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"結婚式"でプロダクトマネジメントしてみた!

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■概要 「俺たちにしかできない最強の結婚式」を作るまでの記事です。 「普通の結婚式って…つまんないよねw」という妻の一言から始まりました。 本当に楽しい結婚式にするために、私が普… もっと読む
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【結婚式PdM1】概要とかターゲットとか

※まとめはこちら ※結婚式はこちら 概要これは「俺たちにしかできない最強の披露宴」を作るまでの記事です。 「普通の披露宴って…つまんないよねw」という妻の一言から始まりました。 決して悪いとか、ダメとかそういうことじゃないです。自分たちらしくないってことです。 本当に楽しくて自分たちらしい結婚式にするために、私が普段やっている「サービスを立ち上げる際のプロダクトマネジメントの枠組み」を適用しました。 なんでそんなことやろうと思ったの?僕は2023年現在、比較的新婚でして

【結婚式PdM2】チームを作ろう!(ステークホルダー・トレードオフスライダー)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら まずは、披露宴を作っていくチームを構築します。 とは言っても、基本は私と妻だけですがw 併せて、事前に合意しておくと良きことをやっていきます。 メンバーチーム まず、一番偉いのは妻です!! 結婚式の主役は妻ですので、すべての成果物・仕組みは妻が気に入らなければ(承認しなければ)開発・製作・リリースとはなりません。 そのためにサービスをどんなものにしていくのかを設計していくのがプロダクトマネージャである私(ミコト

【結婚式PdM3】前提条件を整理しよう!(日程・会場・予算)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら チームが見えたら、まずは議論する際の前提を揃えていきます。 ここでの議論はミコトと妻で進めました。 ただし、重要なのはステークホルダーに共有し合意を得ておくことです。 ここの合意が得られていると、何かを決定したときの背景がわかるので円滑に進めることができます。 何をサービス・プロダクトと捉えるか大前提として、何をサービス・プロダクトと捉えるかのすり合わせを夫婦で行いました。 具体的には「自分たちは何から何までを考

【結婚式PdM4】我々はなぜ結婚式をやるのか(ミッション・ビジョン)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら ここでは、「私達は結婚式をした結果どのような未来を作りたいのか?」と「そのためにどんな結婚式にしたいか?」について話し合いました。 まずは、なぜ結婚式をやるのか?という問いに対して明確に回答をできるようにしました。 プロダクト開発でいうと、Coreの部分になります。 要はミッションとビジョンです。 これが明確になると、メッセージがシャープになり、不要なコンテンツを省いた、一貫した体験を作ることができます。 逆に

【結婚式PdM5】「誰」を「どんな状態」にしたいか?(ターゲット)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら 次に、サービスを提供することで、どんな人にどんな価値を届けたいかを明らかにしていきます。 私達で言えば、「どんな来賓」が「結婚式に参加してもらったことでどんな状態になるか」を明らかにしていきました。 プロダクト開発でいう、Whyの部分になります。 プロセス①:ターゲットを決めるまずは、誰にどんな価値を届けるかを明らかにするために、ターゲットを決めました。 そのために、招待しうる人はどんな人達なのかを洗い出しました

【結婚式PdM6】なぜ普通の結婚式はつまらないのか(競合調査・SWOT分析・VPC)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら 前記事の「Why」の続きになります! 課題仮説の立案課題の仮説を立案していきます。 具体的には、前記事の「誰」を「どんな状態」にしたいか?の 『来賓が、家に帰って、家族等に「素敵な会だった!早くまた会って、最高の会だったと伝えたい!」と興奮しながら語る』 に対して、何が課題になっているのか、何があると価値を醸成できるのかを明らかにしていきます。 ここでは、アウトプットとしてVPC(バリュープロポジションキャンバス

【結婚式PdM7】仮説を検証する(検証・改善)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら 前々回、前回に引き続いてWhyのお話です! ここでは、最も重要といえる「検証」について述べます。 課題の仮説の検証の概要もう一度言いますが。 この検証が最も重要と言っても過言ではありません。 プロダクト開発では、仮説を立案して検証を行います。 それは、 ・Why(課題)の仮説の検証 ・What(解決方法)の仮説の検証 ・UIの仮説の検証 など、できるだけ細かくやっていき、軌道修正を繰り返す方が確度が高いサービスにな

【結婚式PdM8】結婚式の世界観・コンセプトを決める(ペルソナ・コンセプト)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら さて、いよいよサービスの内容・コンテンツを詰めていきます。 プロダクト開発でいう、Whatになります。 多分、一番おもしろいところですねw 解決策案の発想・発散Whyで課題を明らかにしたので、課題に対しての解決方法を挙げていきます。 ここで重要なのは、最初から解決策を決めつけるのではなく様々な選択肢を洗い出しまくることです。 そして次のフェーズで全体のユーザー体験を構築しながら、最適な解決策をバランスよく決めてい

【結婚式PdM9】結婚式の体験を設計する(カスタマージャーニーマップ・ロードマップ・評価指標)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら Whatの続きです。 今回で一気に具体的にしていきます。ビジネス色強めです。 カスタマージャーニーマップここまでの議論を元に、結婚式の体験全体を設計しました。 解決策の発想から、ペルソナの課題を解決できるようにバランスよく施策を盛り込みました。 最初にミコトがたたき台を作り、妻にレビューし修正、その後にプランナーさんに実現可能性を含めて議論を交わし、 コンテンツの内容及び時間配分等についてもここで大まかに決定をし

【結婚式PdM10】誰がいつまでに作るかを決める(プロダクトバックログ)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら ここでは、何を、いつまでに、誰が、どのように作るかを一覧化して作業を進めていきました。 プロダクト開発でいうとHowの部分です。 プロダクトバックログWhatで作成したユーザーストーリーマッピングをもとに、フェーズごとにプロダクトバックログを作成しました。 以下のように記載をするルールです。 ①ユーザーストーリー、カテゴリ、受け入れ基準、納品日についてはバックログ作成時に記載 ユーザーストーリーは、一目で必要性

【結婚式PdM】俺たちの考えた最強の結婚式

この記事は、"結婚式"でプロダクトマネジメントしてみた!というマガジンの成果物です。 検討・制作の過程は、マガジンを御覧ください。 結婚式前後を含めた疑似体験のような感じ観てもらえたらと。 グレーの四角で囲われている箇所に、一般的な結婚式のことを書いておきますので、比べながら見ていただければと思います。 長いです!(笑) 2ヶ月ほど前招待状が届く 最初は連絡しやすいLINEにて。 記載されているURLから招待状に飛べます。 招待状を開く LINEのメッセージから自

【結婚式PdM11】リリース(リリース計画・リリース方法)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら さて、ついに制作も進んでリリースです! ロードマップ再掲ですが、ロードマップはコチラです。 リリース計画上記のロードマップは、ユーザーが何をできるようになるか?という視点での記載に、これを成果物(リリース内容)に落とした上で計画化します。 リリース方法本来のプロダクトでは、 エンジニアの手元でのQA QAエンジニアのQA PdMによるQA セールス・CSへの共有→販促物や説明書への反映 コールセンター

【結婚式PdM12】分析→改善案(定量定性分析・改善)

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら 結婚式実施後に、定量・定性的な意見をもとに改善すべき箇所について検証を行いました。 もちろん「じゃあ次回の結婚式はこうしよう!」というわけにはいきませんが、実際のプロダクト開発では最も重要な箇所ですし、今後結婚式をされる方の参考になればと思いますので、まとめておきます。 データ定量データ 数値的な部分です。 コチラの記事で目標を記載しています。 ファクト 数値目標に対しては、全てが達成している アクセスして

【結婚式PdM13】感想とか

※結婚式はこちら ※前回の記事はこちら ※まとめはこちら ここまで、結婚式を作るという記事を連載してきました。 本編は前回で終わりですので、今回は振り返りと感想を書きたいと思います。 振り返り・気づきまずは、プロダクトの開発として捉えた場合についてです。 結婚式ではステークホルダーも少なく、予算なども自分たちで決められるのでかなり進めやすかったですが、実際の現場ではそうはいかないと思います。 PdM・セールス・エンジニア・カスタマーサクセス…それぞれの考え、感情、負担、