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10キロ目前でぎっくり腰

私は調子に乗っていました

走ることが楽しくなり
5キロのジョギングだけでは物足りず
フルマラソンを目指すことにしたのでした

さてどうやっていくか?
まずは10キロを目標にしました

ランナーの先輩から、
その速さでは遅すぎる!スピードをあげろ!
と言われました
けれど、5キロ40分に慣れ親しんだ身体は
なかなか言うことを聞いてくれませんでした

次に、距離を延ばそうと考えました
こちらもすんなりとはいきませんでしたが、
なんとか6キロ走ることに成功しました

一度できると翌日も6キロ、翌々日も6キロと
段々慣れてくるのでした

なんだできるじゃん

翌週にはさらに伸ばし7キロ走り、それを習慣づけ、
という方法が、私にはあっているようでした

そしてとうとう
9キロ70分まで成長することができたのでした

苦しいとは思わず、こんなに走れていることが嬉しい

みんな、走ればいいのに

と気持ちだけはいっぱしのランナーでした


ある朝、目覚めると腰に痛みを感じました
少しだけど深い痛みでした
夫のいるリビングにいき、ソファーに座り、
いかに痛いかをえんえんと語っていると
黙って聞いていた夫が口をひらく

それ、腰やったかもしれないね

気がつくとソファーから立ち上がれない、
というか、

1ミリも動かせない

ぎっくり腰、確定の瞬間でありました

泣きました


その後、整体へ行ったり、
専門クリニックで検査しましたが、
はっきりとした原因は分かりませんでした
寒い時になる人が多いからねえ~ 
だけが、そうかもしれないと思える見解でした

信頼するマッサージの先生に話したところ、
走った後のストレッチはやっていたか?
と聞かれたのでした

考えてみたら、季節は冬、寒い中を走ってきました
走り終わり、家に帰ると、汗もかいているし、
早く熱いシャワーを浴びたいと思い、
整理体操も適当にすませていました

何よりも、普段ヨガをやっているし、
自分はならないものと思い込んでいました

そして、いつも走り始めは右腰が痛いと
気づいていたのに、
だんだん痛みがひいていくから、
大丈夫なんだろうと思っていました

そう、奢りであります
自業自得であります

私は調子に乗っていました

そういうわけで、
身体は冷やさないようにして、
運動した後は、必ず整理体操を行って、
何よりも身体の声をちゃんと聞くべきだったと
思い知ったのであります

こうして、私のランナー生活は
いったん終了したのでした

習慣的に走り初めて1年経った冬のことでした

お読みいただき、ありがとうございました

追記:見出し画像は、
「みんなのフォトギャラリー」から選択し、
akarisakasu さんからお借りしました
ありがとうございます!

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