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徒然草子

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徒然なるままに書き散らした文章まとめ
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#日記

プライムリーディングのおかげで3か月ぶりに読書できた

 ドコモのキャンペーンとステイホーム、ふたつのタイミングが合致して、今年の春からAmazonプライムを使い始めた。

 はじめはプライムビデオで懐かしいドラマを見まくっていた。CHUCKとかSATCとか。日本のだとラブシャッフルも何度も見ている。6月に入ってからは地獄先生ぬ~べ~の再燃がアツかった。「読書は紙派」な私は、プライムリーディングの配信タイトルさえチェックしていなかった。

 紙派、とい

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まじめなあの子

 学生時代、苦手なタイプの両筆頭は、騒がしい不良とまじめな優等生だった。
 どちらもろくに話が続かなかったし、何を考えているのかわからなくて、うまい相槌が打てなかった。自分が何を言っても馬鹿にされるんじゃないかという気がしていた。

 年とともに不良は不良でなくなり、そもそも接点もなくなっていった。けれども人を替えコミュニティを替え、まじめな優等生たちとの付き合いは続く。

 ろくに話が続かなくて

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青臭い衝動

青臭い衝動

 自分の中にある青臭い好みや志向に気づくのは、ジムや街中で何も考えずに歩いたり走ったりしている時だ。

 例えば、音楽。
 普段は歌詞がちょっと不思議な正統派ロック、優しい声でロマンチックな歌詞の柔らかめロックが好き。
 でも、尖りに尖った歌を好きな自分がいる。
 憎まれていたい、立ち止まりたくない、邪魔すんな、と怒鳴りちらすような反抗的なロックが好きな自分がいる。
 そんなふうに暴れたことも、な

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恩田陸と煙草

恩田陸の小説を、かれこれもう十年以上読んでいる。学生時代、とくに中学高校では図書室で借りてよく読んだ。すべての著作とはいわないが、タイトルはほぼ知っているし、七割くらいは読んだことがあると思う。

学生時代にたくさん読んだ作家だから、手元に持っているのは文庫本ばかりで、それも中古で買ったものが半分以上。最近また読みたくなって、『ブラック・ベルベット』の文庫本を中古で買った。

うちに帰ってその本を

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自己形成小説を書かなくなった話

 断続的にではあるけれど、もう何年かずっと小説を書いている。そのジャンルや方向性みたいなものが変わってきたなあと最近思う。ここ数年、学生ものの青春小説を書かなくなった。気づけば結構前からだったけど。

 書き始めた当初は本当に、学園小説というのか、学生を主人公にした閉鎖的で細かな物語を書いていた。田舎の進学校の優等生が、背伸びしたり苦しんだりする話。見たこともない遠い世界にいる自分を想像できたりで

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