vs讃岐 「丁寧なパス回し」なのか?「丁寧なパス回ししか出来ない」のか?
10月11日に行われた vsカマタマーレ讃岐の試合を見て感じたこと(前半戦しか見ていません)。
基本的に「ガイナーレ鳥取」側の目線です。
また現象でなく、ある場面における選手の頭の中(実存)を考察します。
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得点・失点にも繋がっていない何気ない場面。とあるネットコンテンツを介して当試合を見ていたのだが、そこで実況者が盛んに発する言葉が。
【鳥取の丁寧なパス回し】
恐らく今の鳥取の連敗の要因にも「パスは回せるが決定力が・・」というよく日本で語られるものが挙げられる。
この連敗という現象を「どう解決していくか?」の処方箋の前に、「なぜパスは回せるのに得点数が少ないのか?」という様な形で、思考の整理をする必要があると考えるので、今回は
「丁寧なパス回しをしている」のではなく「丁寧なパス回ししか出来ない」
という私の主張を元に、vs讃岐 前半22分のバックパスを選択「してしまった」シーンを見ていく。
結論を先取りすると
※基本的に、鳥取は「意思・意志(今私は何をしたいか)」を明確に持ちプレーしていない。「状況把握」に努めている。と私は考えています。
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BAD PLAY
まず状況整理から。
黒丸の彼は、より相手ゴールに近い(前線/FW)の選手からバックパスを受けます。そしてこの画像では、彼は「相手ゴール方向」に身体を向けず「自ゴール方向」に身体を向けバックパスをします。
これを言い換えると「相手ゴール方向」を「見たい/覗きたい」訳ではなく「自ゴール方向」を「見たい/覗きたい」となります。
サッカーというスポーツの最優先目的地は「相手ゴール」です。そして「相手ゴール」へ向かうには【意志・意思】が必要不可欠である。
つまり“「相手ゴール方向」に身体を向けず「自ゴール方向」に身体を向けバックパスをする。ということは何らかの理由で最優先目的地である「相手ゴール」に向かう【意志・意思】が欠如している”。
と言えます。
と言う訳で、前半22分
黒丸の彼は「相手ゴール方向」に向かう【意志・意思】が欠如していた為、バックパスを選択した。と考えます。
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何はともあれ「相手選手が少ない場所」にボールを移動することになるので、このバックパス後「パスは繋がって」行きます。
一見すると「丁寧なパス回し」・・・
ですが私はこれを
「最優先目的地(相手ゴール)に向かう意思が欠如」しており、その結果「丁寧なパス回ししか出来ない」という現象の発生。その為バックパスを“選択してしまった”と考えます。
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では「なぜ丁寧なパス回ししか出来ない」のでしょうか?
結論「意思・意志」が弱く「状況把握」に努めているからです。
サッカーにおける理想は以下の通りです。
今回は「意志・意思」や「状況把握」については深く触れませんが、
「意思・意志」は(特に「状況的に私は○○をする」という発話・思考をする傾向にある日本語人においては)試合前の練習中に「強く」しておく必要があります。
対する英語等の言語では「私は○○したい」「私はあなたに○○して欲しい」という発話・思考をする傾向にあります。
つまり、自分は何をしたいのか?等の「意思・意志」を事前に明確に「強く」しておかないと発話もしづらいのが英語等の言語と言えます。
そして、我々人間の傾向として「意志・意思」が弱いと「状況把握」に努めます。
上記から、黒丸の彼は「相手ゴール方向」を【見たい意思が弱かった】ので「自分の周り」の【状況把握】に努め不安定(ネガティブ)な情報を多く集めた。その結果としてバックパスを選択「してしまった」と考えます。
最後に、とはいうものの私は「黒丸の彼は悪くない」という主張をします。
理由はざっくり以下の通り↓↓
明確に「見たい場所・人」「今見るべき場所・人」が事前設定されていないと、【不安定】な「ボール」や「相手」といった情報を集めようとします(状況把握)。
この辺の詳しいことは、また今度で。
をはり。
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