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【専門課程レポート】「吉原ゼミ」第5期 第1回目講義

こんにちは!次世代まちづくりスクール「吉原ゼミ」TA(ティーチングアシスタント)の小濵です。10/15(土)に行われた第5期「吉原ゼミ」の第1回ゼミの模様をレポートします。記念すべき第1回は、吉原先生の本拠地でもある福岡からお送りします。

第5期「吉原ゼミ」のコンセプトは『「休眠不動産を用いたまちの活性化」を、次世代まちづくりイノベーターたちと学ぶ』です。吉原ゼミの特徴は何と言っても今の一次情報を知ることが出来る点にあります!現場に足を運べる機会もゼミの回数も随一。読者の方とともに僕自身も学んでいけたらと思います!

1.吉原先生が代表を務める(株)スペースRデザインについて

株式会社スペースRデザインは2008年に福岡市で設立されました。元々、吉原先生の家業でもあった吉原住宅(有)(不動産賃貸業₎を基に独立をされています。その吉原住宅で所有していたビルの特徴は、なんといっても築年が古いという事でした。

吉原先生のプロフィール

築年数が古いことに伴って経営的にも困っていた中で、仮説⇔検証を繰り返した4つのビルがありました。その中でも冷泉荘はなんと築100年を目指して現在まで管理・運営をしています。

冷泉荘は64年…!23歳の僕から比べると大先輩だ…。

また、母体である吉原住宅(有)にはリノベーションという概念がまだ周知されていなかった時期から「ビンテージビル」という新たな概念を打ち出しています。建物の保存、管理だけでなく、コミュニティ形成にも力を入れている点も素敵だなと感じます。

吉原住宅(有)はリノベーションの走りだったという衝撃

2. 福岡市の賃貸市場について「福岡は可能性に溢れた町」

 それでは、スペースRデザイン(株)が拠点を置いている福岡の賃貸市場はどのような環境にあるのか一緒に見ていきたいと思います。まず福岡市の人口推計(2012年時点)としては2035年頃に約160万人でピークに到達すると予想されていますが、現在の人口はなんと163万人と、当時の予想を覆す形で人口が上昇傾向にあることが分かります。

今後、少子高齢化により日本全体の人口減を鑑みたとしても、可能性に満ち溢れた市場であることが分かります。

少子高齢化の日本で人口が増加している…ってコト!?


 また、福岡市が主導になって勧めている天神ビッグバンも魅力的です。取り組みとしては、古いビルの立て替えを促進し、国内/国外問わず、大手企業の誘致を行うことで利活用の循環を促していくといったものになっています。

名前がかっこいいね、天神ビッグバン


 そして博多コネクティッドもあります。こちらも天神ビッグバンに類似して、博多駅から半径500m以内を対象に、容積率や高さ制限の緩和により、立て替えを促すという施策を勧めています。

「容積率」とは?下記参照ください。
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/kenpei_youseki/

SUUMO

ただ、取り組みや市場はある程度整ってきている一方で、まだ住宅の供給過剰は一定数あります。そこに対してどう向き合っていくかが今後の焦点となっています。

3.実例紹介「最低限の設えで一括管理にメリットあり!」

さて、ここまで吉原先生が代表を務める会社と、福岡市の未来について一緒に確認してきましたが、ここからは実例の紹介に移っていきます。スペースRデザインの業務の一部を取り上げると、3つが存在します。

①保守点検②リノベーション設計③工事依頼(特に事業者さん)

中でも③の工事依頼は内装工事の受注として働きかけから大きく変化しました。何を行ったかというと、募集区画の案内時に「スペースRデザインでも工事出来ますよ?」と声かけを始めたことでした。素人目線で感じた率直な感覚としては、それだけ!?と思ったのですが、これが重要でした。


これはこれでオシャレですよね

まず前提としてスペースRデザインの事業所区画では何かしら手を入れる必要がありました。なぜなら最低限の設えで抑えているためです。

そのため、
オーナー目線:スペースRデザインが工事に入るなら建物管理の観点でも安心。
事業者目線:不動産も内装工事も1社とやり取りで済むのでスピード感を持って進められる。
スペースRデザイン目線:管理も行っているため、長い目でノウハウの蓄積が出来る。

声かけをする前には全くなかった動きがここで生まれていったわけです。

4.第1回目講義を振り返って 


 今回のゼミを受講して感じたことの中心は仮説検証の重要性でした。最後の実例でも取り上げさせていただきましたが、まさか声かけをすることに1つ大きなポイントがあるとは考えたこともありませんでした。
 冒頭にもあった仮説⇔検証の中で、「スペースRデザインでも出来ると伝わっていないのではないか?」という仮説を基に検証されたことによる大きな結果だと感じます。
 どんな些細な疑問や感情でも、どうすれば解決に迎えるか、どうすればwinwinの関係が作れるか結び付けていきたいです。特に今回の場合はwin win winになっていたことが衝撃ですね...。今回僕は初めての受講でしたが、素人にも分かりやすく落とし込んでくださっていて、次回も非常に楽しみです!

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吉原ゼミTA 小濵慶太のTwitter:https://twitter.com/heavy_keita

<プロフィール>
ー 出身は岡山県の現在23歳、人材広告業を行う企業に勤務。
ー 知人に紹介を頂き、今期からTAとして参画中。
ー ぜひお気軽にご連絡ください!



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