見出し画像

先日多治見市旭が丘公民館の依頼を受けて足と靴と健康にかかわるお話をしてきました。参加者は足や靴に悩みや関心のある中高年25名ほどの皆さんです。お話のあとではソーシャルディスタンスをとりながら実際の足を拝見し、靴の履き方や歩き方のアドバイスをさせて頂きました。

1.合わない靴で起こる足のトラブル
2.足に合った靴選びのチェックポイント
3.正しい靴の履き方を身につけましょう

1.合わない靴で起こる足のトラブル

靴は足を支え守り、正しい歩行を促すための道具です。でも、足に合っていないと靴に合わせた歩き方になりやすく足が疲れるだけでなくいろいろなトラブルを誘発しやすくなります。
・外反母趾 ・内反小趾 ・ハンマートウなどは足趾の関節のゆがむトラブルです。
また、タコやウオノメ、陥入爪(かんにゅうそう)は皮膚や爪が靴の摩擦や圧迫を受けて発生します。
足がトラブルを起こすと痛くないようにと大きめの靴を選ぶ方をよく見受けます。歩いているうちに靴の中で足がぶれて、痛みがぶり返したりぞうふくすることがあるので気を付けたいですね。

画像1

2.足に合った靴のチェックポイント

店先に並ぶ靴は既製品の靴で左右対称に作られています。一方、足は足長(縦の長さ・足幅(よこはばの長さ)甲の高さや厚みなど左右「非対称」です。試し履きの際は必ず両足に履いて店内を歩きながら最低でも次のことをチェックしましょう。
①ゆるくて靴の中で足が踊っていないかー
足趾に力が入り、歩きにくく疲れやすい外反母趾を誘発しやすくなります。足が横にぶれるので転倒やねん挫の恐れがあります。
②つま先が靴の壁でつかえていないかー
爪が黒くなったり、陥入爪やハンマートウの原因になります。
③母趾・小趾のつけ根に圧迫感はないかー
タコ、ウオノメができたり外反母趾の原因になります。
④足のかかとや外くるぶしが靴のトップライン(履き口のてっぺん)でこすれていないかー
靴ずれができて半日も歩けない。

画像2

3.正しい靴の履き方を身につけましょう

靴は本来西洋から入ってきた履物です。室内で脱ぐ習慣がありません。一方、日本では屋内に入るとき靴を脱ぐ習慣が依然残っています。履き心地より「脱ぎ履き」を優先するため靴ひもやベルトを緩くしている方が大半です。せっかく足に合った靴でも履き方を誤ると履き心地に大きく影響してきます。足に合った靴の正しい履き方を覚えましょう。
①靴の履き口は大きく開きます。
②靴のカカトを踏むとせっかくの履き心地を損なうだけでなく、破損してケガの原因になります。靴べらを使って足を入れましょう。
③足のカカトを靴のカカトを床で「トントン」と合わせます。
④レースやベルトで甲部分をしっかり固定しましょう。
ヒトの足はかかとから着地して指先で地面を蹴りだして歩く構造になっています。足に合った靴をレースやベルトでしっかり固定すると足と靴が一体になります。普段靴が緩く感じるようになったらレースやベルトを同じ要領で留めなおすとフィット感も向上します。

画像3

このブログは岐阜県の「三喜屋靴店」代表、上級シューフィッターの宮木良朗が投稿しました。健康で快適に暮らすために、歩くという基本運動は欠かせません。三喜屋では外反母趾をはじめ足の痛みを軽減して少しでも快適に歩くための靴選びのお手伝いをしています。詳しく知りたい方は下の案内からHPをご覧ください。心地よい靴でウォーキングが楽しめる毎日を応援します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?