弱い自分を受け入れる

同棲を始めてから、丸2年が過ぎようとしている。
相方のお父さんの強い希望から同棲することに決まったのだが、当時の彼の煮え切らない態度から、強い意志をもつ女性だったらきっぱりと別れを決断する人も多かっただろうと、今は思う。
私の両親も、彼のはっきりしない態度に不信感を抱いていた。

同棲を始めてからも、結婚についての話題を私から切り出すことが何度かあった。
そのたびに、「またそうやって俺をせかす」「理詰めで話さないでほしい」「ちゃんと考えてるから」などと言って、彼は怒った。
彼は物事と向き合うことができない人なのだと思った。
私は途方に暮れ、この話題を出すたびに傷ついて泣いた。
元彼とも似たようなやりとりがあり、結局その人とは別れた。

私は自分の気持ちを伝えるのが苦手だ。
昔からそうだった。
自分の気持ちを我慢して言えないままということがたくさんあった。
うまく伝えられず、言い返されると言い返せず、かえって傷つく。
大人になっても同じことをしていることに気づいた。
彼が物事と向き合えないこともあるが、そもそも私が向き合って正面から自分の気持ちを伝えることができないのではないか。
だって傷つくのは怖いから。
相手を変えることができないように、自分の性格を無理に変えようとしても難しい。
強く言うということが私にとっては不自然で、だから言おうとしているうちにおかしなことを話してしまい、結局自分の言いたいことが言えなくなる。
そこって、本当にがんばる必要があるんだろうか。
自分の気持ちを伝えるのが苦手な自分をそろそろ受け入れてもいいのかもしれないと思った。

そうして私は、結婚の話についてふれるのをやめた。
ここまで書いた内容だと、彼が悪者のように受け取られてしまいそうだが、そうではない。
彼は愛情深い人だ。
私のことを家族だと思っているし、私の体のことをすごく心配してくれる。
ずっと一緒にいたいと思っていることも、言動からわかる。
大切に思ってくれている。
それだけではだめなのだろうか。

子どもを産みたいという気持ちが強ければ、それだけではだめかもしれない。
でも、私は子どもを産みたくないわけではないが、できたら自分のやりたいことをやりつくして一生を終えたいと思っている。
いろんなところに行きたいし、いろんな景色を見たい。
知らないことがまだまだたくさんあってわくわくする。
時間はいくらあっても足りないくらいだ。

正月休みをニセコで過ごして、未経験なことへの好奇心は一段と大きくなった。

紙が一枚あるかないかということは重要ではない。
毎日が楽しくて幸せで、そんな日々を1週間、1か月、1年と繰り返す。
長い目で見たら、今の彼との関係について「それでいいの?」と思う人が多いかもしれない。
でも、考えたり悩んだりして一緒にいる時間を楽しめないのは幸せではないなと思う。

これが今日の私の考え。
また変わるかもしれないから、とりあえず書いてみた。
弱い自分を受け入れたら、なんだか肩の荷が下りたみたいだ。

幸せのかたちは人それぞれ。
*あなたとあなたの大切なひとが、今日もしあわせでありますように*

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