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詩をまとめてます。
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#日常

オフタイム

オフタイム

ハンドルを握り
垂れ流すラジオ
やけにネイティブなDJ
今日も疲れた脳内を
惰性で巡る

決められた目的地
繰り返される往復
意外と好きなこの時間
こなしたリスクを数える毎日
コンビニ寄ってくか

ラジオが奏でる
幾千もの情報
耳を流れるメロディは心地よく
鼓動を打ち込んでく
止まることを忘れ
灯る街灯に思いを馳せる

レジ袋片手に
歩き慣れた道を行く
お気に入りの音楽と
視覚情報がリンクしていく

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非不明瞭

非不明瞭

さながら馬鹿みたいだ
空っぽの頭で考えたって
何を思い描くでもなく
いつまでも脳が電車に揺られる
ただそれだけだ

昔ながらの癖で
空元気におどけて
すっかりそんな自分も
板についてしまって
剥がれないな
どんな顔をしたらいいですか

波々注がれた白湯は
苦しそうに空気との境界線を描いてる
それを見て今にも笑いそうだ
笑ってしまいそうになるんだ
そんな衝動が
私を狂わせるんだ

いつまでも
はっき

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【エッセイ】雨

私は雨が好きだった

幼少期は
どんなに土砂降りでも
傘を差さずに雨粒と戯れた

雨が降る前と上がった後の
湿気のまとった匂いが好きだった
湿気に包まれるのが好きで
不思議と心が落ち着いた

今では雨に濡れる事で
面倒が増えることがわかっていて
衣服が濡れることが嫌で
雨と聞くとあまり良い印象を持たなくなった

今でも思い出す幼少期
何も知らない純粋無垢な感覚
今では常識が合わさり
自ら濡れるなん

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