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息子(娘)が家を出た話

一昨日、息子が引っ越していった。
こんなに寂しい気持ちになるとは。
26年間、離れて暮らしたことがなかったから。
生まれてから20年間は娘だったの。

小さいときからほんとに手のかかる子で、ずっと1人になりたいと心から願ってきたのに。

周期性嘔吐症、起立性調節障害、不登校。
定時制高校に4年間通って、パニック障害、トランスジェンダー、ゲイのカミングアウト。

まあ、ここら辺のことは、noteの古記事で
タイムマシンに乗ってきたおばさんが詳しく書いてるから、良かったら読んでみて。

ハタチくらいから、男性ホルモンを打ち始めて、6年。もう完全に男の子。誰からも疑われない。
年上の男性のパートナーと暮らすために、遠くの街に引っ越していったんだ。

見た目は男の子なんだけど、中身は女の子の部分も残ってて、下の息子と比べるとよく喋る。
私ともよく出かけて、洋服を買ったり、食べ放題スイーツしたり。楽しかったな。

高校くらいまでは、苦しくて苦しくて仕方なかった子育てだったけど、本当にたくさんのことを学ばせてもらった。
人のことをコントロールすることはできないってこと、頑張ってもどうしようもないことがあるってこと、諦めること、抵抗しないこと、黙ること、じっと見守ること。
誰が何を言おうと、愛すること、味方でいること。誰っていうのは、自分も入ってるの。

それから、文章を書きたくなったのも、この子のおかげ。無性に書きたくて、同じように苦しんでる人がいたら少しでも何かの役に立ちたくて。
大丈夫だよ、大丈夫だよね?って確認したくて。

時々、立っていられないくらい不安になるから。
私は誰かを励まし続ける。
大丈夫、大丈夫、なんとかなるさ。
元気をだせ。楽しんでいこう。

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