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遺骸片

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頭が良いフリをしたくなる程度の知能があるせいで、生きづらくなってしまい、頭の中がぐちゃぐちゃになる。それをくみ取ったもの。抒情詩。
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記事一覧

010_雨

雨に濡れたくないのに 傘をなくして濡れてしまう 雨に濡れたくないのに 予報を無視して濡れてしまう 雨に濡れたくないのに いつも雨を探していた気がする

025_しんでみたよ、いろんなこと

飛び降りた 足が痛い 飲んでみた 酸っぱいだけ 僕のやりたいことって何だろうか 湧き出てくるのはネガティブばかり 誰からも相手にされない 当たり前か 認めてくれない 誰も家族でさえも 「死んでもいいよ」 ただその一言が欲しい 吊ってみた 足をつける 吸ってみた 窓を開ける 僕のやりたいことって何だろうか 求めているのはポジティブなんだ 本当の僕はどこにいるの どこにいるの 認めてくれない 誰も僕でさえも 「死んでもいいよ」 ただその一言が欲しい

030_お墓

勝手に泣かないでください 勝手に笑わせないでください 勝手に決めないでください 勝手に新しく歩まないでください 僕はそんなこと言ってません 僕はそんなこと思ってません 僕はそんな人間ではありません 死んでいる僕を 勝手に殺さないでください

035_中身と興奮と反応と

服の下の下着に興奮する人。 下着の下の裸に興奮する人。 この興奮は、生殖から湧き出てくる感情なのだろうか。 だとすると、 裸の下の中身に興奮する人は、生殖とは違った所から 湧き出ている感情なのか。 だが、 中身に興奮した自分は、生殖器が反応する。 ヒトを残すことができない行為に興奮して ヒトを残せない行為に反応して 思い込みか、それとも。

040_悪い人、狂い人

悪い人を閉じ込めて、一安心。 更生させて、社会に戻す、一安心。 間違いを正そう。 それが国のため。民のため。 そして悪い人のため。 狂い人を閉じ込めて、一安心。 更生させず、社会から弾く、一安心。 間違いを正そう。 それが国のため。民のため。 そして狂い人の家族のため。

045_その淵の先に見えるもの

透き通った先に見える景色 そこに浮かび上がる私の姿 その眼には何を写している 何を描いている 雨が強い日のこと 私は一人で泣いていた 誰もいない 何もない 空っぽで泣いていた この涙はどこから溢れてくるのだろう 疲れ果てた日のこと 私は一人で私を見た やつれてて 笑顔も 感情すら見当たらない 私は今 どこにいるのだろう 透き通った先に見える景色 そこに浮かび上がる私の姿 その眼何を求めている 何を見つめている

050_公言

僕が思ってる事 僕が言いたい事 僕が伝えたい事 みんながどう思ってるか みんなにどう伝わっているか そんなこと以前に 本当は僕でも分からないでいる みんなが僕を選んでくれたこと どうして僕を選んでくれたのか 僕だって分かっていたつもりだった きっと大丈夫と きっとできると 気が付けばもう止まらない ずっと分からないまま

060_最後に見えるもの

また一つの自分に終わりを告げた これで何度目だろうか まったく懲りずに同じことを繰り返す そんな自分が嫌になる 逃げてまた逃げてまたまた逃げて 性懲りもない自分です これは回り道と言い訳をして 落ち着いたらまた戻ってきて グネグネと歩いていたら 案の定みんなの背中を見た みんなは慣れている道をグングン進んで 自分は未だ慣れずにアタフタしている そのうち一緒に歩いてくれる人が現れると思ってた そのうち後を追ってくれる人が現れると思ってた そのうちそのうちそのうちその

065_無能の連鎖

有能な人に呼ばれました お前は無能なんだと 生きても迷惑なんだと だから僕は死にます 有能な人に呼ばれました お前は無能なんだと 生きても迷惑なんだと だから僕は死にます 有能な人に呼ばれました お前は無能なんだと 生きても迷惑なんだと だから僕は死にます 無能がまた死ぬ 無能がまた生まれる

070_悪口

鏡に向かって ダメな奴だ、と 役立たず、と 死んでしまえ、と いつまでも湧いてくる悪口だらけ 言われたくないから強がって言うのに 自分へ向けて一体何になるんだろう 鏡を割っても ダメな奴だ、と 役立たず、と 死んでしまえ、と いつまでも湧いてくる悪口だらけ 顔を見ない分少しは楽になるだろう けど他の誰かに向けてはならない 湧いてくる悪口からは一生逃げれない いつまでもしつこく、どこまでもついてくる この悪口をスイッチ一つで変換できたらいいな

075_五体満足

頭がちゃんとある それは素晴らしいこと 首がちゃんとある それは素晴らしいこと 胸がちゃんとある それは素晴らしいこと 手がちゃんとある それは素晴らしいこと 足がちゃんとある それは素晴らしいこと それじゃあ心はどこにある ちゃんとした心は 素晴らしいと思える心は 全てを動かす心 全てを止める心 心があって初めて五体満足となる

080_老兵

今日もみんなの前で怒られた 今日もみんなの前で脅された 涙はとうの昔に忘れた 成功した同世代は 悠々自適な生活を 捕まった同世代は 悠々自適な生活を 失敗したわたしは 皆に指を刺された いっそ捕まってしまえばいい そう何度も考えていたけど そう何度も踏みとどまった せめて烙印を押されずに生きようと ただもう烙印でも何でもいい そんな淵まで来ている気がする 人に好かれたいとか 人に認められたいとか そんな高度な欲求はない 美味しいと感じたい 痛い所を治したい 何も

085_満場一致

良い事ががあった 自分に問いかける 「ああしよう」 「こうしよう」 「いやこれだ」 いつもバラバラ 抑えられない時もある 嫌な事があった 自分に問いかける 「あれがダメ」 「これがダメ」 「いやこれが」 いつもバラバラ 制御できない時もある 死にたくなった どうしよう 「死のうか」 「死のうか」 「死のうか」 こんな時だけ心が一つになる

090_支配に溺れる

何も取柄もない僕が悦に浸れる行為 見知らぬ人を支配する気分になれる 気持ちよさとは別の気持ちよさがいい 僕が僕である幸せの確認作業なんだ でもよくよく考えてみたらなんか違う 理性に反してこんなことをしている この行為は僕自身が行っているのか 僕が僕であるはずがないそう思いたい 僕が君を支配しているのか いやそれとも僕が僕を支配しているのか そんなことを考えて考えて考えて どうでもよくなってきた 何も取柄もない僕が悦に浸れる行為 理性に反してこんなことをしている もうどう