資産形成に取り組むなら"健康"も忘れずに!
こんにちは!イノベーション戦略部の高原です。
資産形成と健康…どんなつながりがあるんだろう?と思う方も多いかと思います。ここでは、その2つのつながりが分かるキーワード「健康資産」についてお話ししていきます。
健康資産とは
「健康資産」という言葉を聞いたことがありますか?
MILIZEは、「健康であることは資産である」という考えを持ち、お金を家計簿で管理できるように、健康を可視化することでいつまでも健康でい続けられるような意識づけや行動変容ができると考えています。
健康には多くの価値があり、その中には「経済的価値」が含まれます。調査によると、健康でいることは、長期的に見ればお金を節約する効果があります。病気になってしまうと、治療費や休業補償、そして生産性の減少などにより、大きな経済的負担となります。もちろん、健康のためには適度な運動やバランスのとれた食生活が必要ですが、それらを継続して行うことで、将来の経済的負担を軽減することができます。
このようなことから健康には「資産的な側面」があることが分かります。次に、なぜ健康資産に価値があるのか?という点について詳しく見ていきます。
なぜ健康資産が価値なのか
現代社会において、私たちの幸福を支える「資本」として橘氏は、金融資本、人的資本、社会資本の3つの資本を挙げています。金融資本はお金や資産、人的資本はスキルや知識、社会資本は人とのつながりや社会的な信用を指します。これら3つの資本は、私たちが豊かで幸福な人生を送るために欠かせないものです。しかし、これらの資本が真に活かされるためには、その基盤となる「健康」が不可欠であることは自明です。
この「健康」がどのように経済的価値を持つかを考えてみましょう。
1. 生涯医療費の削減
日本における生涯医療費は、保険適用前の金額で約2,700万円とされています。国民一人当たりの年間医療費は約33万円に達します。そして、この額は年々増加傾向にあります。これを踏まえると、健康を維持し病気を予防することが、医療費の大幅な削減につながることが理解できます。健康な生活を送るために健康資産へ投資することで、生涯医療費の削減が期待でき、結果的に経済的な負担を軽減することが可能です。
2. 労働生産性の向上
健康であることは、直接的に労働生産性に影響を与えます。腰痛や肩こりといった一般的な健康問題が、経済に与える影響は非常に大きいです。日本では、腰痛だけで約3兆円、肩こりなどを合わせると約6兆円もの経済的損失が生じているとの報告があります。健康な状態を維持することで、仕事の効率が向上し、結果的に個人や企業の生産性が上がります。これは、企業が従業員の健康に投資する「健康経営」という取り組みが注目される理由でもあります。
また、バックテック社・産業医科大学の調査においては、生産性低下の三大原因として、「頚部痛・肩こり」「睡眠不足」「腰痛」を挙げており、労働者一人あたりの年間損失額はそれぞれ47,102円、37,164円、28,742円となっています。
3. 資産運用と収入期間の長期化
健康で長く働けることは、資産運用や収入獲得の期間を延ばすことにつながります。もし病気や障害によって早期リタイアを余儀なくされれば、それまで築き上げた金融資本や人的資本を十分に活用することができなくなります。逆に、健康で長く現役を続けることができれば、その間に得られる収入も増え、資産運用の機会も広がります。
このように、健康資産は私たちの生活において計り知れない価値を持っています。健康は単なる身体的な状態ではなく、経済的な価値を生み出す重要な資本の一部です。金融資本、人的資本、社会資本のいずれも、健康という基盤があって初めてその真価を発揮します。したがって、私たちが幸福で豊かな人生を追求するためには、健康資産への投資を怠ることなく、日々の生活の中でその価値を再認識することが重要だと考えます。
経営においても注目される健康
近年、「健康経営」という言葉が企業の経営戦略において重要なキーワードとして注目を集めています。健康経営とは、企業などの組織が従業員の心身の健康管理を経営課題の一つとして捉え、健康の保持・増進を戦略的に実践する経営手法です。この考え方は、少子高齢化や労働力不足といった社会的背景を受け、企業の持続的成長を目指す上で欠かせないものとなっています。
健康経営の背景と目的
日本において健康経営が注目されるようになった背景には、政府の政策が大きく影響しています。平成25年(2013年)に第2次安倍内閣が閣議決定した「日本再興戦略(JAPAN is BACK)」や、平成27年(2015年)に経済産業省が発表した「健康経営オフィスレポート」は、企業が従業員の健康に投資することの重要性を強調しました。これらの政策は、国民の健康寿命の延伸を目的とし、その一環として企業が健康経営に取り組むことが推奨されています。
健康経営のメリット
健康経営の最大のメリットは、従業員の健康管理を通じて企業全体のパフォーマンスが向上する点にあります。具体的には以下のような効果が期待されています。
生産性の向上:健康な従業員は集中力や業務効率が高く、生産性の向上が見込まれます。これにより、企業全体の業績向上が期待できます。
従業員の活力向上:健康に対する企業の取り組みは、従業員のモチベーションや満足度を高めます。従業員が活力を持って働ける環境は、組織全体の活性化につながります。
企業のイメージ向上:健康経営に積極的に取り組む企業は、社会的な評価も高まります。これにより、優秀な人材の獲得や企業のブランド力向上が期待されます。
医療費の削減:従業員が健康であることで、企業が負担する医療費の削減が可能となります。これは長期的なコスト削減にも寄与します。
健康経営に取り組む企業の増加
日本国内で健康経営に取り組む企業は増加傾向にあり、その動向は経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」によって明確に示されています。2024年の認定企業数は、大規模法人部門で2,988法人、中小規模法人部門で16,733法人に達しました。これは前年から大幅に増加しており、企業が健康経営を重視する傾向が強まっていることを表しています。
健康経営が注目される理由は、従業員の健康を守ることで生産性が向上し、企業の社会的評価も高まるからです。また、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」にも関心が集まっており、2024年には27業種から53社が選ばれています。
このように、健康経営は企業の成長戦略として定着しており、今後もさらに多くの企業が取り組んでいくことが期待されています。
MILIZEが提供する健康資産アプリ
MILIZEが提供する「健康資産アプリ」は、ユーザーの健康状態を客観的に評価した上で、「健康資産ランク」を視覚的にわかりやすく表示し、将来にわたっての健康管理をサポートするためのアプリケーションです。
アプリの特長は、花王株式会社が提供している仮想人体生成モデル「VITA NAVI®」を活用している点です。ユーザーは、健康診断データや日常の健康行動(歩数、体重、睡眠時間、運動量など)を入力することで、自分の健康資産ランクや将来の医療費予想を確認できます。このモデルは、1,800以上の項目を統計的に分析し、ライフスタイルや健康状態のパターンを示します。
この「健康資産アプリ」を活用することで、自分の健康状態を客観的に把握し、生活習慣を見直すことが可能です。日常の健康管理をより効果的に行い、より幸せな人生を歩むために、このアプリは強力なパートナーとなると考えています。
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