやこれが」 いつもバラバラ 制御できない時もある 死にたくなった どうしよう 「死のうか」 「死のうか」 「死のうか」 こんな時だけ心が一つになる

          085_満場一致

          045_その淵の先に見えるもの

          透き通った先に見える景色 そこに浮かび上がる私の姿 その眼には何を写している 何を描いている 雨が強い日のこと 私は一人で泣いていた 誰もいない 何もない 空っぽで泣いていた この涙はどこから溢れてくるのだろう 疲れ果てた日のこと 私は一人で私を見た やつれてて 笑顔も 感情すら見当たらない 私は今 どこにいるのだろう 透き通った先に見える景色 そこに浮かび上がる私の姿 その眼何を求めている 何を見つめている

          045_その淵の先に見えるもの

          035_中身と興奮と反応と

          服の下の下着に興奮する人。 下着の下の裸に興奮する人。 この興奮は、生殖から湧き出てくる感情なのだろうか。 だとすると、 裸の下の中身に興奮する人は、生殖とは違った所から 湧き出ている感情なのか。 だが、 中身に興奮した自分は、生殖器が反応する。 ヒトを残すことができない行為に興奮して ヒトを残せない行為に反応して 思い込みか、それとも。

          035_中身と興奮と反応と

          030_お墓

          勝手に泣かないでください 勝手に笑わせないでください 勝手に決めないでください 勝手に新しく歩まないでください 僕はそんなこと言ってません 僕はそんなこと思ってません 僕はそんな人間ではありません 死んでいる僕を 勝手に殺さないでください

          010_雨

          雨に濡れたくないのに 傘をなくして濡れてしまう 雨に濡れたくないのに 予報を無視して濡れてしまう 雨に濡れたくないのに いつも雨を探していた気がする

          215_蚊柱

          みんなが向こうに集まっている あっちはきっと希望の光 たとえそれが僕らを傷つけたとしても たとえ下に僕らが死んでいたとしても 触れるまでは希望の光 みんなが向こうに集まっている あっちはきっと神秘の場 たとえそれが僕らの終わりを告げても たとえ下に僕らが死んでいたとしても 入るまでは神秘の場 みんなが向こうに集まっている あっちはきっと何かある たとえそれが僕らを殺す何かとしても たとえ下に僕らが死んでいたとしても 飛び込むまでは何かある

          120_不安は巡る

          とある不安を抱えた人が相談する 相談された人は不安を背負いこむ とある不安を抱えた人が相談する 相談された人は不安を背負いこむ とある不安を抱えた人が相談する 相談された人は不安を背負いこむ 不安は巡り巡ってどこへ行く 不安が生まれたのはどこからだろう 不安がなくなるのはどこまでだろう そんな不安がまた生まれてしまって いつかは押しつぶされてしまうだろう いつかは心が壊れてしまうだろう そんな時に不安が解消されるのかな 誰かが犠牲になって

          120_不安は巡る

          21_廻

          「時間が解決してくれる」と言う言葉がある。 この言葉を実感できる頃、僕は僕として生きているのだろうか。 学んでも、働いても、訓練をしても。 心の奥底、脳の中心に刻まれた負の感情が枯れる事は一時もない。 薬で誤魔化す毎日、力技でせき止めたような感じ。 誰にだって悲しい事辛い事はある。分かっているそんなこと。 お前はまだ食えている、住める場所もある、だから幸せだろうと。 食えない人に比べれば、住める場所がない人に比べれば、幸せだろう。 相対的に。 ならなぜそんな言葉を俺に投

          115_編集

          笑い声や悲鳴 爆発やキラキラ 本物みたいな風景に人物 何かを盛り上げる 何を引き立てる そんな編集過多にはもう飽き飽きだ なのに求めてしまう もっとこうしたほうがいい もっとああしたほうがいい 求めてしまう でも現実は何もない BGMにSEにエフェクトに なにもかもがない そのままが目に入る そのままが耳に入る そのままが嫌でも伝わってくる 誰か編集してくれない 今この状況を きっとごまかせるはずなんだ 頼む

          105_偽善ボランティア

          善意を金に換える 生きがいを金に換える 当の本人は受け取らない 受け取るのはフカフカのソファーに 座って嗜好品に舌鼓を打つ人ばかり おまけに自分の手柄のように そして皆もそれを信じるように 汚い事をしている僕らから出た綺麗なお金が 綺麗な事をしている彼らに渡って汚れていく 綺麗なお金が一瞬で汚いお金に変わる まるで人の心を映しているようだ お金は人の心なんだ きっとそうだ だから僕らは何度綺麗な事をしても 汚いと言われ続けるんだろう

          105_偽善ボランティア

          160_底辺と底辺

          一日のほとんどが苦痛の連続ばかりで 自分が少しずつ死んでいくのが分かる 代わりに手にしたものは贅沢という 言葉の意味を教えてくれないお金 自分の存在価値の低さを 心と体に焼き付かせてくれる 真面目だった頃に持っていた正義感は ずっと心の奥底で眠ってるのだけれど 子供の頃のままで変わっていないから 無垢な正義が使えないと知った今では 心の余裕がないただのお荷物化してる 今日もまた初めて見る人に頭を下げる おそらくストレス解消を兼ねた罵声を 装飾のない言葉に変換して脳内に通す

          160_底辺と底辺