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物語が人生を豊かにしてくれるのか

タイトルの通り物語は人生を豊かにしてくれるのか、について科学的に考察していく。

まず、最初の結論を言わせてもらうと、無い。

この物語を読んで価値観が代わり人生が変わった。

大事な事に気づけた。等、良い意見を多数見受けられる。

実際、少なからず価値観に対して影響を与える事があるのかもしれない。

しかしNOと結論付けさせてもらう。

私は物語が嫌いなわけではない、むしろ大好きな部類なのでは無いかと思う。

では物語に対し好意を持つ私が人生を豊かにしないと結論づけたのか

それは物語に対する影響は時間経過と共に、風化していくからである。

人間にはホメオスタシスと言う機能が備わっている。

簡単に説明すると、元の状態に戻ろうとする機能であり、何か変化があっても元の状態に戻るというものである。(つまり変化しない)

すなわち、いくら心が揺れ動こうと元に戻ってしまうので人生に対しなんら影響を与える事が出来ない。

反論として、俺は物語を読んで人生が変わったのでその論は間違っている。物語としての知識が蓄積して、それが良い方向に向かわせるなど推測される。

自分自身その意見は多いにわかる、物語好きとしてはそうあって欲しいと思うがそれは自分自身の認知バイアスにかかっているからである。

認知バイアスについては、前著のnoteに書いてあるので読んでみて欲しい。

物語は自分の感情を揺れ動かしたり、日常では味わえない追体験をすることが出来る。とても素晴らしく物語を書く著者は神にでも思える。

厳しい意見になるが、それは一時的な刺激を楽しむ娯楽なのである。

余暇で嗜む遊ぶでしか無い。

だからと言って物語が全て無駄とは思っていない。

物語で感じた事を共有し共感を得ることでコミュニケーションを取ることが出来る。豊かな文章表現を知ることで文章を書く能力が上がったり日常生活では使わない言葉を知ることで語彙力が上がったりする。

しかしながら人生を豊かにする事は出来ない。

豊かさとは、精神的に自由である状態を指す。

豊かさについての記事も書いているので良かったら読んでみてほしい。

結論として、物語とは豊かさに良い刺激をもたらす嗜好品に過ぎないので、物語を読むことだけで豊かになれるわけでは無いと理解して欲しい。

生きるためのお菓子だけ食べて続けて、飲み物にお酒だけを飲み続けては健康に、そして生きる事が出来ないのと同じで、程々に量を守って使用すべきである。

つまり何が言いたいかと言うと物語だけにうつつを抜かして、人生をないがしろにはいけないという事だ。

ここが書きたいが為にこの記事を書いた。

辛くて、背を向けたくなるような事が多いかもしれないが、自分の人生を強く豊かに生きてほしい。

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