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目を合わせてくれなくなった部下からの意味深サイン

最近、部下が目を合わせてくれない。
仕事の話をする時は必ず目を合わせてくれていたのに...。


これは一体どういうことか。

気にしすぎなのか…
考えすぎなのか…

それ…
気のせいだったらいいんですが、たぶん当たってます。

他人から距離を置かれると
人間のセンサーが敏感に感じ取りますから。

できれば無視する・されるということに関わらない人生でいたいけれど
職場という人の感情が交差する環境では避けられないことかもしれません。

それにしても、部下に距離を取られると
上司としては、ちょっと辛いですよね。

部下が目を合わせないことは、単にコミュニケーション不足でしょうか。
じつは、上司への不信感や不満の表れで
場合によっては深刻な問題へと発展する可能性も。

その原因と部下からのサインの意味を紐解いていきたいと思います。




部下が上司を遠ざける理由



どうしてこうなってしまったのか…
心理的な要因環境的な要因の2つの視点から考察してみました。

部下が上司に抱く心理的要因

  • 機嫌が悪いと感情的になりやすい

  • 責任転嫁をする

  • 気分で態度が変わる

  • 部下の話を聞かない

  • 人の話を遮る

  • 部下の評価基準が明確ではない

  • 理不尽な言動があった

当たりまえですが、感情的な人は周囲から敬遠されますよね。さらに、気分によって態度が変わる上司も最悪なわけで。

話を聞いてくれない上司に部下のモヤモヤが蓄積したり。評価基準が明確でない上司も不満を感じモチベーションが下がります。


部下が上司に抱く環境的な要因

  • 職場内で、いじめがあったり特定の人だけが褒められる

  • 仕事に追われて雑談する時間もない

  • 会社全体の雰囲気がちょっと厳しい(業績が下がっているなど)

  • たくさんの仕事量と当然のような残業、昇給がない

  • 長時間労働が当たり前で休憩時間がない

  • 有給休暇の取得が難しい

このような感じで会社への不信感や不満を上司を無視することで
自分の気持ちを伝えようとすることもあります。

部下の不満が…
「上司本人」に向けられているのか
「組織や会社」全体に対するものなのか

どちらかを見極めることが重要ですね。
それによって対処法が変わるからです。
まずは部下の行動の背後にある動機を探らないとですね。


信頼関係がない上司と部下の末路


部下が上司をスルーすると組織の雰囲気に影響してよくない状態ですよね。

マネジメント論や育成テクニックは星の数ほどありますが
全ての部下が同じ方法で対応できるわけではなく…
部下の個性を理解して、ひとりひとりに合った
柔軟な声がけが大切なわけで。

「今どきの新人は何を考えているのかわからない…」と嘆く前に
自身の対応力を一度、疑った方がいいかもしれません。

部下が求めているのは「自分のことを理解してくれている」「ちゃんと見てもらえている」ただ、そこにいるだけで安心感を与えてくれる上司。

ただの「かまってちゃん」ではないですよ。

自分が理解されると存在に価値を感じるから。
自分の意見が尊重され、行動が理解され、感情が共有される。

それが信頼関係の土台。
心理的な安心感。

上司から厳しい指導があっても
部下が上司の意図を理解して、それを受け入れるための
信頼関係があるからこそ育成や指導が成り立ちます。
スポーツの指導者がそうですよね。

ただお互いを知っているだけでなく
お互いを理解し、尊重し、認め合い、関心を持ち続けることから
信頼関係は生まれます。

この土台があってはじめて育成がスタートです。

なんだか結婚式の誓いのようですが
ここを飛び越える管理職はパワハラ上司まっしぐら💦


侍ジャパンの栗山元監督は、なぜ理想の上司像なのか


栗山元監督は、理想の上司として評価されていますよね。

「信じて・任せて・感謝する」というスタンス

その中身は

  • きちんと感謝の気持ちを伝えること。

  • 可能性を信じ相手の自信を育てること。

  • 誤った行動を短く叱ること。

  • 感情(喜怒哀楽)を表現すること。

  • チームの中で「自分に何ができるか」を考えさせること。

多くの人は、他人を信頼しても任せることはなかなか難しいもの。
それは任せた以上の責任を負う必要があるから。

栗山元監督は、批判があったときには
「全て私の責任です」とコメントしていました。

監督は選手を信じ、どんな状況でも責任を全うし、
選手たちは、その信頼に応えようとする。

このように、お互いを信頼し関係性を築くことで
心理的安全性の高い組織が作られました。

心理的安全性とは、一緒に組織の方向性やゴールを共有し
自由に意見を言い合える状態
のこと。

「これを言ったら干されるかも」という不安を抱えずに
自由に意見が言える職場環境。

それぞれが、本来の実力を発揮するために必要な職場環境のお手本と
思ってます。


さいごに



ニュースでパワハラで注目される人って
日常的に発言や態度で周囲から嫌われている人なんでしょう。

よく特定の言動が問題視されますが、きっかけに過ぎないと思ってます。

周囲の不満や嫌悪感が蓄積した結果としてパワハラ問題が表面化。
小さな声から始まり最終的には大きな声に。

周囲が団結した途端に身を滅ぼしていく姿を
テレビで何度見たことでしょうか。

こうした部下が目を合わせない行動も
何かサインを送っているのかもしれません。

サインをただ見送るだけにするのか
それとも積極的に受け止めて行動に移すのか

この選択は大きな意味をもつかもしれません。

こじれてしまった部下との距離を縮める対処法はブログに綴ってます。
興味のある方はぜひ。

一刻も早く今の状況から抜けだして心理的安全性の高い職場を考える
きっかけにしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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