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【結婚式PdM】俺たちの考えた最強の結婚式

この記事は、"結婚式"でプロダクトマネジメントしてみた!というマガジンの成果物です。
検討・制作の過程は、マガジンを御覧ください。

結婚式前後を含めた疑似体験のような感じ観てもらえたらと。
グレーの四角で囲われている箇所に、一般的な結婚式のことを書いておきますので、比べながら見ていただければと思います。

長いです!(笑)

■早速補足①
・ミコトの漢字:命
・ミコトのビジネスネーム:榎本命
・ミコトの本名:丹羽命
ですので、いろいろ出てきますがまぁあんまり気にしないでください。
■早速補足②
個人情報や肖像権、著作権に配慮しているため、一部簡略化したり画像にマスクしている箇所もあることはご了承ください。




2ヶ月ほど前

招待状が届く

最初は連絡しやすいLINEにて。
記載されているURLから招待状に飛べます。

普通は、なんだかんだ紙での招待状がほとんどですね。
でも紙の招待状って変なマナーがあるしポストにいくのも面倒なので、Webにしました。

ゲストに会社の人は呼びませんでした。
偉い人がいると友人が気を遣ったりするので。
偉い人も喋るので緊張しちゃうしね。

招待状を開く

LINEのメッセージから自作のWeb招待状を開けます。
世界観が1950年代のアメリカだったので、それに合わせた背景画像、色使い、フォントまでこだわって世界観を作っています。

ゲストからもかわいいと非常に好評でした。
「デジタルだと表現の幅が減る!らしさが出ない!」なんてことはなく。
むしろ世界観を加速できていると思っています。
加えて、ここに情報を追記していけばすべてが集約されるポータルサイトとしての役割も果たします。

出欠登録

Web招待状から出欠登録にいくと、下記ページに飛びます。
氏名・参加可否・住所・電話番号・メール・アレルギーの有無・質問・メッセージを入力します。

なぜか紙にメルアドを書く招待状もありますが、謎ですよね。
デジタルだとゲストとしてはすぐに記入ができてラクです。

一週間前

メールでご案内が届く

登録したメルアドに向けて
・集合時間・場所
・持ち物
・オンラインアルバムがあること
を周知します。
特にオンラインアルバムについては、この時点で写真を収集することを印象付けられます。

記事の中で書きますが結婚式が初というゲストも多かったので、随時の連絡で不安感が減ったという声がありました。

オンラインアルバムが見られるようになる

上記メールからもいけますが、Web招待状からもオンラインアルバムにいくことができます。

オンラインアルバムのサンプル

https://30d.jp/apps/ios からサンプル画像です

オンラインアルバムはこんな感じです。
参加者全員がアップロードができて、その際に下記も入ります。
・人
・アップロード時間
・撮影時間

「いっぱい写真撮ってる人がいたけど、自分の手元に写真ない!見返せない!」ということに対する施策です。
とっても好評で、2ヶ月程度経った現在でも観てるよ!という声ももらっています。

選ばれしカメラマン役はメールが届く

選ばれしカメラマンだけに、カメラ持ってきてねというメールが届きます。

良いカメラを持ってる人は、より多くの写真を撮ってねというメッセージです。

選ばれし受付役はメールが届く

選ばれし受付だけに、安心してねというメールが届きます。

受付も初、という方がいたのでフォローのメールです。不安が減ったようです。


結婚式当日の朝

案内が届く

最終案内として、
・場所・時間
・車で来る場合
・Wi-Fi
・オンラインアルバム
について案内を入れています。

ゲストはギガが気になる世代ですので、Wi-Fiを案内することでWeb招待状を見ることも、写真をアップロードすることに抵抗がないようにしています。

配席表が見られるようになる

Web招待状から配席表が見られるようになります。
テーブルの名前は、世界観に則ってアメリカの有名な道の名前です。

ゲストが、「友達来るのかな?」「誰と同じテーブルなのかな?」と不安になるの、あるあるー。
なので、会場への移動中に配席表を見られるようにしました。

テーブルの名前も、普通はAとかBとかですが、パーティっぽくないのでリネームしました。

会場に到着!


挙式の待機中

Web招待状からプロフィールを見て時間を潰せるようにしました。

ゲストにとって、挙式の待機中は友達が来たら良いですが友達がまだ来ていない場合は手持ち無沙汰になりますね。それを防ぎます。

加えて、友人みんなで創作するものとして、ポスターへのサインをお願いすることにしました。
このポスターは今回の結婚式のコンセプトアートです。

サンドセレモニーやウェディングアートもありますが、それだと誰が来たのかがわからなくなってしまうので、名前を書いて「私が来た!」を残せるようにしました。自分が参加した証ですね。


挙式

挙式

集合写真

受付

受付

ここから一気に世界観にダイブできるようにしていきます。
1950年代アメリカ、ということでホテルへのチェックイン風にしています。

普通、受付では芳名帳に名前を書きますが、マジで意味ないなと思ったので、やめました。人も溜まって友人と話せる時間も減りますし。
ただ、「披露宴会場に入った」という体験は重視したかったので、QRコードを読んでオンラインチェックインという形を取りました。

オンラインチェックイン

スマホからチェックインします。
氏名を選択してチェックインしたら、自分のテーブルネームが表示されるようになっています。

披露宴会場入場

以降、1950年代のJazzが流れています。
例えば以下のような曲。

雰囲気作りは五感で行うものです。特にBGMは重要と考えました。
好きなJ-POPの詰め合わせはもってのほか。
しっかりと一貫した雰囲気を作るBGMを選出しました。

ウェルカムスペース

披露宴会場に入ったときの風景です。
マリリンモンローの楽屋をイメージしています。

普通は、新郎新婦の写真とか思い出の品とかを飾りますが、ここも体験の一貫性を重視しました。没入感 is とても大事。

テーブル

パーティらしく、みんなのドレスが映える色にしています。

雰囲気 is とても大事。

グループカード

吊るしてあるのがグループカードです。
グループ名は、オーチャードやブロードウェイなど、アメリカに実在する「通り」の名前にしています。

雰囲気 is とても大事。

ネームカード

こちらも1950年代アメリカ風に。
書体と色までこだわりました。

雰囲気 is とても大事。

オープニングムービー

自作のオープニングムービーです。
おしゃれで笑えて好評でした!
※OP1は一部のみ切り出しています。


普通は、会場が元々持っているオープニング用のフォーマットに前撮りの写真なんかをはめ込んで、軽快なJ-POPに載せるという感じですが、それだと「自分たちらしくない」「世界観がずれる」。
なので、以下2つの目的をもとに、2部制で作りました
①雰囲気を和らげる → ゲストをいじりながら注意事項を伝える動画
②世界観を作り上げる → 1950年代アメリカの雰囲気の動画


披露宴前半

入場

BGMがJazzでこだわってましたが、普通に入場です。

ウェルカムスピーチ&乾杯挨拶

ウェルカムスピーチは新郎が、乾杯挨拶は新婦が行いました。
※モザイクをかけています。

普通は、偉い人が話したりしますが、そんなのはナシです。
ラフな雰囲気作りを重要視したためです。
話す内容もググったりせず、自分で考えて話しました。

ご歓談・写真撮影等

ここはみんなと写真を撮る感じで、普通とあんまり変わらずです。


披露宴後半

プロフィールムービー

自作のプロフィールムービーです。
19分ほどもある大作です。
英語で会話をしている2人が、新郎新婦とゲストについて話しているという動画にしました。
動画は長いですが、びっくりするくらい大好評でした。

普通は、会場が元々持っているオープニング用のフォーマットに前撮りの写真なんかをはめ込んで、軽快なJ-POPに載せるという感じですが、それだと
・世界観がずれる
・一人ひとりにフィーチャーしきれない
として、ミッションとズレてしまいます。

再入場

BGMがJazzでこだわってましたが、普通に再入場です。
ただし、新婦の服装が黒でシックな1950年代アメリカ風になっていて、それに合わせた新郎の服装にしています。

ご歓談・デザートビュッフェ

ここからはあえて何も予定せず、好き放題できる時間にしました。
新郎新婦は会場内をウロウロしながら、ゲストと個人的に話をしたり、写真を撮ったりしました。

普通は新郎新婦が高砂に座りっぱなしで、「結局あんまり喋れなかったなー」となりがちです。
そこであえて時間を決めずに、好きに歩き回れる時間にしました。新郎新婦が歩き回っていれば、個別に声をかけていろいろお話ができます。
これも好評でした。

親への手紙・花束・贈呈品贈呈

普通なので飛ばします。

両家代表挨拶・謝辞

最後の謝辞は新郎が話しました。

話す内容もググったりせず、自分で考えて話しました。

エンディングムービー

ここは普通です。ホテルに作っていただきました。
振り返りという意味合いを持つには、披露宴内での写真が必要で、それは事前に作っておけないですね。

送賓

最後にちょっとしたプレゼントです。
ここも雰囲気を守りたく、小さなオリーブオイルです。


帰宅後

お礼のメールが届く

・メッセージムービーを公開したこと
・オープニング・プロフィール・エンディングムービーを公開したこと
・写真のアップロードのお願い
を伝えています。

メッセージムービーが届く

一人ひとりへの感謝を、ムービーにして観られるようにしました。
これも大好評でした。


普通は、個人へのお手紙を小さい紙に書いて渡したりしますが、それだと
・なくしやすい
・捨てにくい
・読み返しにくい
と思いました。
そこで、個人へのメッセージムービーとしました。
表情や声色など情報量もとても多くなりますね。

当日使ったムービーが見られるようになる

オープニングムービー、プロフィールムービー、エンディングムービーが見られるようになる + ちょっとした小話を入れています。

家に帰った後に、家族に「こんな式だったよ!」と話すには、当日に使ったムービーが良い媒体になると考えたためです。

当日の写真が見られるようになる

みんながアップロードをしてくれるので、写真が続々集まってきます。
※ただし集約に使っていたアプリはダウンロードがしづらかったので、まとめてAmazon Photosに移動しました。

家に帰った後に、家族に「こんな式だったよ!」と話すには、当日に使ったムービーが良い媒体になると考えたためです。

引き出物を頼む

好きなものを頼んでもらえればと。

休日に送り出してくれた家族とともに考えてくれればと。
これもアメリカに所縁のあるギフトカタログを選びました。


BGMまとめ

BGMはこんな感じです。
Jazzでまとまっているのがおわかりになるかと思います。
中座のところは付き添いの人に由来するものを入れて、手紙は雰囲気を邪魔しないようにJazzを避けました。

一番ありがちですよね。
結婚式っぽい曲を詰め込んで雰囲気シッチャカメッチャカ。


以上!長いですね!w

とにかく伝えたいメッセージが伝わるように設計したことを、ゲストが感じてくれるように行動してもらえるようにしました。



この記事は、"結婚式"でプロダクトマネジメントしてみた!というマガジンの成果物です。
作っていく過程については、マガジンを御覧ください。


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