新たな人生への道

今日は、神様の祝福と、私たちへの招きについて、使徒の働き3章を中心に見ていきたいと思います。

1. 予想外の祝福

使徒の働き3章には、興味深い出来事が記されています。生まれつき足の不自由な人が、突然歩けるようになったのです。この人は、当時の社会では「祝福を受けられない人」と見なされていたかもしれません。しかし、神様は私たちの予想を超えて働かれます。

そこで彼は躍り上がって立ち、歩き出した。そして歩いたり躍ったりしながら、神を賛美しつつ彼らと一緒に神殿に入って行った。(使徒3:8)

この奇跡的な出来事は、瞬く間に広まり、大勢の人々が集まってきました。彼らは驚きと好奇心に満ちていたことでしょう。そこでペテロは、この癒しの源がイエス・キリストであることを宣言します。

2. 無知から悔い改めへ

ペテロは群衆に向かって、重要な真理を語り始めます。

「イスラエルの人たち。なぜこのことに驚いているのですか。なぜ、私たちが自分の力や敬虔によって彼を歩かせたかのように、私たちを見つめているのですか。」(使徒3:12)

ペテロは、彼らの無知について語ります。彼らは知らずにイエスを十字架につけてしまったのです。しかし、ペテロはここで非難をするのではなく、希望のメッセージを伝えます。

「しかし、神はすべての預言者たちの口を通してあらかじめ告げられたこと、すなわちキリストの受難をこのように実現されました。」(使徒3:18)

神様は、人々の無知や過ちさえも用いて、ご自身の計画を成し遂げられたのです。これは私たちに大きな希望を与えます。私たちが過ちを犯しても、神様はそれを用いて善いことをなされるのです。

3. 悔い改めと回復の招き

ペテロは続けて、悔い改めと神への立ち返りを呼びかけます。

「ですから、悔い改めて神に立ち返りなさい。そうすれば、あなたがたの罪は拭い去られます。」(使徒3:19)

これは、私たち一人一人への招きです。過去の過ちや無知にとらわれることなく、神様に立ち返るよう呼びかけられているのです。そして、この立ち返りには素晴らしい約束が伴います。

「こうして、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにあらかじめ定められていたキリストであるイエスを、主は遣わしてくださいます。」(使徒3:20)

この「回復の時」は、単に個人的な癒しや回復だけでなく、全被造物の回復を指しています。神様は、私たちを通して、この世界全体を回復させようとしておられるのです。

4. 預言者たちの言葉

ペテロは、モーセの言葉を引用しています。

「『あなたがたの神である主は、あなたがたの同胞の中から、私のような一人の預言者をあなたがたのために立てられる。彼があなたがたに語ることは、すべて聞かなければならない。』」(使徒3:22)

この預言は、イエス・キリストにおいて成就しました。イエスは、モーセのように神の民を導き、解放する方として来られたのです。そして、イエスの言葉に聞き従うことの重要性が強調されています。

5. 契約の子としての召し

ペテロは、聴衆に彼らのアイデンティティを思い出させます。

「あなたがたは預言者たちの子です。また、神がアブラハムに、『あなたの子孫によって、地上のすべての家族は祝福を受ける』と言って、あなたがたの先祖たちと結ばれた契約の子です。」(使徒3:25)

これは、彼らが持つ特別な召しを思い起こさせるものです。アブラハムの子孫として、彼らは世界に祝福をもたらす役割を担っているのです。そして、この召しは今や、イエス・キリストを通して、すべての信じる者たちに拡張されています。

6. 神の先行的な愛

最後に、ペテロは神の先行的な愛について語ります。

「神は、そのしもべを立てて、まずあなたがたに遣わし、あなたがたおのおのを悪から立ち返らせて祝福しようとされたのです。」(使徒3:26)

ここで重要なのは、「まず」という言葉です。神様は、私たちが何かをする前に、まず行動を起こされました。これは、神の無条件の愛を示しています。

結論

今日のメッセージを通して、私たちは以下のことを学びました:

  1. 神様は予想外の方法で祝福されることがあります。

  2. 私たちの無知や過ちさえも、神様は用いて善いことをなされます。

  3. 神様は私たち一人一人を悔い改めと回復に招いておられます。

  4. 私たちには、世界に祝福をもたらす召しがあります。

  5. 神様の愛は常に先行的で、無条件です。

これらの真理を心に留め、日々の生活の中で実践していきましょう。神様の祝福と招きに応答し、新たな人生を歩み始めることができますように。

最後に、こう問いかけたいと思います。あなたは今、神様の招きにどのように応答しますか?神様は押し付けません。しかし、愛をもって私たちを招いておられます。この招きを受け入れ、神様と共に歩む新たな人生を始める決心をしませんか。

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