手指や爪が荒れている人 = セルフコントロールの欠けている人?
(この記事の所要時間:約4分半)
「面接官は応募者の手を良く見る」のは何故か
太古の昔、就職活動のころ。
インターネットで、こんな話を見かけました。
「人事の担当者は、応募者の手✋をよく見ています。
手や爪が荒れてる人は、生活が荒れている人、セルフコントロールの欠けている人と見られかねません。
面接前にきちんと指先まで綺麗✨にしておきましょう」
という話でした。
これが当時、私にはものすごいショック😱でした。
なんせ私は、面接中に緊張のあまり、無意識に手指の皮を剥いて出血しかねない癖を持ってるヤツです。
これは実は皮膚むしり症という病気です。
私はこれに35年間悩んできました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
私の場合、人と会って話すとその症状は無意識に発動します。
いったん発動するとなかなか止められません。
面接官にそれを見られてしまったら、セルフコントロールが欠けていると見られて落とされるかも…😰
それ以来、面接では常に「手は膝の上!」
手を膝の上に置いて、絶対に動かさない。
面接で手を見られるのが、ひたすらコンプレックスでした。
そもそもセルフコントロールの問題なのか?
これがきっかけで、私はそれ以降、十数年間にわたり、「自分はセルフコントロールの欠けている人間なんだ」と思い込んでしまいました。
しかし、現在の私は異なる見方を持っています。
そもそも皮膚を剥いたり、爪を噛んだり剥がしたりしてしまうのは、
「意志の弱さが原因」ではありません。
「ストレスが原因」なんです。
セルフコントロールよりもストレスコントロールを!
セルフコントロールのために、例え鋼の如く強い意志を鍛えても、手指の皮を剥く癖には意味が無いわけです。
原因となるストレスをコントロールする方が先です。
皮膚むしり症は例えるならば、「パソコン💻のファンがずっと自動で回ってて凄いうるさい」っていうのに似ています。
パソコンのファンが自動でブンブン回っててうるさい場合、ファンをなんとか止めようとしても、実際に止めちゃったらコンピュータの熱が上がってパソコンが壊れてしまいます。
パソコンのファンが回り過ぎる場合は、まず、コンピュータにかかっている負荷を減らすのが肝心ですよね。
パソコンを使わない方でも、スマホ📱で「ん?スマホがめっちゃ熱くなってる。動きが遅くなった」っていう経験をされた方はいらっしゃると思います。
今使ってないけど開きっぱなしのアプリがバックグラウンドでずっと動いていたりして、スマホが熱を持つことってありますよね?
熱くなると、いきなりアプリが落ちたり、電源が突然切れたりします。
○パソコンやスマホに熱がこもって動きが遅くなる=ストレスがかかった状態
○ファンが回る・アプリが落ちる=ストレスを解消する働き
と、置き換えることができます。
皮膚をむしったり、爪を噛んだりする動作は、強いストレスがかかった時に、ストレスレベルを何とか下げようとして発動します。
パソコンだと、不必要なプログラムやアプリを停止して、システムにかかる負荷が減り、熱が下がれば、ファンは止まります。
スマホも同様で、負荷が減れば、アプリが落ちて強制終了する事も減るわけです。
同じように、原因となるストレスレベルを下げる事ができれば皮膚をむしることも減らせます。
ファンだけ止めたり、アプリが落ちないようにだけ対処しようとするのは無理があるように、むしるのだけ我慢しようとしても無理があるんですね。
ですので意志の力でセルフコントロールを高めれば、手指の皮を剥いたり、爪を噛むのをやめられるかって言うとそうではありません。
原因となるストレスが何なのかをまず自覚して、そのストレスが少ない環境に身を置く(ストレスコントロール)ほうが重要です。
手指や爪を傷つけちゃう人 = 人一倍に我慢強い人
ストレスの無い人生はあり得ません。
誰でも強いストレスを感じたとき、何かで発散して、ストレスレベルを下げながら生きている筈です。
そういえば、強いストレスがかかった時に、誰か他の人に向かって発散させてしまうタイプも居ますよね?
部下へのパワハラがやめられない人や、DVで暴力を振るうのを止められない人とか。
そういう「他人に向かって発散してしまうタイプ」と比べると、強いストレスがかかった時に自分の皮膚や身体を傷つけてしまう人は、「自分ひとりの中だけで我慢してストレスレベルを下げようとするタイプ」だと言えます。
極論かもしれませんが、皮膚をどうしても自分で傷つけてしまう癖がある人は、セルフコントロールが欠けているどころか、「人一倍に我慢強い人」だと言えると私は思います。
逆にいうと、「他人に助けを求めるのが下手くそで、悩みを内に抱えやすいタイプ」だという事でもありますが、ね😅
ここまでお読みいただきましてありがとうございました😊
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