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思った以上に大きかった英語の壁。

語学留学でアメリカに来て2ヶ月。

最近語学学校の授業で辛いことがあった。授業中、1つの問題を3人のグループでディスカッションしながら解く場面。

何よりもディスカッションが苦手な私だけど、何か意見を言わなきゃ…と思い必死で言葉を絞り出した。

日本では文法ばかりしっかり教えられてスピーキングをあまりしてこなかった上に、自分の意見をしっかり伝える機会がとても少なかった。

日本の教育のせいにするつもりはないけれど、クラスメイトに比べて明らかにその力が劣っている。

彼らは自分の意見をしっかり持っていて、それを物怖じすることなく話す。文法や発音は二の次で、とにかく自分の考えを伝えることに長けている。

3人というグループの中で必死でディスカッションに参加したつもりだったけど、彼らにそれは伝わらなかった。必死で絞り出している時間を彼らは待ってくれなかった。

彼らはそれをあからさまに態度に出し、ため息をついた。
そしてスマホを触り始めた。

彼らは私の話なんかもう聞いていない。

「英語ができないやつ」とでも思ってるんだろうな…そう思いながら辛くて、何より悔しくてしょうがなかった。

彼らはきっと私がそんなにダメージを受けているとは思ってない。なぜなら30分後に「ミク、スマホの充電器持ってる?貸してよ!」と平気で言ってくるからだ。

「気にすることはない。私が頑張ればいいだけの話。」と言い聞かせた。


でも1週間後、体がいうことをきかなくなった。

1週間後の同じ授業の日。
この1週間がとてつもなく早くて、でも毎日毎日「あぁ…またあの日がくる…」と考えない日はなかった。

朝、体調が悪くて目が覚めた。吐き気がする。

学校に行かなければと思うと涙が止まらなくなった。

今日だけ。今日だけ。

そう自分に言い聞かせて、私は1日だけ学校を休んだ。

自分が思った以上に、その出来事によるダメージを受けていた。

きっとあの時、学校に来たくても来られなかった友達はこんな気持ちだったんだろう。保健室までしか登校できない子って、どれほどの勇気を振り絞って登校してるんだろう。

そんなことが31歳になってようやくわかった気がした。

留学に来て2ヶ月。辛いこともたくさんあるけれど、来てなければ気付くことのなかった思いがある。来てなければ知らなかった世界がある。

予定ではあと10ヶ月の留学生活。

きっとまだまだいろんなことがあるけれど、せっかくのアメリカでの生活。こんなことに負けずに、気持ちを切り替えてまた笑顔で頑張りたい。

そして少しは成長して、「アメリカ最高!」って思いながら笑顔で日本に帰りたいと思う。

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