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苦難の中にある喜び

皆さん、おはようございます。今日は人生における苦しみについて、そして私たちの目線がどこに向いているかについて考えてみたいと思います。 私たちは、自分では神様を見ているつもりでも、実際にはずれてしまっていることがあります。そのことを今日は一緒に考えていきましょう。 使徒の働き5章を見ていきます。ここでは、使徒たちがイエス・キリストについて語ったことで、宗教指導者たちが怒り、使徒たちを殺そうとしたという出来事が記されています。 使徒たちが語ったのは、イエスを殺した責任は大祭

    • 神の赦しと癒しの力

      今日は、使徒行伝5章から、私たちの信仰生活に大切な教訓を学びたいと思います。 星野富弘さんの作品から学ぶ始めに、星野富弘さんという方の詩に触れたいと思います。星野さんは、体操の指導中の事故で首から下が不自由になりながらも、口に筆をくわえて絵を描き、詩を書く日本の詩画作家として知られています。 彼の作品の一つに、「レンギョウ」というものがあります。そこには次のような詩が添えられています。 「私は傷を持っている。でも、その傷のところから、あなたの優しさが染みてくる。」 こ

      • 命の言葉を語る自由

        今日は、使徒行伝5章から、私たちの信仰生活に大切な教訓を学びたいと思います。 使徒たちの熱心さと権力者たちの妬み使徒行伝5章17節から20節を見てみましょう。 ここで私たちは、初代教会の使徒たちの熱心な働きと、それに対する権力者たちの反応を見ることができます。使徒たちは、イエス・キリストの福音を大胆に宣べ伝え、その影響力は急速に広がっていきました。これに対し、大祭司とサドカイ派の人々は妬みに燃えました。 彼らの妬みには理由がありました。使徒たちは、彼らが厳しく禁じたにも

        • 神の視点で生きる

          今日は「神の視点で生きる」というテーマについて考えてみましょう。 私たちの人生において、どのような姿勢で日々を過ごしているか、そして自分の行動や成果をどのように捉えているかについて、少し深く考えてみたいと思います。 私たちの行動の源泉まず、聖書の使徒の働きという書物から、興味深い一節を紹介します。 この一文、一見何気ない表現に見えますが、実はとても重要な真理が隠されています。「彼らの手によって」と書かれていますが、実際に行動を起こしているのは人間です。しかし、その行動の

        苦難の中にある喜び

          神の国の価値観と誠実さ

          今日は、初期教会の出来事から、私たちの信仰生活における重要な教訓について考えてみたいと思います。 神の国の価値観私たちは日常生活の中で、「時間も、財産も、自分の命も、基本的には自分の自由にできるもの」という価値観の中で暮らしています。しかし、神の国の価値観はこれとは異なります。神の国では、私たちはすべてのものを神様から託された管理者として生きるのです。 使徒の働き4章32節にはこう書かれています。 この御言葉は、初期のクリスチャン共同体の姿を描いています。彼らは自分の

          神の国の価値観と誠実さ

          神の愛と恵みの中で生きる

          心と思いを一つにする使徒の働き4章32節に、こう記されています。 この「心と思いを一つにする」という表現は、聖書の中で非常に重要な概念です。実は、新改訳2017では多くの箇所で「心と命」と訳されています。これは、私たちの全存在をかけて神様を愛し、また隣人を愛するという意味合いを持っています。 例えば、イスラエルの民が日々唱えていたシェマーの祈りを思い出してください。申命記6章4-5節にはこう書かれています。 この「心を尽くし、命を尽くす」というフレーズは、私たちの存在の

          神の愛と恵みの中で生きる

          神の細い声を聞く

          親愛なる兄弟姉妹の皆様、今朝は共に主の御前に集えることを感謝いたします。今日は、旧約聖書の列王記上19章から、預言者エリヤの物語を通して、私たちの人生における神様の声の重要性について考えてみたいと思います。 エリヤの逃亡まず、この物語の背景から見ていきましょう。エリヤは、バアルの預言者たちとの対決で大勝利を収めたばかりでした。神様の力強い働きを目の当たりにし、850人もの偽預言者たちを打ち負かしたのです。しかし、その直後に起こった出来事が、エリヤの人生を大きく揺るがすことに

          神の細い声を聞く

          迫害の中での祈りと信仰

          今日は、初代教会が直面した最初の本格的な迫害とそれに対する彼らの反応について考えていきたいと思います。 仲間との団結使徒の働き4章23節を見てみましょう。 ペテロとヨハネは釈放された後、すぐに仲間のところに戻りました。彼らは自分たちの身に起こったことを詳しく報告しました。これは非常に重要な点です。彼らは逃げ出すのではなく、共同体に戻ったのです。 困難な時こそ、私たちは孤立せず、信仰の仲間と共に歩むことが大切です。ペテロとヨハネを待っていた仲間たちも、きっと不安な時を過ご

          迫害の中での祈りと信仰

          イエスと共に歩む信仰

          今日は使徒の働き4章から、私たちの信仰生活について重要な教訓を学びたいと思います。 1. イエスと共にいることの力使徒の働き4章には、ペテロとヨハネが権力者たちの前で大胆にイエス・キリストについて証しをした出来事が記されています。 ここで注目すべき点が二つあります。 ペテロとヨハネの「大胆さ」 彼らが「無学な普通の人」であったこと 権力者たちは、なぜこのような普通の人々が、自分たちの前でこれほど大胆に語ることができるのか不思議に思いました。その答えは、「彼らがイエス

          イエスと共に歩む信仰

          新たな人生への道

          今日は、神様の祝福と、私たちへの招きについて、使徒の働き3章を中心に見ていきたいと思います。 1. 予想外の祝福使徒の働き3章には、興味深い出来事が記されています。生まれつき足の不自由な人が、突然歩けるようになったのです。この人は、当時の社会では「祝福を受けられない人」と見なされていたかもしれません。しかし、神様は私たちの予想を超えて働かれます。 この奇跡的な出来事は、瞬く間に広まり、大勢の人々が集まってきました。彼らは驚きと好奇心に満ちていたことでしょう。そこでペテロは

          新たな人生への道

          イエスの証人として生きる

          1. 奇跡の現場生まれつき歩くことができなかった人が、ペテロとヨハネによってイエスの名によって癒された場面。40年以上歩くことができなかった人が、突然歩き始めたのです。これは驚くべき出来事でした。 ソロモンの回廊とは、エルサレム神殿の東側にある場所でした。考古学的な研究によると、柱廊のある開けた空間だったようです。この場所は、使徒の働き5章でも再び登場し、初期の教会のメンバーがよく集まっていた場所として紹介されます。 2. ペテロの反応多くの人々が驚きのあまり集まってきた

          イエスの証人として生きる

          聖霊と共に歩む

          本日は、私たちの信仰の核心である「聖霊と共に歩む」ということについて、考えていきたいと思います。 1. 信仰による義まず初めに、私たちの信仰の基盤について確認したいと思います。それは、私たちが救われるのは律法の行いによってではなく、イエス・キリストを信じる信仰によって義と認められるということです。 これは宗教改革の中心的な教えであり、私たちの信仰の根幹をなすものです。パウロは、ガラテヤ人への手紙2章16節でこう述べています: この言葉は、私たちの救いが完全に神の恵みに基

          聖霊と共に歩む

          神の力が私たちの人生を変える

          使徒の働き3章1-8節には、驚くべき癒しの奇跡が記されています。この箇所を通して、神様の力が私たちの人生をどのように変えることができるかを考えてみたいと思います。 「ペテロとヨハネは午後三時の祈りの時間に、宮に上って行った。すると、生まれながら足のなえた人が運ばれて来た。この人は、宮に入る人々から施しを受けるために、毎日「美しの門」という宮の門に置かれていた。ペテロとヨハネが宮に入ろうとするのを見て、この人は施しを求めた。ペテロは、ヨハネとともに彼をじっと見て、「私たちを見

          神の力が私たちの人生を変える

          使徒たちに倣う現代の教会のあり方

          今日の教会が停滞し、魅力に欠け、平凡でどんどん縮小していると感じるなら、使徒の働き2章42節から47節を読み返し、起こるはずのことが起こっていないのは何かを問うべきです。福音は変わらず、神の力は衰えていません。人々は今も救いを必要としています。私たちは何をしているのでしょうか。この問いかけは、現代の教会に突きつけられた重要な課題です。 神の働きに加わる使徒たちは、人々の教え、交わり、パンを裂くこと、祈りに専念していました。彼らはイエス・キリストの教えを守り、聖霊に満たされて

          使徒たちに倣う現代の教会のあり方

          罪の赦しと聖霊の賜物

          ペンテコステの日、エルサレムでは驚くべき出来事が起こりました。突然、天から激しい風が吹いたような響きがし、炎のような舌が現れ、弟子たち一人一人の上にとどまりました。聖霊に満たされた弟子たちは、自分の育った言葉ではない外国の言葉で話し始めたのです。そこに居合わせた人々は驚愕し、自分の生まれ育った言葉で神の働きを聞くことができるなんて、信じられないことでした。 この出来事は、聖霊の力が弟子たちに注がれた瞬間を示しています。聖霊は、神の力と知恵を与え、弟子たちを新しい次元の働きへ

          罪の赦しと聖霊の賜物

          聖霊の働きと神の計画

          霊的な旅路において、聖霊はすでに働いているため、自分で見どころを作り出す必要はありません。証人としての私たちの役割は、目撃することです。神様が作り出してくださる見どころを受け止めていくことが大切です。 イエス・キリストの奇跡と十字架ペテロは、イスラエルの人々に語りかけます。ナザレ人イエスは、神の力ある業と不思議と印によって、神から遣わされた方であることが示されました。しかし、イエスは人々の悪意によって十字架につけられ、殺されてしまいました。これは人間の行いでありながら、同

          聖霊の働きと神の計画