見出し画像

当事者が皮膚むしり症の三大疑問に答えちゃいます(素人です)



(この記事の所要時間:約8分)




今回は「あれ、私も皮膚むしり症かも?」って思った人が大抵ぶち当たる三大疑問に、できる限り答えてみます!




当事者とはいえ、私はど素人です。私は医療関係者ではありませんし障害者福祉関係者でもありません。以下の記事はあくまで私が自分で聞きかじり見知った範囲での個人的見解です。




また私は皮膚むしり症で医者にかかったことはありませんし、また今現在治っているわけでもありません。そこのところを踏まえた上でお読みください。





私自身、皮膚むしり症についてわからない事だらけです。もしも詳しい方がいらっしゃったら、コメントなど大歓迎です!よろしくお願いします🙇🏻‍♀️




Q1. 皮膚むしり症って病気なの?
A1. はい。2013年に心の病気として名前がつきました。


皮膚むしり症は、2013年にアメリカの「DSM-5」という、精神疾患の国際的な診断基準である本に載り、正式な病名がつきました。




皮膚むしり症は皮膚の病気ではなく心の病気です。
ですが今でも「奇妙な癖だな」と思って隠している方は多いと思います。




以下はhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/皮膚むしり症より抜粋の概要↓

皮膚むしり症(ひふむしりしょう、英語: Excoriation disorder)とは皮膚を剥がしたり、引っ掻いたりして傷つけずにはいられなくなる精神障害である。スキン・ピッキングとも呼ばれる。
(中略)
衝動制御障害の一つで皮膚の凹凸や角質に留まらず健康的な皮膚もむしり取らずにはいられなくなる。DSM-5では『強迫症および関連症群』に分類されている。(以下略)

私の皮膚むしり症に関してはこちらのNote↓をご覧ください。


こちらの記事↑にリンクを貼ったニュース記事を以下に再掲しておきます。同じ症状に悩んでいた当事者と、精神治療専門家のインタビューが載っています。


↑上記AbemaTimesにインタビューの載っているtakiさんが、ご自身のYouTubeチャンネルでご自分の体験を踏まえて皮膚むしり症の診断基準をわかりやすく解説されています。
めちゃくちゃわかりやすいのでぜひご覧下さい。リンクはこちら↓




Q2. 皮膚むしり症で医者に行くとしたら何科ですか?
A2. 精神科か心療内科ですね。


私は皮膚むしり症で病院に行ったことはありません。
ですので詳しくありません。




ただし、PMSでうつの症状がひどい時に一度メンタルクリニックへ行ったことがあります。めっちゃ混んでいた上、5分診察でした(ノД`)泣)




私が同じ症状を持つ方々から聞いた限りでは、皮膚むしり症という名前は知っていても、実際の治療にあたった経験豊富な医者はまだほとんど居ない模様です。





場合によっては診察が「むしらないでね」の一言で済まされて、保湿剤をもらって終わり…なんて医院もザラにあるようです。





「むしらないでね」の一言でやめられたら誰も苦労しないっちゅーねん!!!!!😡💢💢💢




そういうわけで、少なくとも病院のHPを調べてみて、皮膚むしり症について一言も触れていなければ行くのはやめておいたほうが良さそうです。診察経験が無い可能性が高いからです。




また、医者なり心理士なりカウンセラーなりが全くこちらの話を聴いてくれず、薬だけ出されるようなところも避けるべきでしょう。





そんな怖いヤブ医者いるのか…って感じですが、けっこうザラにいるらしいです。こわっ!😰




たぶん場所によってはメンタルクリニック系のところに通うこと自体いまだに敷居が高く、病院が少なくて競合者も居なかったりするとそうなっちゃうんでしょうね。




受診する患者側も、メンタルクリニックに通っているって周りに言えず、医者の態度に疑問に思っていても相談する人が居ないと「そういうものかな😥」とつい思っちゃいますよね。違います!




私が看護師さんやカウンセラーさんにきいた限りでは、メンタル系の治療はヒアリングがまず大事なんですって。(メンタル系に限らず医療全般そうであるべきな気もしますが😅)




精神科医なり心理士なりカウンセラーなりはそのために「傾聴(けいちょう)」という、患者の話に耳を傾けてヒアリングする訓練を必ず履修しています。





ですので基本中の基本なヒアリングすらすっ飛ばして一方的に決めつけてきたり、薬だけ処方してくるような医院は避けましょう。




私の調べた限りでは、うつ病と違って皮膚むしり症の特効薬は今のところ無さそうです。ですので通院して薬を飲んだらすぐ治るわけではありません。




逆に言うと、特効薬が無いからこそヒアリングが大前提で、そこからしか何も話が進まないのに、そのヒアリングもせずに効きもしない薬を処方して何を高い金とってんだ!😠って話なんです。




患者と向き合う気が無い「専門家」は、いくら肩書きが立派でも専門家とは呼べないと私は思います。ですのでそういう医院は避けましょう。





メンタル系の治療は医者と患者との相性も非常に大事です。




なかなかメンタルクリニックへの通院自体ハードルが高く、お金も時間もかかりますし、通ったからといって相性の良い医者と果たして出会えるかどうかは難しい問題です。




時間と手間とお金がかかるかもしれませんが、もしもきちんとこちらの話に耳を傾けて聴いてくれる専門家と出会えたのであれば、頼ってみても良いと個人的には思います。




ほかに切羽詰まった精神症状があるならともかく、皮膚むしり症の治療だけで、自分に合わない医院に無理に通うのは避けたほうが良さそうです😑





Q3. 皮膚むしり症って障害なの?
A3. 皮膚むしり症だけで障害認定されるのは難しいんじゃないでしょうか。介護等なくても日常生活は送れるので。


障害かどうかの定義って難しいです。




例えば近視で視力が0.1以下の人ってたくさん居ますよね。私もです🤓




もし戦国時代に生まれていたら間違いなく私は視覚障害者であり、ひとりで生きていけなかったと思います。
でも、現代日本ではそういう人を「障害がある」とは言いませんね。




というのも、現代ではメガネやコンタクトで、比較的簡単に視力矯正して日常生活が送れるからです。




「障害(ハンディキャップ)は個人の問題じゃなくて社会の問題である」とよく言われるのはそういう理由です。世が世なら現在近視のほとんどの日本人は視覚障害者だったでしょう😅




不具合を抱える人数が多くて、結果それをカバーできる技術やサービスが安価に手に入る社会であれば、人はそれを障害とは呼ばなくなるんですね。





とは言え現代でもあまりに強度の近視等で、一般のメガネやコンタクトで視力矯正できない場合は、視覚障害として認定される場合もあります。





つまり障害かどうかは「支障があっても比較的簡単にカバーして日常生活が送れるかどうか」で、現代日本の行政制度的には線引きがされてます。





皮膚むしり症は、その点で言うと、比較的簡単にカバーして日常生活を送ることができます。




わりと隠そうと思えば隠せますし、日常生活が困難(「自立歩行できない」「そしゃくできない」「排泄できない」「認知機能に問題がある」など)ではありません。





でも隠してしまうとだいたい長期化しますし、意志の力でやめることはなかなかできません。人によっては日常的・社会的にいろいろ支障があります。





ですのでDSM-5では「強迫症」に分類されているんだと思います。





結論としては皮膚むしり症で障害者手帳が発行されたり、障害年金や介護保険が使えるようにはならないので、現代日本の行政制度でいう「障害」には当たりません。日常生活は自力で送れちゃうので。





「強迫症の衝動制御障害」という名前の症状だっていうだけです。





他にも例えば「摂食障害(拒食症や過食症など)」とか「パニック障害」とか、現時点では障害者手帳が取れなくとも「障害(disorder)」と名のつく症状はありますね。それと同じです。




未来にはもしかしたら認定基準が変わって、これらの症状も障害認定されたり、あるいは技術が発達したりとかお金💴が無かったりとか、つまりいろんな大人の事情で😅、いま障害認定されている症状が認定を外される事もあるかも?しれません。




障害の定義は社会とともに変わりますが、ひとまず現在の定義には皮膚むしり症は当てはまらない。というのが私の考えです。




以上、ど素人ながら当事者として三大疑問に答えてみました。もっと詳しい方からのご指摘やコメントなどありましたら、コメント欄へぜひお願いします。お待ちしてます!




ここまでお読みいただきましてありがとうございました😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?