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私のお葬式に来てくれて、ありがとう。
前回こちらの記事を書いたとき、親友と7年間文通していたことを書いた。
今日は、その親友が教えてくれた「強い女性になる方法」について。
親友との11年間
結論から言うと、その親友とはもう、直接話すことは叶わない。
12年前、26歳の時。
彼女は癌で虹の橋を渡った。
文通が終わってしまったのは、そういう理由。
出会いは高校1年生。
親友は、身長が小さくて華奢で、男女関係なく仲良くなれるような女の子。
169cmもあって、人見知りな私とは大違い笑
彼女は、両親の別居に伴い高校を中退することになった私をずっと気遣ってくれ、大人になってからもあえてメールを使わず、手紙でやりとりしていた。
親友が親戚のおばちゃんに?
私が息子を出産したのが、23歳の時。
彼女は病院に来てくれて、可愛いねーと何度も何度も言ってくれた。
そして息子を我が子のように可愛がってくれ、毎年バースデーカードが届いた。
一緒にご飯を食べに行くと、息子をベタ褒めしてくれる。
「もう私、親戚のおばちゃんの気持ちだから」と笑いながら。
それは突然だった
あるとき、親友から手紙が届くのに少し時間がかかるように。
そして久しぶりに届いた手紙には、「癌」の文字が。
当時、彼女は結婚していて、「お母さんになるのが夢なんだ」と優しい顔で語っていた。
癌が分かってからは数回しか会えなかったけれど、去り際の彼女はいつも笑顔だった。
そして送られてくる手紙にはいつも、「癌ちゃんも私の一部だから」と綴られていた。
親友が亡くなった後、彼女のお母さんから「旦那さんには弱音や暴言もたくさんぶつけていた」と聞いた。
きっと、私には想像もつかない時間を過ごしたのだと思う。
でも私には、一切それを見せなかった。
余命数ヶ月と言われていたけど、彼女は告知から約2年間、私たちと同じ世界に居てくれた。
「私のお葬式に来てくれてありがとう」
彼女の葬儀の日。
息子を連れて参列すると。
なんとそこには、ウェルカムボードが置かれていた。
彼女が自分で作ったものだった。
「私のお葬式に来てくれてありがとう」と書かれた文字。
いったいどんな気持ちでこれを作ったんだろう。
彼女はきっと、泣いたりしていない。
愛情と感謝を込めて、皆んなの笑顔を想って作ったのだろう。
私と同じで、物を作るのがとても好きな人だったから。
自分の大事にしたいことのために生きる
NVCでは「相手との関係性をよくする前に、まず自分との関係性をよくすること」を大切にします。
自分と対話し、自分がどんなことを大事にしたいと思っているのか。
そのためにどんなことができるか。
それができてようやく、人は相手に対してゆとりを持つことができます。
親友は、残された時間で何を大事にしたいのか、そのために何をしたいか、きっとそれだけを考えていたのだろう。
そうやって自分のことを考え続けてようやく、自分の中にあるものを受け止めて、強くなったのだろう。
もちろん母になると、子どものために強くなろうとすることもあると思う。
だけど本当に強い女性は、自分の大事にしたいことを精一杯大事にしている。
そうやって自分を思い切り大事にできたとき、自分の周りの人のことを心から想えるのだと思う。
さいごに
私はきっと一生親友には敵わない。
だけど、親友に胸を張れる女性でありたいと思う。
親友の分も、母であることに誇りを持ちたいと思う。
そして母である前に一人の女性として、自分のことを一番大事にするために、今日も生きている。
<不登校のお子さんの将来が不安なお母さんへ>
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