Heroku DynoのFreeプラン(無料プラン)はどこまで使えるか?
はじめに
こんにちは、ミコラです。
自分でWEBサービスを開発し、運営してみたいという方は、たくさんおられると思います。
上の記事のようなハイレベルなサービスでなくても、自分の知識や経験を活かしたWEBサービスを作ってみたいですね。夢が広がります。
私も現在、自作のWEBサービスを検討中なのですが、開発したWEBサービスを公開するには、レンタルサーバーかクラウドサービスと契約し、そこに開発したプログラムをアップロードする必要があります。
現在私は、クラウドサービスの1つである Herokuを調査しています。Heroku の Dyno の価格体系は、ざっくり言うと以下のような感じです。
※ Dyno:Heroku用語で仮想サーバー環境のようなもの。
Freeプラン:無料。開発のお試し程度なら使えるよ。
Hobbyプラン:月7ドル。小規模な個人的プロジェクトや趣味のアプリケーションに使ってね
Standardプラン以上:月25ドル以上。ちゃんとしたシステム開発ならこっちを使ってね。
私のように、個人で小規模なWEBサービスを開発して稼働させたい場合は、Hobbyプランがお勧めというわけです。
しかし、できるならFreeプランで済ませたいところですよね。今日は、Herokuに関して、DynoのFreeプラン(無料)でどこまでできるか について、調べた内容をまとめてみます。
※Herokuでデータベースなど他のオプションを使う場合、そちらで支払いが発生する可能性はあり、そちらの費用は別途となります。ここでは、Dyno の価格プランについてのみまとめます。
詳細は以下をご覧ください。
Herokuサイトの価格情報ページ https://jp.heroku.com/pricing
最初に結論!
小規模なアプリなら、Dynoは、無料のFreeプランで十分と思われます。
Freeプランには、後述するいくつかの制限事項がありますが、ほぼ回避策があるからです。
① 使用限度時間について
クレジットカードを登録すれば、1ヶ月当たり 1,000 時間まで無料で使えます。 (登録していなければ 550 時間)
ずっと稼働させても1か月24時間×31日は1000時間を超えないので、無料プランでもOKということになります。
ただし、複数のアプリを動かす場合は、その合計時間になるので、1000時間を超える可能性が出てきます。
なお、限度時間を超えると、アプリは停止し利用できなくなるとのことです。複数アプリを動かす場合は、限度を超えそうになっていないか、監視しておいた方がよいです。
② 独自ドメインでのSSL設定について
WEBサービスを公開しようと思ったら、独自ドメインのSSL設定が必須です。しかし公式見解では、無料プランでは「独自ドメインのSSL設定はできない」となっています。
しかし、CloudFlare.comを利用することで、FreeプランでもSSL設定ができるというネットの情報があり、試してみたところ、実際にできました。
なので、SSL設定を理由に、無料プランをあきらめる必要はありません。
CloudFlare.comを使ったSSL設定手順は、次回のnoteでまとめる予定です。
③ 常時稼働について
Freeプランでは、Dynoが30分ごとにスリープします。(Freeプランの1つ上位のHobbyプランならスリープしません。)
スリープした時間は、使用時間にカウントされないので、時間を節約できておトクと言われています。
しかし、Dynoがスリープした後の初アクセスは、Dynoが起動するまでの時間がかかってレスポンスが非常に遅く、使用に耐えません。なので実際には、常時稼働が必須要件といえます。
Dynoを眠らせず常時稼働しておくには、例えば10分おきなどにアクセスするバッチ(プログラム)を作って動かせば、無料プランでも実現できます。
なので、30分ごとにスリープするからと言って、無料プランをあきらめる必要はありません。
※Herokuでデータベースなど他のオプションを使う場合、そちらで支払いが発生する可能性はあり、そちらの費用は別途となります。この記事の内容は、Dyno の価格プランについてのみまとめています。
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次回投稿予定テーマ
「Heroku の Free プランで、独自ドメインに SSL を設定する」