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先は見えたり見えなかったり。でも日々は続く。【美術館再開日記30・ここで一区切り】

コロナの自宅待機中に、語学アプリ「Duolingo」にハマった。毎日コツコツなんて苦手だったのに、105日も続いた。なので、区切りをつけた。日記も同じ。思いがけず100日続いてしまったので、ここらで一度やめようと思ってやめた。続けること自体が目的になるのは嫌いである。あまのじゃく。

でもやっぱり書くことが出てくれば、書けばいい。というわけで101日目からの3日間分を、やっぱりと思って手短かにまとめた。で、おかげでやっぱり、それで一区切りつけようと思えた。少なくとも「美術館再開」という冠がつく日記の抜粋+改題は、2020年3月から、今回の9月末までの分で、おしまい。

ほぼ毎度2000字以上のボリューム、そんなめんどくさいものを、noteというプラットフォームにあげることで、未知のどなたかにひとつでも読んでいただけることが嬉しかった。10月からの日記は、新しい名前でぼちぼちアップできればと思っている。「Duolingo」もまた始めるかも。実用目的というより、1ミリ、いや0.1ミリでも自分が変わることが楽しい。あまのじゃくな衣を脱いで、あらためて、未知に出会う準備を。


美術館再開101~103日目、9/27~9/30。初秋の光。

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100日目まで書いたから
日記やめていいかな、
と少しサボってたが、復活。
日々、考えたいことが起こってるし。
3日分思い出してまとめ書き。

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美術館再開101日目、9/27、爽やかな快晴。
武蔵小金井にダンスを観に行く。
観客のなかに、
「作品のない展示室」最終日のクロージング・プロジェクト
「明日の美術館をひらくために」に参加した、
アーティストが、ふたり。
出演者のなかに、ひとり。

※クロージング・プロジェクトについてはこちら。↓
日記に書いた日は、ちょうど本番の日から1ヶ月目だった。


何かを観に行って、そこで
知っているアーティストに複数会うのは
よくあることだ。

が、ふだん別々バラバラの
アーティストたちが
「作品のない展示室」に集まって、
「場」をそれぞれの貢献でつくった、
という事実は、今までにない何かを
残している、残していく、かも。

今はまだ見えない。予感。
思い込みかもしれない。
たぶん、そのうち見えるのだろう。
美術館はまた新しい使い方に開かれる、かもしれない。

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美術館再開102日目、9/29。
終日、作品保管庫で作業。
「ウチの子」になる見込みが
濃厚になった作品の整理。
年末に重要な委員会があり、
そこでの承認を得るための準備。

※1ヶ月以上前の作業の続き。日々はこうして地味につながる。↓


同じ部屋の反対側で、
来年引退の先輩が、今年入った新人と、
別の作家の作品をチェックしている。
ポツポツとよもやま話をしながらの
共同作業。
世代交代の風景だなあと思う。

経験豊富ながら控えめな先輩だったが、
YouTubeチャンネルの収録で
「誰よりもトークが整理されてる!」と、
去年から入った広報担当が絶賛。
みんな「え、そんなに?」となったが、
長くいっしょにいると
かえってわからないこともある。
違う目からは違う景色が見える。

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美術館再開103日目、9/30。爽やかな初秋。

「美術館友の会」の会員が激減している。
ということを、事務局長が職員全員に
送った、悲鳴のようなメールで知った。

もともとそんなに会員は多くない。
低迷気味だったのがコロナで致命傷。
積年の課題が一気に問題化してしまう、
という事例の一つかもしれない。

初めて今の事務局長に話しかけてみた。
強面の区役所OBなのだが、
これから気にかけようと思う。
違う景色が見えてくるといいのだが。

写真は休館日の日の空です。

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