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【徒然日記】 日本の大学について思うこと

Happy holiday!
今日はクリスマスですね。今年はクリスマスが土日だったので、ゆっくり過ごされた方も多いと思います。
が、私は本日仕事をしておりました(笑)toCビジネスに週末は関係なしです。。

今日、日本の大学院で学びながら私たちの会社で働いてくれているマレーシア人の同僚と話していたのですが、日本の大学院に来て、日本の学生(それも大学院生も)が全然熱心に勉強しないことに驚いた!と言っていました。
私も日本の大学に行った身なのでその事実は重々承知はしていたものの、海外大学院に進学し現在教育関係の仕事をしているので、改めて指摘を受けると、悲しくなってしまいました。

「海外の大学に行くとたくさん勉強させられる」というのはよく聞く話だと思いますが、それは本当で、実際に私の体験したアメリカの大学・大学院でもCourse Work(授業を完了するのに必要な課題)がたくさんあり、学部生であっても教科書を読み込んで授業に参加する必要がありますし、宿題でたくさんレポートを書いたり、プレゼンをしたりしないといけないので、単位を取るのに必然的に出席(発言をしないと出席とカウントしてもらえない場合も)や宿題をこなすことが必要になります。

大学での学びとは、教授や教材から知識を得て、その知識を自分の中に落とし込み、自分の考えを形成することなのです。
(私は日本の高等教育でもそうあるべきだと考えます)

また、ただ単位を取るだけでなく、成績にこだわる学生も多いです。
日本の大学だとあまり成績を重視する学生は少なく、就職活動でも成績を見ない企業が多い印象ですが、アメリカの大学ではより高いGPAで卒業しようとする学生が多いです。

(GPAとはGrade Point Average の略で、成績(grades)の平均値のことを指します。アメリカの学校では成績は基本的にA-D(不合格の場合はF)でつけられ、Aが1番良い成績でポイントにすると4になります。つまり、成績がオールAだとGPAは4.0になります。)

なぜなら、アメリカでは大学で優秀な成績を取ることが大学生活(academic career)の成功を意味していて、就職の際も高いGPAは企業にとっても魅力になります。それが海外の大学生が必死に勉強をする理由でもあります。

そんな大変な思いをして大学を卒業するので、大学の卒業式では皆誇らしげです。College graduate(大学を卒業した人)であることはしっかりと専門知識を身につけ、自分で考えられる人という証拠なのです。

「人生の夏休み」と言われる日本の大学での4年間。(私の頃はそう言われていましたが、まだその言葉はあるのでしょうか、、)
確かに今の日本では一度いい大学に入れさえすれば、いい企業に就職できるかもしれません。ただ、これから世界と勝負をしていかないといけない世の中になってくるのに、大学4年間を勉強をせずに過ごした日本人が太刀打ちできるのでしょうか。
たしかに専門知識は実務には直接使えないものもあるかもしれませんが、海外の学生が大学で身につけた、与えられた情報に対して自分の頭で考え、考えを形成してアウトプットするという力は、ビジネスの世界で差がつくのではないでしょうか。

仕事柄、日本の社会人の方に接する機会が多いのですが、やはりグローバルミーティングなどで日本人は発言ができないという問題を抱える企業も少なくないようで。。言語の壁や国民性もあるかもしれませんが、日本人も自分で考え、自分の意見を持ち、それをしっかり発信する力が今後さらに必要になってくるのではないかと思います。

大学での勉強が仕事での能力に直接関係するのかどうか、大学の勉強が仕事に必要か、に関してはさまざまな意見があり、正解はないと思うので、これは私という人間の一意見だと思って聞いていただければ幸いです。

自分の好きなことを失敗や間違いを恐れず思いっきり勉強できるのは学生の特権です。
私は自分の大学生活で(日本の大学ではありましたが)好奇心のままに思う存分興味のある授業を取りまくり、楽しく勉強をして良い成績で卒業したことを、本当によかったと思っています。
大学院にいけたのもそのおかげだし、今いろんなことを考えて生きられるようになったのもそのおかげです。

仕事に生かす生かさないは別として、大学での勉強は視野を広げてくれ、世界の見え方を変えてくれるものだと思うので、私としてはぜひ、より多くの若者が世界の大学に飛び込んでいってくれたらいいなと思っています。


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